お寺は彼岸会、宮中は春季皇霊祭 | 心の鏡

心の鏡

天の霊妙不可思議な法則、神道について書いているブログ。心の鏡とは内在神を表し、神社のおみくじの神の教に「神様の御光が我が心の鏡に映るその時、凡ての心の曇り、心の闇は晴れゆきて、広き明き御恵みを授かる事が叶う」とあったところから命名しました。

今年は、明日、3月17日が彼岸入りで20日が中日、彼岸明けが23日ですね。

菩提寺から年末に檀家に送られてくる暦には、彼岸明けのところ「彼岸結願」と記してありました。

結願の読み方は、けちがん、けつがん。

その他に、地方によっては「結岸」(ゆいがん)と言うこともあるそうです。

結願は仏教用語で日数を決めて行った法会(ほうえ)や修法(しゅほう)を終える事。その日の作法。

お彼岸も正式には「彼岸会」(ひがんえ)と言います。

 

  お寺の暦から彼岸会の解説を引用させていただきますと…

 

春分と秋分を中日とした1週間を彼岸と言います。

「六波羅蜜(ろくはらみつ/6つの正しい行い)」を実践し、

煩悩の川を渡り、極楽浄土へ生まれ変わりたいと願う信仰実践の期間とされています。

中国の善導大師は、太陽が真東から上り、真西に沈む春分・秋分の日には「日想観」を行い、その日没の場所を極楽浄土と思って憧れの心を起こすべきである、とお説きになっています。

 

※うちの菩提寺は浄土宗なので、ここで極楽浄土が出てくるわけですが、仏教も宗派によって細かい点が違ったり、地方や家によって習わしが違うという事もあると思われます。

 

という訳で、お彼岸は仏教徒として正しく過ごしながら先祖に想いを馳せる期間。

悟りの彼岸の域に一番近い日とされ、仏供養・墓参りなどをします。

 

  六波羅蜜

彼岸=あの世に想いを馳せ悟りを目指して、仏教徒としての正しい行いを実践する

六波羅蜜とは、布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧の6つ。

見返りを求めない応分の恵みを施し、自らを戒め、辱めを受けても耐え忍び、不断の努力をし、冷静に自分を見つめ、中道を歩む。

 

  宮中祭祀では…

ですが、それは日本独特の法会で、日本古来の先祖崇拝と合わさって出来たという説もあり、皇室(宮中)祭祀でも春分の日には春季皇霊祭が執り行われています。