天赦日・一粒万倍日は本来、精神修養日 | 心の鏡

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天の霊妙不可思議な法則、神道について書いているブログ。心の鏡とは内在神を表し、神社のおみくじの神の教に「神様の御光が我が心の鏡に映るその時、凡ての心の曇り、心の闇は晴れゆきて、広き明き御恵みを授かる事が叶う」とあったところから命名しました。

2022/6/10は天赦日と一粒万倍日の重なる幸運日(超強運日・大開運日など)と言われていましたが、皆さん如何でしたか?

ちなみに六曜では仏滅、中段では建つ、二十八宿では牛でした。

 

そうそう、昨年は安倍晴明が祀られている晴明神社発行の暦を郵送して頂いていたのですが、

「御祭神安倍晴明公秘伝 令和三年丑年本暦」には、

【精神修養日四種】として、それらの説明があり、

天赦日

暦の内第一の吉日なり仮名暦略註は

「天赦とは天の生気万物を正養して其罪を宥(なだ)むる也日」といひ之の大吉日にして何事をなしても万(よろず)よしといふて…と、

厳格な古い文で干支・東洋占術に関わるような文が続き、

 

天赦日の(干支の)支の一行が時節の一行と比和してこれを旺せしめている、人の肉体的に好影響を与えている。

天赦日の干は「甲(きのえ)」又は「戊(つちのえ)」である

「甲戊は十干において最尊と為す 所謂甲を諸神の首となし戊は以て甲を助けて功を成すなり」

とか書いてあり、この後も難解な説明文が続いているんですが、

最後に「道家では甲戊日を以て祈祷に宜しき所となす。」と締めくくっていました。

 

これは、道教の家の場合、この日は祈祷するのに良いタイミングという事でしょうか。

それとも神道家が誰かの罪穢れを祓う祈祷をするのに良い日ということかな?

四柱推命・算命学で出した個人個人の命式によっては、

木や土の五行が巡り来る時は良くない人もいますからね。

個人の運勢的に大吉日というのとは少し違うこともある、精神修養の話のようです。

 

あと、精神修養日4種の残り三つは

社日・三輪宝神・一粒万倍日がありました。

 

社日は1年の内、ただ2日だけで、簡単に言うと春の種まきと秋の収穫、祭り、感謝

 

三輪宝神は、すなわち宇宙創造の霊で、宇宙霊を敬う義で人倫道徳の根源成り。

三隣亡と忌む日として書かれているのは誤りである。

この日の本来の意義は、物の発生から結実に至る順序根源を尊重する所にあるのであって、すなわち祖先崇拝と恩沢を感謝する日である。神棚を清浄にして祀ることが肝要である。

此の日、建築造作を避けること教えている。

これは穀物の発生発育を害し殺滅の行為を避けるからである。

 

一粒万倍日も、

陰徳を積み慈悲を施し善事を行うを主旨とする日であって

善を積まずして、ただ一粒が万倍になるとて此の日を開業売買契約等に吉日なりとするは誤れり。

積善の家に余慶ありとのことを深く思うべきである。

 

と、いう事でした。