真の新生は過去の文化の上に/稽古照今 | 心の鏡

心の鏡

天の霊妙不可思議な法則、神道について書いているブログ。心の鏡とは内在神を表し、神社のおみくじの神の教に「神様の御光が我が心の鏡に映るその時、凡ての心の曇り、心の闇は晴れゆきて、広き明き御恵みを授かる事が叶う」とあったところから命名しました。

 

一夜来て 旅寝うれしき ふるさとの あれし垣根に 咲ける さざんか

新しいものに心を奪はれている人間が、

幼時の追憶から離れる時

味気ないと同様

人間の営みも、

過去の文化の上に立たなければ

本当のものではない。

其処から真の新しいものが生まれる

(山王日枝神社の日吉山王おみくじより)

 

  稽古照今と書かれた旗

今日は東京の山王日枝神社にお参りして来ました。

『日本書紀』では最初に現れた神である、国常立神も祀られています。

拝殿脇に立てられていた、のぼり旗には「稽古照今」の文字が書かれていました。

 

それを見て、やはり神社って空間は不思議。偶然にしては出来過ぎるほど、いつも今の私が知りたい事、必要な事、心構えなどについての答えのようなサインやメッセージのようなものを送って下さるなぁと感じました。

 

それから猿田彦神社と稲荷神社にも参拝し、授与所でおみくじを引くことにしました。

そこのおみくじは3種類あって、確か、恋みくじと神猿(まさる)みくじと山王みくじ。恋みくじは論外として、神猿みくじは以前引いたことがありますが、

小さい封筒に小さいサルの根付が入っている為500円とお高くなっていまして、

ここは節約して200円の山王みくじにしました。

それは筒を振って穴から出た棒に書かれている番号を巫女さんに伝えて、その番号のおみくじを持ってきてもらうタイプですが、穴から2本も棒が出てきてしまいまして、

どっちの番号にしようか?を考えて1本選びました。

そのおみくじの和歌と運勢の文が上記のものです。

 

四字熟語で言うと「温故知新」に近い内容かもしれませんが、そこは神社神道。

過去に学んで、今の世の指針を見出す「稽古照今」(けいこしょうこん)でしょう。

戦後、義務教育で日本神話を教えられることがなくなり、日本古来の、日本の国土に根付いた神話、神々、世界観がよく分からなくなっている日本人も多くなりました。

 

(以下、『神社のいろは 続』より)

天武天皇はこう述べられたといいます。

帝紀や本辞(古い伝承)は「邦家の経緯、王化の鴻基」(ほうかのけいい、おうかのこうき)である。

邦家の経緯、王化の鴻基とは、国家の原理、天皇統治の基本ということです。

よって帝紀を撰録し、旧辞を明らかにして、偽りを削り真実を定め、後世に伝え、今を考える手本(稽古照今)とされたのです。

 

↓日枝神社境内の灯篭 背の高い人も見上げるくらいの高さでした。

↓日枝神社神門の扁額 豪華絢爛です。青色に金色の文字や額縁がいい。