のっけからアートゼミのブログにあるまじき刺激的なタイトルでごめんなさいね。
これは筆者が今年までお勤めしていた某・就実高校附属の中学校で、一年生の最初の授業時に独自のアンケートで得た結果です。
実にクラスの8~9割は入学時に既に「美術きら~い」。
スポーツ系の生徒さんが多いクラスではありましたが(全国レベルを目指す選手も中にはいます。
だって有森選手の母校だもん)、
その理由は
絵具を塗ったら変になるから…がほとんど。
先生に「下手じゃなぁ」と言われた (むっ、むごい…でも、本気じゃないと思うよー)という生徒さんもなかにはいましたが、殆どは前者。
どーも、小学校では色々な教材を使って、楽しいのは楽しいのですが、絵具のベーシックな使い方はあまり学ぶ暇がないようです。
と、なるとあとは
絵をアートゼミに習いに行ってるか(冗談だよー)
たまたま手先が器用ですごく向いてるか
くらいしか上手に塗れる理由がありません。
で、以上二点に当てはまらない人は、上手になるための教育を施されずに「自力で何とかしろ」状態なので、無理もないです。
さらにいうと、
戦前の美術教育は聞くところによると、
お手本があってそれを写すのが主流だったとか。
ところが戦後、
バウハウス理論(ドイツにあったデザインの学校。実用的で機能的、シンプルな美を目指した)を図工の教科書に導入。
ここで一気に美術は生徒さんの自主性や恣意性にゆだねられたのです。
幼いこどもにルールを教える前に
あまりにも自由の中に放したら、
本人だって困っちゃいます。
だって基準がないんですから。
美術なんてこんなものってナメちゃうのも当然です。
それって何かおかしいですね。
美術=アートは常に時代と共に変化していく旬のいきもの。
これだけ教育現場や価値観が迷走している今、もっとアートを役に立つ達成感のあるものにしていくことが時代に求められてると思います。
