バレエでの自己肯定感は乱高下 | パパはバレエダンサー

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パパはロシア人バレエダンサー。中央アジアはキルギスタン
ビシュケクというところで暮らしています。
娘が2人、猫2匹。夢だったバレリーナ・・・
気が付けばバレエダンサーの嫁になってました。
いろいろ突っ込みどころ満載の
日々の暮らしを漫画でアップします。

みなさま、おはこんばんちは!

 

え?続いてた?

そうなんです。

 

前回の話にはまだまだ続きがありまして

ハイスペックロシア人少女と

鏡に映る自分を比べてしまい

息も絶え絶え、最終的に笑えてくるところまで

到達しました。

 

自己肯定感という言葉がありますが

バレエでの自己肯定感爆下がり状態ですね。

 

私が、やっててもいいんでしょうか?と

自問自答ですよ。

 

やっちゃいけないわけないのに

そう思わせてしまう力が

ロシア人少女のプロポーションにあるんです。

 

身をかがめて逃げ出したい(笑)

 

レッスン内容は永遠に繰り返す単純な動きなんですが

だからこそに体力が奪われていく…

 

高速ルルべを65回だか130回(倍どり)だかやりまして…

グランプリエを16回しまして…

 

初心者さんには繰り返しでよいかもしれませんが

本気で立ち向かった私は脚がガクガクです。

 

サバイバル方式なので疲れたらやめてもいいんです

だから1曲まるまるどころか2回目も流して

同じ動きをやることも。

 

やややや…やめないもん。

 

意地でも最後までやり切った私は

体力お化けのような目で見られる。

 

バーに足を乗せてその足を浮かせる

私もやっているバレエ学校の足上げ特訓。

 

これ誰が初心者でできるの??って

思いながら16回やった!反対側もやった!

 

みなさん微動だにしない中

先生に「マラディエッツ」といわれる。

 

「よくやった」の意味です。

 

でも私ちんちくりんなんです。

 

と心で叫びながらもできることはちゃんとやりました。

 

そして最後の方にセンターに。

 

そうするとですね

ロシア少女は視界の中には入らなくなります。

 

まぁ普段から誰かを見てレッスンすることはないのですが

少女の衝撃はすさまじくて頭に残っちゃってたんですよね。

 

チラ見しても美しいし♪

 

そうだから、美しくない私はさぞかし惨めだろうと

思いきや。

 

ここで思いもしなかったわが身の姿。

 

なんかね!

 

バレエしている人に見える!

 

一挙手一投足!

気を付けて動いている人に見える。

バレエのルールを意識して

踊っているように見える!

 

私の40年は無駄ではなかった!!

 

と唐突に感じたのです。

 

自己肯定感爆上がり中。

 

「初心者クラスでなにいってんの?」って

感じですが(笑)

 

対自分。

 

いつでもこれを意識します。

 

誰と比べてじゃなくて

 

自分は以前よりマシになっただろうか?

 

前は何をやっても

どんなポーズをしてみても

パをなぞってみても

 

何にもきれいじゃなかった

 

見たくなかった

けど

鏡の中の自分を凝視せずにはいられませんでした。

 

悔しいから!

 

何とかしてどうにかしたいと思ったけど

方法がわからなかったんですよね。

 

でも今、地道なことを永遠と続けてきた成果が

ちゃんと見えた気がしたんです。

 

そりゃ、誰かと比べたら

まだまだ底辺の方にいるでしょうけど。

 

昔のもっともっと若かった時とは違う。

 

いい意味で!!

 

これってすごいことですよ。

 

大人からじゃなくて子供からやってても

今!成長できるなんて~

 

大人からの人にはピンとこないかもしれませんが

子どもからずーッとやっている人の方が

成長するポテンシャルが低いのではと思います。

 

全部知った気になっている

昔できたと簡単に思ってしまい

今できなくなったのは年だから仕方ないと思える

動けた時を知っているからそれ以上になろうと思えない。

 

違う人ももちろんいるです。

 

でも簡単に諦めがついて

しかも周りからは「子供からだから違うわね~」といわれ

「そっか、これでいいんだ」と勘違い。

 

こんなこと言ったら夜道を歩けなくなりそうですが

子供のころからずっとやっててプロになれてない人は

バレエが嫌いになったなら別ですが

「負け組」ですよ。

 

すくなくとも私はそうです。

 

バレエに選ばれなかった人です。

 

プロになったら勝ちなの?かは置いといて。

 

大人になってから始めた方のが勝ってます。

途中でやめて戻ってきた人の方が

勝ってます。

 

「もしも子供のころからずっとやってたら

もっとうまくなってたのに。」

と思える余地があるからです。

 

子供のころからの人間にはそれは言えません。

 

あくまでもバレエだけの話ね。

 

プロになってなくてもほかのところで勝っている人はたくさんいます。

バレエに興味ない人もバレエが嫌いな人も、

ある意味バレエに勝っているのですよ。

 

バレエを選んでないという時点で。

 

バレエに選ばれたいと願う人を差し置いて

それを願わない!

 

バレエ狂達には到底理解できることではありません。

 

さらに言えば

 

あなたバレリーナになりなさい。

「え?いやです(笑)」

これがバレエに大勝利した人です。

 

選ばれたのに断るなんて!!

 

ちょっと何言ってるかわからない??

 

言いにくいこと言ってます(笑)

 

あ~また誰かに怒られる~

 

バレリーナになりたくてもなれなくて

それでも何とか妥協して続けている

私のような人が一人負けです。

 

何人いるかわかりませんが

その方たちが真の狂気仲間です(笑)

 

さっさと切り替えて

違う道に進んでおけば

勝てたであろうに…フッ

 

映画ブラックスワンってありますでしょう。

 

あの主人公のお母さんが

成れの果てですよ。

 

心底怖かった。

 

あのようにはなるまいと心に誓った。

 

生贄は二人いる

おいっ!!

 

なんの話でしょうか?

 

そう、Rinkoさんが

レッスン後に悔しくて泣いていた。という話を読みました。

 

そういう悔しい気持ち大事ですよね!

 

私は40年泣いてます!

勝った!!

 

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