応神9年(西暦278年)には、武内宿禰について、弟の甘美内宿禰(うましのうちのすくね)が
「我が兄、武内宿禰が謀反を起こそうとしております」と天皇に讒言(ざんげん)しました。
天皇は
「何?武内宿禰が謀反だと?私にとっては父のような存在なのに・・・」
と、信じられない様子でしたが、甘美内宿禰は、
「はい、兄は外国と手を結び天下を盗ろうとしています」と言いました。
むろん武内宿禰は「弟が陛下にウソを言っている!」と主張。
そこで探湯(くがたち)をして、どちらの言う事が真実か占いました。
探湯とは、泥を釜で煮て、その中に手を入れたり、
真っ赤に焼いた斧を掌に置いたりして、
真実を言うものは傷つかず、偽りを言うものは傷つくという一種の占いです。
その結果、武内宿禰の無実が明らかになり、弟が殺されました。
(つづく)
怖いですね~
弟が兄を陥れようとしたり、嘘か誠かの判別方法も。
そんな、熱い泥湯や焼いた斧なんか、どっちとも火傷しそうですけどね。