息子は現在シックスフォーム2年目。つまり受験生。日本の大学受験とは、全然システムが違うので、備忘録的に書いていこう。
まずは大学見学。
6月半ばぐらいから、各大学のオープンデーが始まるので、興味のある大学に事前に登録。ここで、行きたい学部の施設を見学したり、講義内容を聞いたり、寮を見学したり…、一通り、大学の雰囲気をつかめる。
オープンデーは、各大学数回開催、遅いところは、10月上旬ぐらいまである。
唯一、一緒について行った、第一志望の大学。
息子の学校では、1年目の終わり=7月に出される成績表に、“UCAS”グレードも発表され、これが、大学出願時の成績となる。
各大学、学部ごとに、“requirement”という、合格基準なるものがあって、望まれるAレベル履修科目及び求められるAレベルグレードが、公表されている。
つまり、コンピューターサイエンスを学びたい息子の場合、一般的に求められるAレベルの履修科目は、数学、ファーザーマス、物理(もしくは、化学や生物)。この科目で、6月にあるAレベルで、例えば、A*A*Aを取ってくださいよ、というのが条件。
だから、シックスフォーム1年目の成績で出るUCASグレードが、この条件に満たないと、たとえ出願しても、足切りに合う可能性が大いに高いということ。
しかも、求められるAレベルの試験科目も決まっているので、シックスフォームでの履修科目を決める段階で、大学で何をやりたいかある程度決めておかないといけない。
つまり、16歳の時には、大学で何やりたいか、ほぼほぼ決めていないといけないわけで…。息子のように、好きな科目が限定されている場合はいいけど、シックスフォームでは、通常3-4科目しか履修しないので、娘のようにいろんな科目に興味がある場合、その時点で、勉強をやめちゃう科目も出てくるのは残念。
と言うことで、高校総体後部活引退して、一気に勉強集中して、成績アップ、センター試験でいい点取って、見事東大合格!みたいなミラクルを起こすことが難しいイギリスのシステムなわけです。
そんなわけで、シックスフォームの段階で、大学で学ぶ学問の基礎的、一般的教養を学ぶので、イギリスの大学(スコットランド以外)は3年で、学士修得!となる。
完全理系頭な息子は、好きな科目だけ勉強すればいいシックスフォームは、天国だったようです!