国譲りと天孫の天下り/天孫降臨章 第九段 本文(第1話) | 心の鏡

心の鏡

天の霊妙不可思議な法則、神道について書いているブログ。心の鏡とは内在神を表し、神社のおみくじの神の教に「神様の御光が我が心の鏡に映るその時、凡ての心の曇り、心の闇は晴れゆきて、広き明き御恵みを授かる事が叶う」とあったところから命名しました。

この天孫降臨章は、本文だけでも長いので、また何回かに分けて書きます。

 

正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊(まさかあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)は、天照大神の御子です。

 

※詳しくは誓約/瑞珠盟約章をお読みください。かえって諸説色々ありすぎて読むと混乱するかもしれませんが。

このほか、ホツマツタエでは、天照大神は男で瀬織津姫との間に生まれた子という話です。

 

高皇産霊尊(たかみむすひのみこと)の娘の

たく幡千々姫(たくはたちぢひめ)を娶り、

天津彦彦火瓊瓊杵尊(あまつひこひこほのににぎのみこと)をお生みになりました。

 

そこで皇祖の高皇産霊尊は、特に愛情を注いで大事に育てられました。

そしてこの皇孫・天津彦彦火瓊瓊杵尊を立てて、葦原の中つ国の主(きみ)にしようと思われました。

しかし、その地には多くのホタル火のように光る神や、

蠅のように騒がしい悪しき神がいました。

また草木もが、皆ものを言うような状態でした。

 

そこで高皇産霊尊は、諸々の神々を招集し、

「私は葦原中つ国の悪しき者どもを平定しようと思う。誰を遣わすのが適任か?神々よ、知っていることを隠さず申せ」とお尋ねになりました。

 

神々はみな「天穂日命(あめのほひのみこと)は勝(すぐ)れた神です。お試しになるべきでしょう。」と申し上げました。

 

そこで天穂日命を遣わしました。

しかし、この神は大己貴神にこびへつらって三年になってもなお報告に戻られませんでした。

《つづく》