今日の岡山南部はほんっとに穏やかな良い天気でしたね。
こんな日にどこかにお出かけしたくなるのは人の常、ちょっとふらっと行ってまいりました。
出かけた先は、岡山を代表する作家の一人、国吉康雄の生誕地、出石町(いずしちょう)。
おかやまの市街は昭和20年に空襲で大部分が焼けてしまいましたが、幸運にもこの出石町は焼け残り、かなり古い町並みが残っています。
東京の古い町並みをもちょっとほうふつとさせる感じ。
その出石町で4月30日まで、古い民家や店舗を再利用した「出石芸術百貨店」というイベントが開催されておりました。
もと銭湯やら民家やらを改造し、雑貨やさんとかカフェとして再利用し、そこで主に20代の若い人がアート作品を気軽に発表できているのはとってもいいことだと思います。 ドンドンやってね!
出石町に点在する各会場を回り、さいごにたどり着いたのが後楽荘という3階建てのかなり古いアパート。
四畳半に一畳ほどの台所が付いた古いスタイルの“下宿”ってやつです。
その各部屋の中で発表されていたのは、部屋の空間を丸ごと利用し、非日常の感覚や空間意識を呼び起こす、
「インスタレーション」という方法のアート。
画像は、土壁に木枠の窓の四畳半に天井から透明の管を下げています。畳には紙を張ったと思しきパネルを設置していました。
瀬戸内海の直島(ベネッセが美術館を作り、美術活動も支援している)で民家を使った展示が盛んですが、ここ岡山にも飛び火してきているようですね。
一般の方にはこんな展示はまだまだシキイが高いかもしれませんが、若い人が何かを表現したい、という意欲が高まっていて、アートが皆さんのすぐ近くまで来ていると感じていただけると岡山の文化向上の勢いに一役かうのではないでしょうか。