日本神話で太陽を象徴する神様と言えば、皇祖・天照大御神ですが、
やはり太陽は農作物の実りに深くかかわる為、
太陽信仰は古より世界各地にありました。
そして王家の起源や守護神として繋がっている事もよくあります。
エジプトの王の父とされた太陽神ラー
エジプトの太陽神ラーは、エジプト王ファラオ達の父とされていた。
ハヤブサの頭で頭上に太陽を象徴した円盤を付け、太陽神を守護する蛇が円盤を囲んでいる姿。
アメン神と習合して、アメン・ラー
ホルス神と習合して、ラー・ホルアクティと呼ばれたりする。
メソポタミアの太陽神 ウトゥ
メソポタミアの太陽神は、シュメール語で「ウトゥ」
アッカド語では「シャマシュ」という。
いつも規則正しく天を運行する事から正義と裁判の神とされた。
ウトゥの父が月の神「ナンナ」
アッシリアでは翼のある日輪の姿で表される。
『ギルガメッシュ叙事詩』では英雄ギルガメッシュを加護する神である。
ハンムラビ法典碑にもハンムラビ王に太陽神ウトゥが王権を与える様子が刻まれているという。
神の系譜として月から太陽・正義が生まれると、古代メソポタミア文明では考えられたんですね。
南米の太陽神
南米は太陽信仰が盛ん。
【インカ帝国】
太陽信仰が中心だった。太陽神殿インティカンチャの中央には太陽の光を反射する黄金の円盤が設置されていたという。
今もアルゼンチンやウルグアイの国旗に顔のある黄色い太陽が描かれているが、
それは皇帝を息子に持つ「インティ」という太陽神である。
太陽神インティの祭りをインティ・ライミと言うが、現代でも6月24日に収穫を祈ってクスコ(ペルー)で行われている。
【アステカ】
太陽神であり軍神であるウィツィロボチトリは青く塗られた体をした神でトルコ石で出来た蛇を武器として持つ。
頭にハチドリの飾りをつけている。
創造神の子で、最初は骨しかなく筋肉の無い体で誕生した。
母はコアトリクエと言う女神で空から落ちてきた羽根を拾って胸の所に入れておいたところ、身ごもった。
儀式のときは、まだ動いている心臓を供物として捧げる。
アステカ人(メシーカ人)の祖先は、太陽神ウィツィロボチトリのご神託により、
「岩から生えたサボテンに蛇をくわえた鷲が止まっているところ」を都に決めた。
現代のメキシコの国章はその神託をデザインしたもの。
【マヤ】
「キニチ・アハウ」
その名は「太陽の目を持つ王」を意味する。
日没後、太陽神はジャガーの姿になって西から東へ旅をする。
頭にイグアナの牙をつけている。
イグアナの神「イツァムナー」はマヤの最高神で、その性格も持つため、
「イツァムナー・キニチ・アハウ」と呼ばれる事もある。
もし、フリー素材画像でこれらを現すものがありましたら追記します。
まだ他にもありますが、一旦これにて投稿いたします。