日本書紀のあらすじ紹介再開 | 心の鏡

心の鏡

天の霊妙不可思議な法則、神道について書いているブログ。心の鏡とは内在神を表し、神社のおみくじの神の教に「神様の御光が我が心の鏡に映るその時、凡ての心の曇り、心の闇は晴れゆきて、広き明き御恵みを授かる事が叶う」とあったところから命名しました。

それでは日本書紀全30巻のうち、昨年は5か月くらいかかって、

ようやく第一巻の神代上と第2巻の神代下のあらすじ・諸説のご紹介が済んだところでしたが、歴代天皇紀から再開したいと思います。

とは言え、日本書紀には持統天皇が文武天皇に譲位するまでとなっています。

今上陛下が第126代で、初代から今までの連綿と続いてきた歴代天皇の系譜については宮内庁の公式サイトをご覧いただくのが確実な情報と存じます。

 

神社検定のテキストである神話のおへそ「日本書紀編」によると、

日本書紀が編纂された目的について、

「まず我が国が置かれていた当時の状況を考えなくてはなりません。」

と記されていました。

4世紀ごろから朝鮮半島に勢力を伸ばしていた我が国は、

天智天皇2年(663年)に白村江(はくすきのえ・はくそんこう)の戦いで唐・新羅の連合国軍に敗れ、半島の拠点を失ってしまいました。

これを一つの機会として天智天皇は積極的に大陸の制度を導入して政治の刷新を進め、弟の天武天皇の時代にもその方針は引き継がれました。

そしてその一方で自国の歴史を振り返って、誇りと自信とを回復し、さらには日本と言う国の在り方を対外的にアピールすることに力を注がれたのでした。その結晶が日本書紀の編纂と言う事業でした。

従って、日本書紀に一貫している主題としては、

皇室の血筋が天地開闢から一貫しているという尊貴性の表明ということになるでしょう、というような内容の事が書かれていました。

 

ちなみに平成28年(西暦2016年/丙申年)は、初代神武天皇の崩御から2600年目という事でした。

これだけ永く続く王朝は他にないでしょう。

世界史の年表を見ていても、様々な国が興亡し王朝が何度も交代していますからねぇ。

 

それでは次の記事から再開です。今後も宜しくお願いします。