渡邉理佐 × 小林由依
大学パロ





理佐side








理「ん…」

ボリュームを最小にした目覚ましの音で起きて
隣の由依を確認する

…うん、まだ寝てる

今日も成功

大好きな由依のために
できることは私がやって
最大限尽くしてあげたいから

柔らかくて白いほっぺをちょっとだけ撫でて
そっと寝室を離れる



元々、寝起きはいいほうじゃない
むしろ最悪

特に一人暮らしの時はひどくて
何度も遅刻ギリギリで友達の電話に起こされては
電車に駆け込む毎日だった

でも、愛おしい彼女のためだったら
なぜかパッと目が覚めて。

今までの私とは見違えるくらい
朝が得意になった


今日は由依だけ一限の日。
できるだけ美味しい朝ごはんを作って
いっぱいの笑顔でお見送りしてあげよう

そう意気込んでキッチンに立つ

由依の大好きな目玉焼きを焼いていると
リビングのドアがゆっくりと空いて
由依が目を擦りながら姿を現した

由「ん…おはよ…」

いつも綺麗にセットされている髪は
まだぱやぱやと寝癖がついていて

半分寝ぼけた無防備な笑顔と
耳をくすぐる低く掠れた声も
彼女である私だけの特権

普段より幼い寝起きの姿は
どうしようもないくらい可愛くて
毎朝つい甘やかしてしまう

理「おはよ」

生憎、火元を離れるわけにはいかないので
精一杯の優しい声で由依に答える

理「もうちょっと寝てても良かったのに」

由「でも起きたら理佐いなくて…」

由「寂しいから来ちゃった」

なんて言うと
由依は小さく欠伸をして
照れたようにまた微笑む

はにかんだ笑顔が堪らなく可愛くて
急いで目玉焼きを火からあげると
由依を抱きしめに向かう

理「ゆいちゃーん」

溢れんばかりのこの想いをどうにか伝えようと
両手を広げて歩み寄ったのに

由「やだ、」

由「浮腫んでるからあんま近くで見ないで」

サッと顔を背けられて
そのまま洗面所へと逃げられる

ぺたぺたと遠ざかる足音まで愛おしくて
由依の居なくなった先を目で追ってしまう

浮腫んででも可愛いのに…
というか、全然浮腫んでないし

それを何度伝えても、
由依は理佐の前では可愛くいたい、の一点張りで。

私にとってはどんな由依も可愛いし
全部見せて欲しいんだけどな、、、



パックのご飯を2つ出してきて
レンジに入れる
その待ち時間で由依の様子を伺うべく耳を済ませる

…なんの音もしない

顔を洗ってるはずなのに
流れる水の音が全くない

もしかして寝ちゃったかな

こういうときの由依は
壁にもたれて寝てるか
眠そうにぼーっとしてるかの2択

由依の扱いにももう慣れたものだ

声をかけようと思ったけど
どうせならびっくりさせてやろうと
そーっと洗面所に近づいて
細くドアを開く


由「んふふ…」

隙間から見えたのは
パジャマの襟元をぐーっと引っ張って
鎖骨の辺りをさすっている由依

ニヤニヤしてるし
ふふ、なんて声も漏れてるし
なんだか嬉しそう

理「なにしてんの?」

由「わっ…理佐…」

由「びっくりした…」

大袈裟に身体を跳ねさせると
鏡越しに目を合わせて笑いかけてくる

思わず後ろから抱きつけば
今度は拒まれることもなく
ただニコニコと受け入れてくれる

理「ねぇ、何してたの?」

由「なにって…
   顔洗って、髪やろうとしてただけだよ」

理「んーん、首触ってニヤニヤしてた」

由「…見てたの?」

恥ずかしそうに視線を外されるから
今度は直接覗き込む

由「あれはね、」

観念したように話し出すと
由依はさっきのようにパジャマを引っ張って
綺麗な鎖骨を露わにする

由「痕、まだ残ってるなーって見てたの」

いつかの行為後に私がつけた痕
所謂キスマーク
だいぶ薄まっているけど
由依の白い肌の中では存在感を示していて
由依の細い指がその痕の上を滑る

由「なんかさ、見る度にね、

由「理佐に愛されてるなって幸せになるの」

恥ずかしそうに
でも嬉しそうに痕を撫でる由依が可愛くて

思わず鏡と由依の間に割り込んで
その薄まった痕の近くに吸い付いた

由「…っ……」

痛かったのか一瞬顔をしかめたけど
私が離れると新しくついた赤い印をそっと触って

由「えへへ…」

なんて照れたように笑う

何度も鏡で確認しては直接見て、
微笑むのを繰り返すものだから

つけたこっちが恥ずかしくなってきて

理「早く準備するんだよ」

火照る顔を隠すように洗面所を後にする


でも目に焼き付いた由依の笑顔は
ずっと私の頭の中をいっぱいにして

コーヒーを入れる間も
洗面所の音に耳を済ませてしまう

ご機嫌そうな由依の鼻歌を遠くに聞きながら
今日も可愛いこの子を
とびきり甘やかしてあげようと心に決めて

リビングに由依が戻ってくるのを待った
















fin