(B.O.C.理念)


 客観的にみて、人の道に反した行為は許されない。

 しかし主観的に見れば許しえることもある。


 先日放映された「復讐するは我にあり」の殺人犯、榎津巌にしても奈良少女殺害事件の小林薫にしても、完全に人としての人格が崩壊する程の、悲惨な人生経路を歩み最終的に絞首刑という形で無慚な人生を閉じている。遺族の方々の生命の奥深くに刻み込まれた憎しみは、「絞首刑」をもってしても決して癒されるものではないでしょう。しかし、彼等が現代社会に投げかけた波紋を我々一人一人が客観ではなく主観で受け止めていくならば、犠牲となって亡くなられていった被害者の方々の悲運の人生も含めて大きな意味が生まれてくる。


 人は、人の心に触れてこそ、人としての心が養われていく。


 人としての心が失われつつある現代社会に

 自らの命を犠牲にして訴えた
 深く尊い意味を持った人生であったと、、、


意味の無い人生など無い。意味を見出せるか否かである。


両者に対して私は追善回向を送る。

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