NOAさんとやりとりしててふと書きたくなりましたw。
個人的に「あの花」の最終話は「ふたつのスピカ」のパク…(ゴホゴホ)、リスペクトだと思うので比較してみました。
うまくアニメに生かせたのは「あの花」の方だと思いますけどね。
まずは、幽霊が成仏するシーンですが:
この手のは古今東西(日本限定w)のアニメで量産されてますね。だれかランキング作らないかな?僕は観た本数少ないので。
最近では八九寺真宵の成仏シーンが有りますね。
このはな綺譚の4話とか神回。
「あの花」のめんまのシーンでは僕を含め皆さん号泣しますが、絶~っ対にかわいい補正が入ってるからねw。
こぼれ落ちる大量の涙、泣かせるBGM。
これを取り除いたら泣けますかね?

「スピカ」のライオンさんは大人です。
彼はアスミを友人達に託して安心して成仏するのですよ。こちらは琴線に触れるシーン。
「おちびちゃん。これからの時代はきみたちの物だよ。」の言葉を残して消えるライオンさん。

ライオンさんの場合はアスミ以外のメンバーとの接点は薄いんで悲しいのはアスミだけです。
アスミにとっては面倒見の良い兄との別れみたいなもんです。
ライオンさんは自分自身はもちろんですが仲間達と宇宙に行きたいとの想いが有ったのでしょう。
アニメには出てこない彼の親友の話を思い出します。

高野(ライオンさん)は高校の親友の拝島と共に宇宙飛行士になった。
しかし、拝島はロケット獅子号の搭乗を高野に譲ったせいで彼を死なせたと言う負い目を持っていた。
ライオンさんはアスミを通じて拝島に感謝の念を伝え、拝島はそれを感じ取り救われる。
最終話で、孤独になりがちなアスミや他人を拒絶していたマリカが成長して親友となり、府中野、圭、秋の5人が宇宙を目指す同志になった。
特にライオンさんはアスミの兄の役割をしていたから、アスミの事は信頼できる友人達に託して、自分の役目は終わったと思ったんだろうね。
アスミに必要なのは家族や兄弟じゃ無くて夢を語り合える友人だったんだ。
仲間が子供還りするシーン:
「あの花」の場合は子供に見えている場面はめんま視点なんだよね。
めんまが死んだ時の思いは「もっと皆と遊びたい」だった。その条件としては皆が仲良しでなければならない。
しかし、最後の最後まで自分が見えているのはじんたんのみ。他のメンバーとは心が通じなかった。
だけど皆がめんまの存在を信じて会いたい、もっとめんまと遊びたいって思った瞬間に子供の心に戻りめんまが見えるようになった。
演出的にはとても良かったんで、このシーンで泣いた人も多いとおもいます。
ただ、「スピカ」で同じ演出を観ていた僕は二番煎じの感が有って少し醒めたのはしょうがないです。
後、めんまの家族にはめんまの姿が見えないってところが重要なポイントかな。

「スピカ」での子供還りのシーンは唐突で意味が分からなかったんで演出としては「あの花」の方が正解に見えますよ。
「ツンデレのマリカをかわいい女の子にするとか反則だろう!」とw。
そして、アスミの元に集結してくる子供姿の仲間達。
「これは誰の視点なんだろう?」と。今も分からんけどw。
ただ、次のシーンとセットになると子供姿が意味を持って来るのですよ。
各キャラが宇宙に行きたい理由を語るシーン。
つまり、「子供時代の夢を大事にしろ」って言いたいのですね。

圭:月で写真を撮りたい。
秋:そこに星が有るからw。
府中野:べっ、別にお前について行きたいわけじゃないからなw。
マリカ:普通の人間とは違う私は宇宙に逃げたかった。(これは初恋のライオンさんとロケットに乗りたかった先代まりかの残像思念が残ってますね。)
アスミ:星になったお母さんにお礼を言いたかった。「お母さん、私を生んでくれて有難う。」
うう~ん。子供の夢ねえ…。
「ふたつのスピカ」は製作が間に合わない「十二国記」の穴埋めの為に連載半ばの漫画を無理やり完結アニメにしてしまったんですね。
だから最終話で盛り上げようとむりやり子供還りのシーンをはめ込んだ感が有ります。
だから、演出方法としては「あの花」の方が正解だと思います。あざといけどw。
なお、強調しておきたい事が…:
「ふたつのスピカ」には捨て回が無い!!
20話では足りないし、毎回の様に感動させてくれる。さらに伏線が多く、もう一度見直さないと理解できない重層構造w。
宇宙飛行士の訓練も面白い。
アニメ化されて無い良い話も漫画では多数に有る。
ここで、ライオンさんの別れのシーンさえ作らなければなぁ~。
絶対に続編のアニメが作れたのに惜しいよ。ただ秋のエピソードだけは改変の方向でw。
過去記事
↓
参考動画、スペイン語で声優も下手くそですが…。
他にもYoutubeの日本語版も有りますが削除対策で再生速度を遅くしてますね。
"カ 20 最終話"で検索をかけると…。
16分辺りから子供還りシーン。
↓
