日本の神話05/根の堅州国【動画】妻6人子180人の謎 | 心の鏡

心の鏡

天の霊妙不可思議な法則、神道について書いているブログ。心の鏡とは内在神を表し、神社のおみくじの神の教に「神様の御光が我が心の鏡に映るその時、凡ての心の曇り、心の闇は晴れゆきて、広き明き御恵みを授かる事が叶う」とあったところから命名しました。

 

 

誰がこの絵を描いたのか、サムネイルの大国主命は腕を上げているけど付け根のあたりの描写が間違っています。

そんな胸の前から腕は生えてないでしょうに、デッサンやり直して欲しいものです。

(と、姑根性丸出しで突っ込む私だった)

 

さて、大国主神は須佐之男命の娘である須勢理毘売(すせりびめ)やネズミに助けられ脱出しますが、「ねずみ」は一説には「根の国に住む者」の意味だと言います。

地下の暗い所に住む者という意味なのだそうです。

この時、須佐之男命が眠った隙に持ち出したのが、

生太刀(いくたち)・生弓矢(いくゆみや)・天の詔琴(あめののりごと)

ここでも三種の神器のように三種類の宝器が出て来て、須佐之男命から、

「それで兄達を追い払い、大国主神となって須勢理毘売を正妻に迎え、国を治めよ」と宣言があるのです。

 

ところで大国主命には妻が6人子供が180人もいるそうです。

妻一人当たり30人の子を生むとは驚きです。

しかも系譜を見ると正妻は自分の姉妹か5代前の先祖です。

 

これを神様の話だからとファンタジックに納得して片付けてしまっては私らしくも無い。

正妻も根の堅州の国の統治者である須佐之男命の名前を継いだ4~5世の娘だったのではないか?

古代、まだまだ平均寿命も短かったろうし、出産には命の危険が伴っていたはず。

子供が180人は多すぎる。話に誇張がある。

 

これはつまり、各地の有力者の娘を娶り子作りすることで国の勢力を拡大したということではないだろうか?

戦で民を殺傷して強引に押さえつけて支配すれば恨まれるし反乱が増える。

それより、各地の首長なり有力者、あるいは評判の良い娘さんらに愛の歌を詠んで求婚し、婚姻関係によって各地の人々の親戚となって開拓すれば平和的で喜ばれる。

国造りとは子作りだったと言っては言い過ぎだが、そういう面もあると思う。