昨日の日記に書いたように、


ピカソ展の


すき、


きらい、


ふしぎ・・・・


を皆さんに書いてもらいました。


その後、多摩美芸術学科卒、学芸員資格を有する高橋昌人先生が絞りに絞ったポイントをレクチャー。


         なにしろ相手は3歳からのこどもたち。


大学生相手にはピカソをテーマに2回ほど講義をした昌人先生も、ここは気を使うところです。



難解で矛盾に満ちているピカソ作品・・・。


しかし、日常を矛盾のなかに生きている大人の方が、頷かれる人が多かったような気がします。





感想で目立ったのは、岡山展のチラシに使われている「アルルカン」の絵がきれいで好きという意見と


きらいという意見。



あとは、「ノートル=ダムの眺望ーシテ島」という、直線で構成された風景画こちらも評価が分かれるところ。


きらいな絵はミノタウルスの酒宴の図(きもちわるい・・とか)や、父の肖像(暗い感じ)


などが目立っていました。



今回筆者が注目したのは、銅版画と、その原版があわせて展示されているところ。



こんなのはあまり見たことがありません。



銅板というのは、何度でも腐食を繰り返すことで、どんどん絵を変化させていくことが出来るのですが、


「牧神の頭部」などは典型でしょう。



2名ほど書いてあったのが「晩年の「男の頭部」が、昌人先生に似ている・・・・」


というコメント。


ううーーん、確かに眉の乱れ具合とか、目の感じとか、髪型(先日散髪しましたが、ちょっと前の長さに酷似しています)とか・・・昌人先生はスペイン人だったんですね。



今回ピカソ展にいけなかった方で、どんな絵か、どーーーしても気になる方は一度足を運んでみてください。


    それ抜きでも、クオリティ高い展覧会ですよ。