こんばんは。

Langue de chatでは、ワインの持ち込みは、しばしばお受けしているのですが、

先日、食材を持ち込みたい!という、常連I様からのご要望がありました。

「知人から、大量に魚介類を送って頂ける予定だから、調理してもらえないか。」とのことでした。

シェフは快諾、予約当日の15時頃、宅配にて、大量の魚介類が届きました。


鯛にサザエにトコブシ。大量です・・・!

以下の様に調理されました。
瀬戸内の魚介満喫コースです。


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左・・・鯛のマリネ フヌイユ風味 粒マスタード添え

上ココット・・・サザエと西条産トマトのブラックオリーブサラダ

右下・・・新玉ねぎと紫カリフラワーのピクルス


まずは、せっかくの新鮮な海の幸でしたので、生の状態で調理しました。

田舎者の私は、どうしても、新鮮な海の幸=刺身、という発想になってしまうのですが・・・。(ノ_-。)

素材の鮮度、味を十分生かしながらも、一手間加わったことにより、随分表情の違うお料理へ変身!



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サザエとじゃがいものブルゴーニュ風


フランス料理の定番、「エスカルゴのブルゴーニュ風」の変形版です。

刳り貫いて、器型にしたじゃがいもに、サザエ、

エスカルゴバター(パセリ・にんにくを混ぜ込んだバター)、

香味パン粉を乗せ、オーブンで焼き上げます。


焼き上がり、オーブンを開けた途端、食欲をそそる、何とも言えない香りが広がります。


溶け出したエスカルゴバターとサザエが絡み、じゃがいもに染み入り・・・美味!!


あまりに美味しかったので、違う貝を探して、定番メニュー入りさせようか!?

なんて話が出ていました。シェフ、是非お願いします!!


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ルッコラとピサンリ、グリーンクレープトマトのサラダ


こちらは持ち込みではありませんが、

I様から「ルッコラを使ったサラダが食べたい!」とのご要望があり、お作りしました。


ピサンリは、先日のブログでもご紹介しました、フランス産のものです。

シンプルな構成ですが、それぞれ素材に力のある、味わい深い野菜で、

ピサンリの苦味、ルッコラの辛味、グリーンクレープトマトの柔らかな酸味と甘みが織り成す、

大人のサラダに仕上がりました。


ピサンリは、生で試食すると、想像以上に苦味が強いのですが、

ビネガーやオイルと絡むと、苦味がマイルドになり、

その珍しさも相俟って、本当にお客様から好評です。



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鯛とトコブシ、アオヤギ貝、フランス産ピエ ド ムートンのブレゼ


これでもか!という程、旨味が凝縮された、贅沢な一皿がこちら。

お客様の持ち込みだから叶った、まさに瀬戸内の魚介の美味しさが凝縮された、夢の一皿です。

贅沢すぎて、通常営業では、とてもじゃないけど売れません!笑

それぞれの魚介が文句なしに美味しく、食感と風味のある、ピエ ド ムートンも良いアクセントです。



また、本日合わせられた、持ち込みワインの、Saint-aubin 1er 09が大当たりで、

全てのお料理にベストマッチでした・・・!!


提供する側の人間としての意見ですが、

良い素材・優れた調理・それに合うワイン・お客様の満足、

その全てが上手く叶った時は、本当に嬉しく、

良かった!と思える瞬間です。


I様、素敵な機会をありがとうございました。

ご満足頂けた様で、何よりです。


それでは、皆さま、お休みなさい・・・。



ワイン担当Y・Y