わはははは、何これぇーーー!
・・って思わず言っちゃうような人面犬のような右の絵。
いえ、決してふざけているわけじゃございません。
これ、美術専門の方にはいわずとしれたアメリカの巨匠、ロイ・リキテンシュタインの作品です。
’60年代からはニューヨークのレオ・キャステリギャラリーという画廊の大売れっ子作家。
著名な美術館にも収蔵され、日本の美術の教科書では表紙に採用されたこともあるという、そんな
作家。
かれはそれまで低級とされていたアメリカのコミック(まんが)のスタイル(描き方)を、油絵で大きく引き伸ばし、インパクトのある表現を確立したことで評価を得ています。
お子さんが家でまんがばかり描いていて、リアルな顔が描けないとお悩みのお母さん、
マンガは記号なのです。
手指の動き、観察思考パターン発展途上のこどもたちは、何より単刀直入な表現を好みます。
それが、ある意味複雑化しすぎた大人のアートに新風を吹き込んだともいえる、ロイ・リキテンシュタインの作品によく表れています。