渡邉理佐 × 小林由依
リアパロ

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理佐side


由 )はぁぁー…

由依は助手席に乗り込むとすぐに大きな欠伸をして
トロンとした目を擦る

理 )今日長かったもんね
   お家着いたら起こすから寝てていいよ

由 )んーん、寝ない
   別にねむくないし

理 )ほんとに?

由 )ん…

由依は優しいから
運転する私に気を遣って起きていようとする
でも、由依の瞼はもう閉じかけていて
言葉もどこかふにゃふにゃしている

きっと家に着く頃には寝ちゃうんだろうな
由依はいっつもそうだから
なのに毎回起きると言い張るのが可愛くて可愛くて。

理 )じゃあ帰ろっか

由 )うん…

エンジンをかける
その些細な振動で由依の瞼がまた重くなる

1つ目の信号待ちの間に由依の顔を覗き込んでみれば
もう穏やかに眠っていた
無防備な寝顔が愛おしくて堪らなくて
顔にかかった髪を除けるついでに
そっと滑らかな頬を撫でる

いっぱい頑張ったんだね
1日お疲れ様
心の中で思いながら
信号が変わるのを待ってアクセルを踏み込んだ






由依side


やってしまった

今日こそは起きていようと思ったのに

理佐の心地よい運転に揺られるうちに気づけば夢の中にいて

やっと目覚めたけど薄目で景色を見ればもう家のすぐ近く


ふと、エンジンの揺れがなくなって車が止まった

きっと家に着いたんだ

寝ちゃってごめんね、とは思いつつも

こうなったら私がやることは一つ


理 )着いたよー、由依ー


理佐の優しい声がして肩を叩かれる

でも、絶対に目を開けない


理 )由依ー


今度は肩を揺さぶられる

ほんのちょっとだけ目を開ければ

私の顔のすぐ目の前には困っている理佐の顔

その表情があまりにも可愛くて

ニヤけそうになるのを堪えながら、

私はまだ寝たふりをする


だってこうしてれば


理 )由依ー…起きないか…

   しょうがないなぁ


理佐が出ていく音がして数秒後

助手席側のドアが開く気配がする


理 )…っしょ


足の下と背中に手が回される感覚がして

体が宙に浮く

うっすら目を開けると理佐が抱っこしてくれている


ごめんね、疲れてるのに

と申し訳なくは思うけど

この時間が大好きだからこれだけは譲れない


深夜のお仕事終わり

誰に見られる心配もなく、

理佐に部屋まで運んでもらう

帰りが遅くなっちゃった日だけの楽しみだから


家に着いたらあたかも今目覚めたように振舞う

そうすれば理佐は次は自分で歩いてね、

なんて笑って撫でてくれるから


今日も部屋に着くまであと少し

大好きな理佐に運ばれる

大好きな匂いと優しさに包まれて






fin











今回は短めですね
読んでくださりありがとうございました