応神天皇紀4/真実を探る危険な占い | 心の鏡

心の鏡

天の霊妙不可思議な法則、神道について書いているブログ。心の鏡とは内在神を表し、神社のおみくじの神の教に「神様の御光が我が心の鏡に映るその時、凡ての心の曇り、心の闇は晴れゆきて、広き明き御恵みを授かる事が叶う」とあったところから命名しました。

応神9年(西暦278年)には、武内宿禰について、弟の甘美内宿禰(うましのうちのすくね)が

「我が兄、武内宿禰が謀反を起こそうとしております」と天皇に讒言(ざんげん)しました。

 

天皇は

「何?武内宿禰が謀反だと?私にとっては父のような存在なのに・・・」

と、信じられない様子でしたが、甘美内宿禰は、

「はい、兄は外国と手を結び天下を盗ろうとしています」と言いました。

むろん武内宿禰は「弟が陛下にウソを言っている!」と主張。

 

そこで探湯(くがたち)をして、どちらの言う事が真実か占いました。

探湯とは、泥を釜で煮て、その中に手を入れたり、

真っ赤に焼いた斧を掌に置いたりして、

真実を言うものは傷つかず、偽りを言うものは傷つくという一種の占いです。

 

その結果、武内宿禰の無実が明らかになり、弟が殺されました。

(つづく)

 

怖いですね~滝汗

弟が兄を陥れようとしたり、嘘か誠かの判別方法も。

そんな、熱い泥湯や焼いた斧なんか、どっちとも火傷しそうですけどね。