明日、2月17日は宮中をはじめ全国の神社で行われる大祭の一つ「祈年祭」です。
あらゆる産業の発展と国力の充実を祈願する祭儀です。
律令国家の祭祀のうち、6月と12月の月次祭(つきなみさい)・新嘗祭(今の勤労感謝の日11月23日)と並んで、最も重儀とされた祭儀。
元は年初の2月4日に執行される、1年の豊穣を祈願する最重要の祭祀でしたが、
平安時代中期には形骸化し、室町時代後期には他の宮中祭祀と同様に断絶し、再興されたのは明治2年(1869年)に至ってからでした。
祈年祭の起源
『日本書紀』天智天皇9年3月条に
やまのみいのほとりに、
山御井の傍に、
かみたちのみましをしきて、
諸神の座を敷きて、
へいはくをわかつ。
幣帛を班つ。
なかとみかねのむらじ、のりとをのる
中臣金連、祝詞を宣る
と、あるところから、祭った月や祭場が後世のとは違うものの祭儀の内容が合致する為、この記事を初見とする学説が主流を占めている。
余談ですが
今でも地方によっては2月半ばだとまだまだ寒くて農作業を始められないような場所だと1か月ぐらい後の3月に行っているみたいです。
という訳で明日は祈年祭、春の予祝行事です。