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画像は小学生低学年クラス。

もうすぐ進級で、少しお顔がお姉さんぽくなってきた生徒さんたちです。


ヒヨコで言うとうぶ毛に長い羽が何本が生えてきたような、先楽しみな時ですね。


あっ…

“ヒヨコ”のキーワードで筆者子供時代のとても悲しいエピソードを思い出してしまいました。


いまでもあのヒヨコのことを思い出すと涙が…


語ってもよかでしょうか?


昔は祭りの縁日でヒヨコを売っていて、
筆者の買ってきたヒヨコは思いの他スクスク育ち、庭に放すと筆者の後についてくるぐらいなついていました。
よく一緒に庭で遊んだものです。


ある日筆者の兄弟の友達が家に何人か遊びに来て、当時流行っていた印の付いたシートに手や足を置いていくゲームを始め


その時悲劇は起ったのでした。


筆者が一瞬目を離したすきに

ゲームの輪の中に入り込んだヒヨコは


つぶされてしまったのです。


自分の意思とは関係なく加害者となった友達に

一瞬殺意を感じましたが


筆者ヒヨコを庭に埋めたあとは


布団に入って泣き明かしたものです。


大人になった今では


そんないろんな感情を教えてくれたヒヨコや友達に感謝してますが

こどもの頃にいろいろな感情を体感しておくのは

ココロの予防接種みたいに

必要なことなのかもしれません。


最近小学生クラスではレッスンの最初に絵の鑑賞と解説をしていますが、


先日見てもらったムンクの絵には


“嫉妬”というテーマが描かれていました。

兄弟間で、下の赤ちゃんに上の子が感じるアレです。


筆者こどもの頃に

容姿のことでいじめられたことがありましたが、


そんな筆者もまた


他の子を“エンガチョ”バイキン攻撃でいじめたりして


まー、ある意味混沌としていました。


別の言い方をするとココロの柔軟性とでもいうのでしょうか。



筆者が最近鑑賞教育をしていて驚くのは

最初は興味なさげなこどもたちが

回を重ねる毎に目をらんらんと、キラキラと輝かせ

ゴチソウにまぶれつくが如く

本の近くに寄ってきて一生懸命見てくれること。

今まで紹介したのは
アンリ・ルソー

北斎

伊藤若冲

ムンク

ギュスターブ・モロー
ルドン

ダビンチ

ブリューゲル

…とまー統一感のないラインナップですが、
どれをとっても絵の中に

人間の生き生きとした感情のキラメキが見て取れるのを

こどもたちの目の輝きを通して改めて知らされた筆者なのでした。