《御神徳》健康・長寿・疫病除けの神様 | 心の鏡

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天の霊妙不可思議な法則、神道について書いているブログ。心の鏡とは内在神を表し、神社のおみくじの神の教に「神様の御光が我が心の鏡に映るその時、凡ての心の曇り、心の闇は晴れゆきて、広き明き御恵みを授かる事が叶う」とあったところから命名しました。

 

《御神徳》健康・長寿・疫病除けの神様

 現代では数多くの寺社の授与所で開運・病気平癒・縁結び・仕事運・交通安全など何種類ものお守りが用意されていますが、

八百万の神々は、それぞれ得意分野があるので、

出来るなら願い事と御神徳が合う御祭神が祀られている神社に、お参りするのも良いんじゃないかと思って書きます。

もう日本神話を読んでいる方には大体分かっていると思いますが、まずは健康・長寿・疫病除けの神様。

 

 

大国主命(大国主神、大己貴命など漢字表現多数)

皮を剝がされてしまった因幡の白兎に対して、正しい治療法を教えて治したところから、病気やけがを治してくれる御神徳がある。

大国主神と因幡の白兎

少彦名命(少彦名神、少名毘古那神などとも表記される)

大国主命と共に国づくりをして、医薬の普及に努めたところから。温泉療法や百薬の長とも言われる酒をこの世にもたらしたとされる。

 

 

今年、調剤薬局に行ったら、『知っておきたい薬の知識』という厚労省と日本薬剤師会が令和4年10月に発行した冊子が手に入りまして、その表紙に大国主命おーくんと少彦名命すくりんというキャラクターが「日本に薬を広めた二人の神様(薬祖神)です」と出ておりました。

 

 

牛頭天王(祇園さん)

疫病退散のご利益で崇められている牛頭天王。

京都・祇園の八坂神社に祀られている。

牛頭天王は素戔嗚尊(すさのおのみこと)と同一視されている

祇園祭は疫病退散の祇園御霊会が起源。

 

 

武内宿禰(建内宿禰とも書く)

第12代から第15代までの天皇・神功皇后に仕えたという伝説上の忠臣で300歳まで生きたとされ長寿の御神徳がある。

福岡県の高良大社の主祭神・高良玉垂命は長寿の神で、この建内宿禰と同一視されている。

 

 

石長比売(いわながひめ)

天孫・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)への輿入れが許されなかったが長寿の象徴とされている。

 

 

淡島明神(淡島神社)

女性特有の病気を中心に女性のすべての厄災を除く御神徳があり、女性の守り神として信仰されている。

 

 

疱瘡神社

 

この他、昔、天然痘などが流行った時代に疱瘡神社が各地に奉られたようです。

 

足腰に御神徳のある神社

 

また、足や足腰に御神徳のある亀有香取神社やアラハバキ神社他、体の特定の部位に対して御神徳がある神様もおられます。

 

 

日本最古の健康の神は墨坂神社と逢坂の神

墨坂神社公式サイトに日本最古の健康の神とありました。

『古事記』『日本書紀』にもあるように、第10代・崇神天皇が、大和の地に疫病が流行って多くの命が失われた事から、この疫病を鎮めるために墨坂の神と逢坂の神を祀り創建したことから、日本最古の健康の神なのですね。

逢坂の神のほうは、おそらく現在の奈良県香芝市にある大坂山口神社をさすものと思われます。

こちらの御祭神は、大山祇命、須佐之男命、天児屋根命

 

 

腫物などの病気平癒 石切劔箭(いしきりつるぎや)神社

(2024/2/23追記)大阪府東大阪市に鎮座する神社で「でんぼの神さん」と親しまれている。

「でんぼ」とは関西の言葉で「腫物」の事を指す為、現代では腫瘍、癌と解釈する人もいる。

御祭神は饒速日尊(にぎはやひのみこと)と、その子、可美真手命(うましまじのみこと)

その子孫にあたる物部氏の氏族、木積氏が祭祀を務めた。

お百度詣りが有名な神社。

「石切劔箭」の名前にこめられた、強固な岩をも切り裂き貫くほど強力な神威を求めて癌封じを願う参拝者が多く訪れるという。

そうすると石上神宮も十種神宝で魂振りの呪法があるので、蘇生、病気平癒の神でもあると言えますね。

【参考書籍】