神社は崇敬会時代か | 心の鏡

心の鏡

天の霊妙不可思議な法則、神道について書いているブログ。心の鏡とは内在神を表し、神社のおみくじの神の教に「神様の御光が我が心の鏡に映るその時、凡ての心の曇り、心の闇は晴れゆきて、広き明き御恵みを授かる事が叶う」とあったところから命名しました。

一昨日、大宮氷川神社で行われた「神主さんと神社を学ぼう!」という教化イベントで、色々なパンフレットもあったので貰ってきたのですが、その中に伊勢神宮の崇敬会入会案内や、その伊勢神宮崇敬会が運営している神宮会館の案内パンフレットがありました。

ホームページもあるので分かりやすいと思いますが、内宮まで歩いて5分の早朝参拝にも便利な宿泊施設で、和室、洋室、大浴場、喫茶コーナー、売店、さらに収容人数1000人の和の趣のある大講堂、会議室、弓道場、相撲場、ばら園などもあります。

 

素晴らしく立派!ものすごい費用が掛かったと思いますが、おそらく長い年月をかけて増設していったのでしょう。大講堂は平成24年竣工と書いてあります。

 

歴史を振り返ってみると、江戸時代のお伊勢参りの爆発的流行は、全国各地へ御師が出向いて御札の頒布をし、お伊勢参りの際には宿の世話・御馳走など用意したのも要因の一つだから、それを現代的な形で神宮崇敬会が運営し受け継いでいるんですね。

現代は全国の神社数約8万社、それに対して神職人口は約2万人というアンバランス。

地域によっては宮司さん一人で10社20社と兼務している方もいらっしゃるとか。

 

さらに、地方の過疎化、全体的な少子高齢化で労働人口の減少、氏子も少ない人数で年金暮らしやらで自分の生活さえ厳しいのに、住まう地域の氏神神社(宮司さん一家)を支えるのが難しいという話も聞きます。

田舎の方だと、自治会に入ると、今の時代なのに自動的に神社への初穂料も会計支出されているところもあるとか。

何か神社の修繕する費用の奉納金一口5千円の案内が来て、子育て中で5千円も出すのキツイから断りたい。寄付の類は信教の自由で断ってもいいものだけど、わざわざ宮司さんが家までくるからどうしよう?とネットで質問している人もいました。

 

もう、地域の、とりわけ高齢化の進んだ、潤沢な資金力のある企業や個人も少ないような場所では、氏子だけが氏神神社を維持するのは無理かもしれません。

 

クラウドファンディングという手もあるけど、あれは会社が経営している事業、つまり営利目的だから善意が集まり集金出来ても、そこから何割か差し引かれる訳です。

例えば100万円集まっても、70万円くらいに減ってしまう感じで、そうするとその金額で出来る事もささやかになってしまう。

 

神社の場合、鳥居だって、大きさや物の素材などによるけど、邸内社、企業神社の小さいのや稲荷鳥居で個人が奉納する大きさのならともかく、一般的な神社の鳥居は1000万、2000万円とするようですよ。

お神輿の修繕、社殿の建て替え等もしかり。

 

もう少し氏子の少ない神社を減らして神職の兼務社負担を減らし、地元の氏子にだけ頼るのじゃなくて、全国的に入会可能な崇敬会が、その神社神道の発展に添うような事業を興して神社を支えていく時代なのかなと考えました。

 

でも、今でも有名な神宮や神社は崇敬会の入会者も観光客も多いけど、

そうでもない所は氏子もいなくて、荒れ果てていくばかり。

社殿を解体するにも一応、宗教法人法の関係かな?宮司一人の勝手には出来ないらしくて、氏子と相談の上、議決したり、お金がかかるから。