中国、核ミサイルの標的

平松 茂雄
中国、核ミサイルの標的 (角川oneテーマ21)
どんどんアブナイ方向に行っているのか、正しい方向に行ってるのかビミョーな平松先生の新書。『中国は日本を併合する』と同時期に仕上げたそうで、姉妹版というか、親子版。核兵器の標的にされるのがいいのか、併合される方がいいのかは、小泉と福田の違いみたいなもんだけど、戦後の日米関係などを考えて、中国としても日本には核をぶち込んでやった方が言うことを聞くのではないかと本気で思っているフシもある。北がそんなことを考えてもお得意の脳内世界にしか過ぎないのだが、中国は台湾のこともあるし、人民解放軍が暴走して、まず沖縄から、ドミノ式に併合するという危険性もゼロではない。それもこれも、中国が弱いから日本は中国を侮蔑している。日本は弱者には尊大だが、強者にはひれ伏すという、御馴染みお対日コンプレックスから来る「定説」から抜け出せないからであって、カリスマ的指導者が姿を消して久しい党指導部が「中日友好」を標榜すれば、軍部はその存在意義を維持するためにも保守化して「抗日」の錦を守るしかない。かつてはアメリカに「ビンの蓋」を期待していたりもしたのだが、今や日本がビンそのものになってしまって、蓋も中身もアメリカが握っているという理解なのだろう。その意味では「抗日」よりもビンそのものを破壊する「殲日」の方がたしかに有効であろうし、やはり「実力」で日本に勝たない限り、中国人としても対日コンプレックスが抜けきれるものではなかろう。そういった「願望」が、「日本ウヨク」の「妄想」と奇妙な一致を見せるのも、また必然なのである。いずれにしても平松先生の話は頭の片隅に入れておいた方が良いことはたしかなのだけど。
★★








