一之宮・総社とは?
これは全国一之宮御朱印集めをされている方々も多いでしょうし、
全国一の宮会の公式サイトでも詳しく知る事ができますので、
私ごときが言うまでもありませんが、一応、社格関連の話ですから簡単に。
一之宮(いちのみや)、あるいは一宮、一の宮、一ノ宮と書くこともありますが、
平安時代から律令制に基づく神祇制度が確立し、
※令制国(りょうせいこく)の各国で国司が参拝する神社が定められ、
それらの神社を巡拝するのが国司の重要な職務でした。
※令制国…律令制に基づいて定められた当時の地方の行政区分で、東京・埼玉あたりは武蔵国など現在の都道府県と完全に一致しない。
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この時、その国で最も格式が高く国司が最初に参拝すべき神社として定められたのが一之宮です。
これも延喜式神名帳に記載の式内社から、その国で最も崇敬を集めている格式の高い神社が選ばれるのが通例だったとか。
一之宮は一国の総鎮守として重んじられ地域によっては二宮、三宮が定められることもありました。
また一之宮も時代と共に北海道にも新たな一之宮が創建されたり、
一つの国に1社だけとは限らず、複数社が存在していることもあり、
例えば現在の東京・埼玉・神奈川の一部あたりだった武蔵国(むさしのくに)には、
埼玉県さいたま市大宮区に鎮座している氷川神社も「武蔵一宮」ですが、
もう一つ東京都多摩市に鎮座する小野神社も「武蔵一宮」として存在しています。
一宮は全国に80社余りあるようです。
そして国司は管内に鎮座する多くの神社の祭典を行う便宜上、諸社の神々を1か所に集めてお祀りしました。それが「総社」です。
一之宮と兼ねている場合もあります。
ちなみに東京近辺だと、武蔵総社は大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)で、東京都府中市に鎮座しております。
鎌倉幕府並びに北条氏・足利氏も篤く崇敬しましたが、
徳川家康が江戸に幕府を開くと共にことに崇敬の誠を尽くし、神領地五百石を寄進しました。
参考書籍など:いつものように神社検定テキストの『神社のいろは』、『神社のいろは・続』、
『イチから知りたい!神道の本 三橋 健・著』
『武蔵一宮 大宮氷川神社略記』と『大國魂神社』
参拝の折に境内に「ご自由にお取りください」とあった由緒・略誌やご祭神・例祭・境内案内図が載っている4つ折りパンフレット
全国一の宮会、小野神社などの公式サイト
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【追記】この記事は初めに2022年9月9日に書かれたものですが、歴史の順序に沿って、平安時代のテーマを新たに作成し、荘園と武士団の成立や一ノ宮と総社の成立につなげたいと思います。