ガイアの夜明けというテレビ番組で、携帯や車の色の塗装の話題が取り上げられていました。
日本ではカラフルな色や形が華やかな携帯電話ですが、ヨーロッパではビジネスツールとして認識されていて、黒やシルバーが主流なんだそう。
そんなヨーロッパ(東欧)に日本の一塗装メーカーが営業をかけ、カラフルなパステルカラーが認められ始めたという話です。
現地の責任者が、パステルカラーなんて誰も使わない、と断言するのに対して日本からの営業責任者はあきらめず、現地の若者に希望をリサーチして色の希望を聞き出していました。
それによると、若い女の子ならカワイイ色の携帯も使ってみたいなぁ、ってこと。
生活が豊かになるにつれ、色へのこだわりは増すと同時に、今の状況がずっと変わらないとはだれも言えないわけですから。
効果的な色の配色は人の心に劇的効果をもたらします。
ずいぶん前の映画になりますが、第二次世界対戦のドイツでのユダヤ人弾圧から人々を多数救った話題を扱った
「シンドラーのリスト」。
映画の最期、収容所から開放されたユダヤ人がポーランドに向けて行列して歩く場面、それまでずっと白黒だった画面が一気にカラーになり、俳優さんの画像が、実在のポーランド在住ユダヤ人の映像に変わった時の場面のインパクトはすごいものがありました。
これなどは色の効果を熟知した映画監督が最大限の切り札として最後の最後に切ったカードという感じがします。
その後の場面は安堵感のあるカラー画面。
そんなことを考えながらいろんなものを改めて見てみるといままでとは違った世界が見えはじめます。