白鳥の湖は王子とオデットが心中するラストが好き | パパはバレエダンサー

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娘が2人、猫2匹。夢だったバレリーナ・・・
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いろいろ突っ込みどころ満載の
日々の暮らしを漫画でアップします。

 

大晦日ですね!!

 

いよいよ2019年もわずかです。

 

半年前から「今年も終わっちゃいますね」と言っていましたが

いざとなると実感が湧きません。

 

今年は非常によい年だったので

 

私の理想とするハッピーエンドを迎えた

「ブラックスワン」で締めたいと思います。

 

 

「あれがハッピーエンド?」と思う人もいるかもしれませんが

バレリーナ冥利に尽きると言ったらこの終わり方以外ないのでは??

と思わせられるほど狂気じみていましたね。

 

これがどんなジャンルの映画なのか

見る前は想像もしていませんでしたが

完全に「ホラー」でしたね。

 

サイコホラー。

 

いまさらこんなこと100万人以上気がついていると思いますけど(笑)

 

 

 

ところどころ笑ってしまうところもあるんですが

バレエを題材にするとなぜにこうにも安っぽくなってしまうんだろうか・・・

 

監督の言動とか引退バレリーナの混乱とか

ライバルの行動とか・・・

 

まぁ途中から何が現実で何が幻覚か分からなくなってくるところが面白いので

どこまで本気でやってるかは謎としておきましょう。

 

バレエの世界って怖いね。

 

とくに、あのお母さん毎回出てくるたびに怖くて仕方ないです。

 

何ならラストシーンでニーナを見つめる笑顔でさえヤバかった。

 

娘をバレリーナにしたいと願いを叶えても

プリマにはなってほしくない複雑なライバル心が恐ろしくリアルです。

 

あと、ライバルとして描かれているリリーですが

実際リリーの方はニナのことなんてなんとも思ってなかったのよね。

 

見た目どおりドライな性格で。

 

ニナが勝手に妄想でライバル、リリーを作り出してしまった。

 

被害妄想ですね。

 

リリーとニナの対比はレオタードにも出ています。

 

イラストにも描いたあのニナの格好・・・・

 

絶対無理だ。

 

パステルカラーでまとめられたバレエウェア

ピンクタイツに片脚ウォーマー。

きっちりお団子。

 

着こなすナタリー・ポートマンもすごいけれど

あれでニナの真面目さを表現しようとした人すごいな。

 

あのチョイスは理想のバレリーナ像そのもの。

 

相当自分に自信がないと着れないわ。

 

 

私もああいう色合わせ、マカロンカラーすごく好きだけど似合わない自信2000%ある。

 

レオタードの選択にも性格が表れると思うけど

あまりにもロマンティックなの着ると

自分で恥ずかしくなってしまうよ。

 

ニナのレオタードをデザインした方は有名な「YUMIKO」さんだそうですが

デザインがどうのこうのという話ではありませんからね・・・すっごく素敵だと思いますよ。

 

役とストーリーとの合わせ方が秀逸だなと思って。

 

ブラックスワンはあくまでも映画なので

設定はさておき、あんな狂気じみた人がたくさんいる世界ではないと思います。

 

私が知る限りバレリーナの皆さんは見た目は上品でエレガント、優しくて優雅ですが、内面は

ドライで男っぽい、さばさばしたスポーツマンタイプの人が多い印象です。

 

少なくとも芯がしっかりしてないと

 

あんなこと(どんなことかは説明しづらいですが)で

神経すり減らしているような人はそもそも

バレエ団でプリマ争ってはいないでしょう。

 

なんて思ってしまう映画でした。

 

でもホラーとしては最高!

 

あのラスト大好きで

 

いつも

 

「よかったね~ニナ!!」と感激してしまうのですよ。

 

パーフェクトな瞬間!まさに理想の最後です。

 

 

私は白鳥の湖は常々最後に心中するラストのが美しいと思っています。

 

あんまり見る機会ないのだけど

 

最後に呪いが解けて王子とハッピーエンドになるバージョンと

 

王子だけ死んじゃったり、オデットだけ死んじゃったり

入水自殺に後追い自殺バージョンなど色々あるらしいです。

 

ロシア方面では2人とも死なないハッピーエンドが多いようですが

私は呪いが解けずに絶望して2人で心中がいいな♪

 

こちらは来世で結ばれ幸せになりますよ。という解釈です。

 

 

だってあの王子、黒も白も見分けがつかず

間違って求婚しておいて呪い解いたからって許されると思ったら大間違いでしょうに。

 

こんなの男の方が「魔法の力で惑わされたんだ~」って言ってきたら完全に笑うわ。本当だとしても許さん女性多いはず。

 

でもバレエだし、物語だし、そんなこと言ったら修羅場のACT5作らなきゃいけなくなるから

やっぱりそこはオデットもスルーするしかないよね。

 

バレエってしょうもない男がやらかす物語(ジゼルとかバヤデール)に限って

美しい話だと思ってしまうから不思議です。

 

 

 

またどうでもいいこと書いてしまいました。

 

ブラックスワン。

久しぶりに見てみようかな~と思いますが

やっぱりあのお母さんが怖くて見られない。

 

 

それでは、来年もよろしくお願いします。

みなさま、よいお年をお迎えくださいませ。

 

 

 

 

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