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アートゼミのみんなは先月のピカソ展は記憶に新しいところですね。


筆者、その当日はほとんどおちついて絵を見れなかったので、終了まじかの平日にもう一度見てきました。


平日というのに、かなりの人出。


落ち着いて見るにはピカソの絵を手元に置くしかないなぁ、なんて妄想も。


音楽と絵が違うのは、すぐにわからなくても、時間おいて何度でも見れること。


特にピカソの絵はかなり工夫してよく考えてあるので、パズルみたいに一度では謎解きが難しいんです。


ああ、時間がほしい、って人込みの間から絵を見て思う…。


そう思っていたら、図録を見ると


ピカソはセザンヌやルソー、モジリアニなどを手元におき、特にセザンヌは大事にしていたという記述。


絵描きの考えることは同じだにゃあ、と思いました。


盗めるところはしっかり盗んでいたんでしょうね。


絵描き仲間では、かきかけの絵をピカソに見せるな、パクられるから、の伝説もあったらしいです。



ところで筆者も、先日お配りした観賞プログラムにそって観賞してみましたよ!


ただしみんなとすこし違った感想かも。


すきなとこ=晩年の絵の油絵の質感。
一般の溶き油と少し違いませんか?

ピカソ晩年の絵は当時ほとんど評価されずに、老いただの、気が狂っただの散々いわれましたが、1980年代~90年代にはああいった傾向の絵はもう、一般的。


いかに人がモードに惑わされているかデス。

ピカソは1973年に亡くなりましたが、死の前年の水彩作品はピカソが最期まで正気を保っていたことを表していると思います。


ていうか死の前年まであんなパワフルな絵を、と思うと恐ろしいくらいです。


嫌いなとこ=今回、コレクションの質がいいからかあまりないんですよねー。

あえていうと、初期のエコール・ド・パリ時代とかロートレック風の作品…?

でも、この程度で止まってる作家はごまんといて(なんと21世紀になっても)、ピカソの場合はその後の展開の仕方が面白いというか。


今日の感想はこんなところかな!?