D-Arthur構想 パート4 2005.2.7
リロード機構&ランチャー弾装填方式
<ヒンジ位置の変更>
当初の構想ではシリンダーをバレルごと前方にずらしてセンターピンの逃げを行って上に跳ね上げるという方法だった。が、それでは、バレルがスライド出来るようにクリアランスを持たせる必要性が出てくる。ガタが出ないでスライド出来る程度のクリアランスであっても発射性能、すなわち着弾性に大きく影響してくるもので出来るならバレルは固定にしておきたい。そこでセンターピンの逃げはノーマル同様にラッチを使いセンターピンが抜けたら上方向に跳ね上がるという上方向のみの動きにしようと思う。
シリンダーが固定されていればセンターピンのみのロックで十分なのだが、Bisonブレイク・カスタムはペガサス機構の利点をフルに活用したシリンダー交換式(BB弾&ガスタンク交換)な為、シリンダー本体は、はめ込みのみで固定はされない。その為センターピンのみのロックだとシリンダーのはめ込み部分のガタが影響してシリンダーが空回りを起こしてしまう(シリンダーのねじれ現象)。それを防ぐ為にBisonブレイク・カスタムではセンターピン以外に軸部分のフレームへのロックを設けている。今回のキックアップ方式にしても同様に軸固定用のロックをフレームに設ける為、キックアップはノーマル・ラッチ(センターピン・ロック)&キックアップ・ラッチ(軸ロック)の2点ロックとなる。Bisonブレイク・カスタムがノーマルの性能を損なう事無くフレーム・オープンしてシリンダー交換が出来るのもこの2点ロック、すなわちシリンダーの前(軸)と後ろ(センターピン)とでしっかりと固定出来ているからである。
上方向のみの動きとなると当初のキックアップのスイング軸のピン位置ではキックアップの角度がきつ過ぎてシリンダー後部がフレーム(シリンダー後部のガード部分の名称なんだったっけ・・・)に当たって逃げ切らないであろう。それを考慮して下図のような位置にキックアップのヒンジ位置(キックアップの軸)を変更する事になる。
<シリンダーのキックアップ>
これでキックアップの角度が滑らかになりキックアップした時の姿もこちらの方がカッコいい。(シリンダーはスプリングの張力で跳ね上げる。)その姿は今までに見たことの無いリボルバーの構図で、何かしら銃以外の物体にすら見えてくる。(車輪を付けるとかっこ良く走り出しそうだ)ブレイク時のフレームへの負担が従来のブレイク機構に比べて如何に少ないかがこの構図を見ても十分に伺えるだろう。その余力を残したフレームゆえ次の図にあるランチャー機構が余裕で組み込める。
<キックアップ・シリンダー機構>
<ランチャー・オープン>
この姿も銃というよりも、スペースシャトルが何かを母体に格納しようとしている姿にも見えてくる。下に開いたフォア部?によりアンダーバレル先端にセットされたランチャー弾を後方に抜き取る事が出来る。ファア部に付いている四角いボタンはランチャー発射ボタンで開閉用のレバーは下位置に設けようと思っている。
<ランチャー機構>
<ブレイク・モデルに於ける最強のボディー>
キックアップの採用によりこの様にオープン・シリンダーとランチャー・オープンの両立が可能となり、その機構を実現する為にマテバ流バレル下段発射機構も一役買っているという訳だ。下の図を見て解る様にどちらをオープンしてもフレーム&バレルの中心軸はしっかりと残っている。故にフレーム両サイドにレーザーやフラッシュ・ライトなどのアイテムを同時に取り付けたとしても強度的に十分に耐えうる構造となる。



