高天原はどこでしょう? | 心の鏡

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天の霊妙不可思議な法則、神道について書いているブログ。心の鏡とは内在神を表し、神社のおみくじの神の教に「神様の御光が我が心の鏡に映るその時、凡ての心の曇り、心の闇は晴れゆきて、広き明き御恵みを授かる事が叶う」とあったところから命名しました。

 

高天原はどこでしょう?

高天原(たかまのはら・たかまがはら)は、日本民俗の信仰的な世界(他界)観念の一つ。

単に「あめ」ともいい、「天」あるいは「天上」の字をあてたり、「天の原」と称する場合もある。

 

そこに鎮まり坐す神々は「天神」(あまつかみ・てんじん)として崇められ、神々がそこからこの国土に移動することを「天下る(あまくだる/天降る)」とも「天下ます(あもります)」とも称する。

 

古事記では、他の古典に比べて高天原の神聖性が重んじられている。天上の世界、太陽の光が照らす尊い広大な世界をしめしている。

 

古来より諸説あるが、妥当とされるのが…

★本居宣長説★

高も天も同じ意味で、原は広く平らな処。天上にあって天神などの坐す所。『古事記伝』

 

高天原は、一方では皇室及び各氏族たちの祖神・天神が所在する神聖な場所、天神の子孫、天孫の古い活躍の場として、その歴史的・地理的な比定を試みる対象となったそうで、

まさに私が今、ワクワクしながら、

『縄文時代の遺跡が関東や東北地方で見つかったりしているから、当時の人口分布からも東日本に都市文明があったかもしれない。そして神話のもとになったのかもしれない…』と空想しているところですから、その歴史的・地理的な比定が面白いのが伝わってきました。

ちょうど邪馬台国はどこなのか?の歴史ミステリーに想いを馳せるように。

 

リアル国土の高天原はどこか?

【中世】一条兼良は大和国高市郡に比定

【近世】それ以外にも常陸国多可郡・豊前国中津・伊勢国多気郡など多くの土地が比定地にあげられている

 

また江戸時代の国学者・平田篤胤になると、

高天原については『古史伝』巻一の中で、

「北極紫微宮」と記しているそうです。

 

そう言えば紫微斗数って占いありましたよね。

なんせ、黄泉の国は夜見の国=月の世界って言った御方なので、北極星にある高貴な人々の宮殿ってことでしょうかね?

 

大国隆正は高天原を「日輪の真中にある幽冥の世界」としました。『天都祝詞古詔詞考』巻二

 

河村秀根は「一心清浄の境地」としている。

『書紀集解』巻一

 

また、近世以来、人間の霊魂も一般には幽世に帰り、

善い霊魂は仏教の極楽浄土やキリスト教の天国のように、

高天原に帰り着くという理想郷としての高天原信仰も存在したといいます。