新書野郎 -261ページ目

ドキュメント 女子割礼

著者: 内海 夏子
タイトル: ドキュメント 女子割礼
いわゆる告発本とはちょっと違ったスタンスで書かれているルポ。むしろ著者は従来のフェミニズム、オリエンタリズム、宗教といった観点から、女子割礼を語 られる事を嫌っている様な感じ。男性が読んだけでも身体の痛みを(無論、同性である女性には及ばぬだろうが)感ずる様な、具体的な割礼作法が詳細に記述さ れているが、告発調ではなく淡々と解説しており、ただ事実を示し、答えは留保した優れたルポ。
☆☆☆☆

太平洋ー開かれた海の歴史

著者: 増田 義郎
タイトル: 太平洋-開かれた海の歴史
インカ帝国研究の大御所として有名な著者だが、文化人類学からスタートして、まずオセアニア研究に入ったという。そこから古代モンゴロイド同様、南米大陸 に辿り着いたとか。そうした太平洋全般に関する博識を、新書らしい物語形式にまとめた太平洋歴史入門。その範囲は縄文時代から現代の米軍展開までに及ぶ。 フィジーはフィージと呼ぶ。など新たな知識も得られて、結構お得な本。1920年代生まれの著者だがまだまだ頑張ってほしい。
☆☆

ハワイ王朝最後の女王

著者: 猿谷 要
タイトル: ハワイ王朝最後の女王
「アロハ・オエ」を作ったのがこの人だったらしい。タスマニア最後の女王、同様、白人男に操られた悲劇の一生を送った女性。もうちょっとハワイ王国が米国に抵抗していたら、後の真珠湾攻撃もなかったのにね。
☆☆

大黒屋光太夫

著者: 山下 恒夫
タイトル: 大黒屋光太夫
吉村昭の小説でもお馴染みのロシアから帰還した日本人の先魁。こちらは実録もの。
☆☆

ウォーター・ビジネス

著者: 中村 靖彦
タイトル: ウォーター・ビジネス
まさに「水商売」の話。類似本が結構出ている。これも何かの陰謀か。

現代の戦争報道

著者: 門奈 直樹
タイトル: 現代の戦争報道
散々語られたこの題材も、戦争が終われば関心も喪失。


イスラーム主義とは何か

著者: 大塚 和夫
タイトル: イスラーム主義とは何か
タイトル通りの入門書。イスラム教ではなく、イスラームと言うように。
☆☆

日本縦断 徒歩の旅

著者: 石川 文洋
タイトル: 日本縦断 徒歩の旅―65歳の挑戦
著者はオールドファンには懐かしい戦場カメラマンだが、これはダメダメ本。ただ歩きゃあいいってもんじゃない。

障害者とスポーツ

著者: 高橋 明
タイトル: 障害者とスポーツ
あっと言う間に読めた啓蒙本。


シナリオ人生

著者: 新藤 兼人
タイトル: シナリオ人生
90才を過ぎてなお現役の映画監督。この人の文章は実に味がある。戦前の映画界の話が、つい昨日の事の様に思えるから不思議だ。
☆☆☆