物にはどのような価値があるのか。


 車好きな私にはマイバッハ Exeleroは、大金を叩いてでもおしくないだけの値打ちはある。しかし全く車に関心のない人にとってはマイバッハといえどもただの鉄くず同然であろう。物の価値とは、それに関わる人との間で発生するものであって、物事態にはなんの価値も存在しない。


 GUNという物を人殺しの道具、武器としてマイナスの価値観で多くの人達は捉えている。しかし、日本の剣術の達人は「剣は人を生かす為にある」と言った。確かに剣術は心技一体となって鍛えなければ達人の域には達しない。剣を極める鍛錬が、しいては如何なる業況にも動じない強靭なる精神を築きあげる。強靭なる精神は如何なる人生の試練をも悠々と乗り越えていける。


 GUNはどうだろうか。果たして人を生かす物と成りえるのだろうか。相手を倒して自身が生き延びるとかそういう事を言っているのではない。手にした人に、生きる何かを与える物となり得るのかということを私は知りたいのである。


それが私流のGUNに於ける武士道の確立。