こんばんは。

本日もジビエの入荷状況から、お伝えします。


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左から、キジバト、バン、小鴨、カルガモです。

左から2番目のバンは、初めての入荷です。真っ黒な妖しいやつですが、発達したモモ肉が美味しい水鳥なのだそうです。

こちらは、シェフも初めて扱うため、商品としてはお出ししません。

皆で試食とする一品です。

ですが、どうしても召し上がりたい!という方は、お早めにご予約下さいませ。

私たちが食べる前に・・・。笑

シェフが呟いていたのですが、「キジバトはフォアグラと共に、パイ包み焼きにしようかな~。」とのことでした。

メニューにオンリストされた際には、稀に見る料理なので、オーダー必須だと思われます。

現在冷蔵庫にてスタンバイ中です。

もー!シェフ、買いすぎです。笑



そして、前回のブログでもお書きしましたが、青首鴨メスとカルガモの違いの検証です。

写真で比較してみます。
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上が青首鴨メス、下がカルガモです。

顔に黒い毛がラインのように入っていて、シュッとした顔立ちのカルガモに比べ、

青首鴨メスは、どちらかというと素朴な顔立ちです・・・。


そして、明らかに違うのは口ばしです。
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上が青首鴨メス、下がカルガモです。

同じ色のトーンの青首鴨に比べ、カルガモの口ばしは、先端部分が、はっきりと黄色に切り替わっています。


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ちなみに羽の違いはこのような感じです。

カルガモのオス・メスと青首鴨メスの識別は、非常に難しく、

現に納品して頂いた猟師さんからは、カルガモと聞いていましたが、

こちらの検証により、青首鴨メスと判断した次第です。

最近流行の偽装疑惑ですが・・・、このように判別に迷う食材の1つです。


はっきりとした識別方法をご存知の方は、是非ご一報下さいませ。

猟師さんでも間違うくらいですから、なかなかそこら辺は難しいかと思いますが・・・。


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先日、青首鴨を指定でご予約頂いたお客様にお出しした一皿です。

手前が胸肉、右奥がササミとモモ肉のサラダ仕立てです。

胸肉の下に敷いてあるのは、ごぼうと下仁田ネギ、インカのめざめのポムピューレです。

ソースはサルミ、たまらない芳醇な香りが店内に漂っていました。

お客様にもご満足頂けたようで、何よりです。


自然のものですので、狩猟した場所や季節、食べていたエサにより、肉質が全く異なるのですが、

この鴨はどんぐりなど木の実を食べており、非常に香りが良かったです。


これだからジビエはおもしろいです。

にしても、シェフ・・・買いすぎです。


皆様、是非食べにいらしてください。

気になるジビエがありましたら、お電話でお問い合わせ下さいませ。




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買いすぎなのは鳥類だけではありません。

奥道後で狩猟された、イノシシのモモ肉です。でかいです。12キロほどあります。


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包丁で、サクサク捌いていくシェフ。


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ものの15分、ナイフ1本で作業終了です。

外モモ、内モモ、シンタマ、スネ肉に解体終了です。

内モモと外モモはサッと焼いて試食しましたが、同じモモ肉でも全く違う美味しさと歯応えがあり、驚きです。

内モモはキメ細かい繊維質で、しっとりと柔らかく、外モモは、繊維が荒めで、噛めば噛むほど旨味のしたたる、少し硬めの肉質でした。

このモモ肉は、テリーヌ、ソーセージ、ハム、煮込み、ローストなどにして、順番にご提供予定です。


早速外モモを、ボイルハムにします。
香辛料を混ぜた塩を、肉に擦り込みます。
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タッパーに移し、香辛料を混ぜた塩で一晩マリネします。


翌日、低温で2時間ほど優しくボイルして、完成です。


試食しましたが、やはり脂が美味しいです。そして旨味が濃く、力強い風味がたまりません。

イノシシを食すなら、脂身を食せというほど、イノシシの脂身は絶品です。

ちなみに、ボイルしたイノシシのジュ・ド・コションも、非常に美味しいのです。

この味をベースに、何か違う料理ができちゃうのでは!?と、想像してしまう程です。


完成したボイルハムは、明日よりメニュー入りしますので、是非お召し上がりくださいませ。

ちなみにメイン料理で、奥道後産イノシシロースのロティもあります。





でもって、ようやく完成しました!自家製生ハムです!


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乾燥・熟成期間を経てメニュー入りです。

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カットして空気に触れると、このような美しい色に。

周桑産の富有柿と合わせてメニュー入りしております。

熟成された肉の旨味、塩味ともに非常に良い仕上がりだと思います。

是非、お召し上がり下さいませ。




肉料理ばかりですみません。

新しい前菜も登場していますよ。


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瀬戸内産ツブ貝と原木しいたけ、ベーコンのフリカッセ パイケース詰め


魚屋さんが美味しいツブ貝を持ってきてくれたので、シェフがこのような一皿をお作りしました。

寒い季節に、ちょっとまったりとした前菜も、良いですね。

是非お召し上がり下さいませ。


只今、豊富すぎるほどに食材が揃っております。

どれもこれも、お勧めする立場の私も選べないほど、魅力的なラインナップとなっております。

ご来店頂き、沢山迷って下さいませ。





ソムリエールY・Y