崇敬神社の御札はいくつあっても良い | 心の鏡

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天の霊妙不可思議な法則、神道について書いているブログ。心の鏡とは内在神を表し、神社のおみくじの神の教に「神様の御光が我が心の鏡に映るその時、凡ての心の曇り、心の闇は晴れゆきて、広き明き御恵みを授かる事が叶う」とあったところから命名しました。

先日、神棚の御札の祀り方を紹介しましたが、崇敬神社の御札はいくつあっても構わないそうです。(神社本庁発行の小冊子『暮らしの中の神棚』より)

 

神道は多神教で、天照皇大神宮の神宮大麻や、住んでいる地域を守ってくださる氏神様の御札の他に、崇敬する神様の祀られている神社を人間側から選んでも良いという、しかも御札はいくつあっても大丈夫っていうのは、考えてみれば世界的に見ても稀な宗教かもしれません。

 

一神教だったら、別の神様を祀ろうものなら、もうその宗教の信仰を捨てたという事ですよね。

場合によっては脱退しようとすれば厳重注意や阻止、罵り、脅しを受けるかもしれません。

仏教でも様々な仏様がいらっしゃいますが、宗派によりご本尊とする仏様や重視する経典、仏具などが違っていて決まりがあります。

 

今日は、そんな神道の崇敬神社の御札の話を。

 

まず、御札とお守りの違いですが、お守りは個人が身に着けることで、交通安全や学業成就といった様々な種類のご加護を受けられるもので、御札のほうは、家や会社などの神棚にお祀りし、一家や会社の安泰を願いお参りをすることで、お守り頂きます。

 

ですから会社・お店の神棚の場合、商売繁盛や金財運に御神徳のある神様が祀られている神社の御札を崇敬神社にしている事もあるでしょうし、その前に氏神神社に最適な御祭神が祀られているかもしれませんね。

恵比寿=蛭子/事代主神

大黒天=大国主神 

弁財天=市寸島比売命(いちきしまひめのみこと) 

稲荷神=宇迦御魂神(うかのみたまのかみ)

 

家の神棚に祀る神社の御札で御神徳が合いそうなのは…、

ご家族皆さんの健康と長寿を願い、

大国主神(大己貴命/おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)を祀る神社。東京なら台東区の五條天神社とか。

疫病退散のご利益が強いと言われている八坂神社系、牛頭天王、須佐之男命が祀られている神社。

その他、建内宿禰、石長比売。 女性の病気には淡島明神。

 

子育て世代のご家庭には、安産・子育ての神・神功皇后が祀られている八幡宮、八幡神社。

こちらは全国的に一番多い八幡信仰なので、見つかりやすいと思われます。

その他、木花之開耶姫、豊玉姫、伊弉冉神(いざなみのかみ)玉依姫が御祭神の神社。

水天宮、東京大神宮、千葉神社など天之御中主神が御祭神の神社。

 

あとは火災予防で江戸時代から信仰されてきた、火の神を祀る秋葉神社、愛宕神社。

 

それから今お住まいの地域の氏神様が産土神社じゃない場合に、産土神社の御札とか。

 

または三社託宣風に、例えば神宮大麻と、氏神様が八幡神社だったとして、崇敬神社には春日神社(大社)の御札をお祀りする。

或いは、その三柱が主祭神の神社の御札を崇敬神社にお祀りするなど如何でしょう。