神を売り物にする賤しきもの | 心の鏡

心の鏡

天の霊妙不可思議な法則、神道について書いているブログ。心の鏡とは内在神を表し、神社のおみくじの神の教に「神様の御光が我が心の鏡に映るその時、凡ての心の曇り、心の闇は晴れゆきて、広き明き御恵みを授かる事が叶う」とあったところから命名しました。

今でも、何やら自分には素晴らしい霊能力や神通力があるから神の声が聞こえたり姿が見えるだの悪霊がついているだの心の弱った人につけ込んで洗脳し、除霊・浄霊・修行等で大金を巻き上げたり、女性を辱めたり、『癌に効くパワーストーンはこれ』だのと勧める奴らがいるようだ。

よくもまあ医者でもないのにそんなエビデンスも無い薬機法違反の事が言えたね、癌サバイバーの不安な心に付け込みやがって!

そのパワーストーンが本当に効果があるデータもあって学術的に確かなものなら、既に医療現場で用いられているはずである。

 

が、そんな神仏を利用して口から出まかせを言って人を騙すのは、何も今に始まった事ではない。

古代日本ではシャーマンが集団の指導的立場に立つこともあったのだから元々そうだったのかもしれない。卑弥呼とかね。

卑弥呼と言えば、「自分は卑弥呼の生まれ変わり」という方々が複数いるけど、複数いる時点でも怪しい。爆  笑

それならなんで皆さん、本物なら邪馬台国がどこか?卑弥呼の墓はどこか?本名は何というのか?どういう血統なのか?など詳しく学会で発表できないのか?

それは単なる『自分はすごい人』アピールして儲けたいだけだから。

生まれ変わりって仏教の他界観で、悟りを開いた本当にすごい人は輪廻の輪から解脱して人間界なんか生まれ変わって来ないって事も知らずに適当なこと言って。

仏教ではこの世に人間として生まれ変わっている時点で大したランクではないのだ。

仏教も日本の古代史や神道についても全く浅学であることが露呈している。

詐欺には気を付けないといけない。

 

人を騙す気はなく本当に自分でそうした事を思い込んでいるとしたら、それはそれで脳機能や精神状態などが心配な人かもしれない。

 

それから江戸時代末期に、国学者・平田篤胤も『大道威間』(1857年)著において「俗神道」を論じ、

「俗に儒仏の道と並べ唱候神道は、はなはだ賤(いや)しきものにて、多くは神を売り物にして金銀を貪り、御国体のことなどは夢にも知らぬものに候。世にこれを俗神道とも鈴振神道とも乞食神道とも唱申候」と神道の真俗の別を指摘している。

とは言え「鈴振」「乞食」などの名称や批判は少し極端でもあった。

俗神道と言っても一般庶民層を対象とした通俗的教化を主眼とする神道(書)もある。

 

【参考書籍】

神社のいろは要語集 宗教編 監修・神社本庁