神道の霊魂観
霊魂の事を書くと『霊なんかいないのに怪しい人、頭がお花畑状態だ』と思われそうですが(笑)あなたに悪霊が憑いているから私が浄霊してあげます、沢山お金払って下さいというような不安商法・霊感商法の話じゃないので、よかったら読んでください。
神道では神様の霊と人の霊は構成数が違うのも興味深い霊魂観です。
神は四魂
神道では、神様の霊=神霊は「和魂(にぎみたま)」「荒魂(あらみたま)」「奇魂(くしみたま)」「幸魂(さきみたま)」の四魂あって、基本的に以下のような神霊の性格を持っているとされます。
和魂
神霊の温和、親愛、調和に関しての豊かな機能(はたらき)を尊んで称した一種の神格。一般に神霊の主な性格とされる。
荒魂
和魂に対して、建設的・進取的な勇猛、創設の面に対する神性(はたらき)を崇めて荒魂と称している。
奇魂
神霊の奇異奇妙なる面を奇魂(くしみたま)と呼ぶ
幸魂
幸福・開拓の力を発揮する面を幸魂(さきみたま)と称している
奇魂と幸魂は和魂の両面とも考えられ、あるいは荒魂・和魂の両面とも考えられている。
日本書紀 八岐大蛇退治/宝剣出現章 第八段 一書 第六でも大国主命が自らの魂と会話する話が出てきていましたね。↓
これらが後世には人間の心霊作用にも同じような機能を認めるようになる。
その件について、江戸時代から国学者らが論じ、考察しているんですが、長くなるので、今日はここまで。
以前も四魂について書いてました↓