いい加減苦情が来そうですが。
みなさまこんにちは！
今日は新体操クラブで目撃した
暴行…いえ、背中の反り方のレクチャー。
大人の私がやられたら病院送りですが
今回も子どもの柔軟性って無限だな…と思わされました。
バレエのみなさまは
カンブレと言ったら後ろに頭を倒していくのだとわかりますよね。
ただバレエの場合、後ろに反っていく用途よりも
脚を後ろに上げるときに頭が落ちないように使う方がメインかと思います。
だから背中を反らせている感覚があまりないですよね。
↑
こういうポーズでも背中を反らせていることになるのです。
バレエでこのポーズは出てきませんが
アラベスクの足が90度、45度だったらあり得ますよね。
45度の脚の高さで上半身が前に倒れていると
サマになりません。
このとき背中をぐっと起こしておくためには背筋と背中、腰の柔軟性が必要ということになるのでしょうか。
カンブレの時によく言われると思いますが
「肋骨を開かないで！」
どうやって肋骨って閉じたり開いたりするのよ？
と思われるかもしれませんが
やつらは勝手に開いたり閉じたりするのです。
でも私の体感では骨盤がまっすぐ立っていると反っても肋骨が開きにくいと思います。
出尻はダメ。
でも普通の人が反ると思うと大抵まずお尻が出ます。
目で見て気がつくのが肋骨だから
先生肋骨言うんじゃないかという仮説です。
新体操クラブでは床にうつぶせになってから
両手を上げて反るという訓練をします。
後頭部がお尻につくくらい反るのです。
その時体の柔らかい子はぐにゃーーーん行きますが
その中の一人にコーチが
「こうじゃない！」ガシッ！
と彼女の肋骨を挟んで閉じたのです。
すると今まで反れていた角度よりも反りが浅くなりました。
「こうしてから反るのよ！」
とお団子をガシッと掴んで反らせるコーチ（恐ろしい・・）
すると彼女はまた肋骨がガバッと開きます。
「違うって言ってんでしょ！」（自粛）
というやり取りを鑑賞させていただきました。
新体操もなんでもいいから反るってことではなかったんだな。
と涙目で思いましたが
肋骨ね。
開いているイメージなんとなくわかりますか？
カンブレするとき、お尻が出ていると肋骨が必要以上に
開きすぎると思います。
そして腰痛になります。
骨盤をまっすぐ立たせて上に背骨を伸ばしてから
それをつぶさないように遠くにカンブレ。
が私が思う正しい安全カンブレです。
新体操の世界ではどのように反るのか知りませんが
子どもは筋力がなくて柔らかいから
逆に肋骨開放したままあそこまで行けてしまうんだろうか…
でも、なんでもいいからたくさん反れ！だと思っていたので
正しい反り方を指導していたことにちょっと驚いてしまいました。
一度、新体操選手が柔軟している姿のレントゲン写真を見たのですが
人間とは思えない形をしていました！
でも背骨はいくら反ろうが曲げようが
腰椎一つ一つがつぶれることなく
カーブを描いているのです。
当たり前。
つぶれてたらヘルニアです。
つまりは背中の骨はつながって固いのではなく
骨ではなくその周りにある筋などの組織が自分の身体を
守るために強く固めているんですよね。
柔軟はそれらの筋たちに
「大丈夫よ～柔らかくなっても立てますよ～」ということを
教える作業だと思ってやっています。
だから痛い、怖い、突然に時々！はダメなのです。
痛くなく、怖くなく、ゆっくり毎日、自分の身体に教えるつもりで行きましょう。
2足歩行の日が浅い子どもたちはまだ固まり切っていないので
柔軟が楽なんでしょう。そうでしょう…
大人の場合は慎重にしないといけませんね。
でも、私が無理してやっている柔軟はバレエにはあってもなくてもいいものなので
みなさんがビールマンポーズを目指す必要はないです。
私はビールマンは趣味でやっています。
健康を害す覚悟でやっています( *´艸｀)