12月18日(金)
週明けから使えなくなるGOTOトラベルを使える最後のチャンス!
っていうことで、極寒の長野県上伊那郡宮田村から南国沖縄宮古島に行くツアーに行きます。
5:17
飯田線宮田駅の一番電車に乗って、岡谷へ向かう。
どうやら運転士は訓練中らしく、一つ一つの動作をきっちりやり過ぎるのか徐々に遅れていき伊那市へは3分遅れ。
でも飯田線の場合、そんな遅れは途中でいくらでも取り戻せるので気にしない。
辰野でJR東日本に運転手が交代して、見事岡谷には定刻に着いた。
6:46
あずさ4号東京行きに乗って、東京-浜松町-羽田空港と乗り換えれば、10時ころには羽田空港に着いて、11:40の宮古島直行便フライトには余裕のはず。
寒い中、ホームに出たのだけど放送があって「あずさ4号は、松本駅でドア点検のため10分ほど遅れての到着見込みです」
10分遅れならあまり問題ないのだけど、でもホームは-10℃でとっても寒く改札の駅員さんに断って一旦ホームから待合室に戻ることにした。
「列車が来たら放送します」といってくれたので、待合室で待ってた。
次のアナウンスは「あずさ4号は塩尻駅を12分遅れて発車しております。なお、後続のあずさ6号は、本日山梨県内の架線トラブルのため運休いたしますので、あずさ6号ご予定のお客様はこれから参りますあずさ4号にお乗りください」
危なかった!
最初は、あずさ6号でも10時半に着くからそっちにしようと思っていたんだけど、妻が「中央線は途中で何があるか分からないから早いのにしておきなさい」と言われて、あずさ4号に切り替えたのだ。
あずさ6号にしていたらこの時点でアウト!
私達は、めでたく12分遅れのあずさ4号に乗って羽田空港から宮古島直行便フライトに間に合いました。
・・・なんてことだったら、ここには書かない。
まず、「山梨県内の架線トラブル、ってナンダ?なぜ後続のあずさ6号が先に運休なんだ?」鉄みち系なら誰でも浮かぶ疑問。
7:00
待合室にいてネットで原因を調べようとしてたら、ヒュ~ンとE353系の音が聞こえていきなりあずさがホームに入って来た。
「おい、おい、放送入れてくれるんじゃなかったのかよ」バタバタの状態で、待合室から1番線に15kgのスーツケース担いで走って行った。
駅員さんは、多分あずさ6号⇒あずさ4号への乗り換え客の対応をしてたんだろう、接客中であった。
ドア閉める5秒前に駆け込み乗車。
危うかったがセーフ!
後は、少々遅れても羽田に最悪11時に着いてくれれば良い。
指定された席に着く間の車内放送が聞こえてきた。
「本日はあずさ4号ご利用いただきありがとうございます。
山梨県内において、架線トラブルが発生し現在も対応中でございます」
「へっ、対応中って、なにそれ。どこまでいけるんだ」
席に着くなり早速Twitterで調べてみると、「山梨市で架線から火花が出て消火中」ということらしい。
「・・・現在、甲府-大月間で運転を見合わせており、復旧の見通しはたっておりません」
これ 真っ青
Twitter情報では、午前中無理っぽい情報があったりして・・・。
このあとの車内放送では、甲府まで行くけど後は知らん、という内容。
更に大月から東京よりは、動いているとのことと、開通予定は9時頃になるらしいことが分かった。
仮想、甲府9時のダイヤ、あずさ10号のスジが近いので追ってみると羽田空港着は11:30!
間に合わねぇ
富士見を出た頃には、全行程キャンセルだ、当日キャンセルだと100%とられるから涙しかでなかった。
どうやってJRに落とし前つけさせるかを考えていたんだけど、甲府から何とかならないかという思いも少しあって「8時頃に甲府に着いたならば」を仮定してみた。
1.もしかして早く開通するかも、に期待して待つ
2.高速バスで新宿まで行き山手線、京急乗り継ぎで羽田空港に向かう
3.タクシーで大月から再度JRに乗って普通電車で行き、高尾から特快東京行きに乗り換えて羽田空港を目指す
1.はこういうとき最もダメで、待っているだけでは焦りが募るだけ。
2.は高速バスとのタイミングが悪く、8:00発には乗れないだろし、8:30発は定時に新宿バスタに着いても10:40では厳しい。
3.大月発8:39の高尾行きに乗れなければ羽田空港11:00はムリ。しかし、30分で甲府ー大月までは厳しい。
万策尽きたんだけど、3.タクシーを使うセンの延長で、「どうせなら、タクシーで羽田空港11:00に間に合わないか?」
金額が恐ろしかったんだが、これは交渉として甲府でタクシーに乗り換えるということにチャレンジすることにしたのは、韮崎を過ぎてからだった。
7:55
甲府には、7:55ころ着いた。
改札口を通って(ネット割の切符は吸い込まれてしまった)タクシー乗り場に直行。
ここは、昔住んでいたところなのでスムーズ。
だけど、タクシーがいない。1台いたけど私より早い足取りで一人のオジさんがタクシーに乗り込んで行ってしまった。
待つこと3分、地元国母タクシーがきたので、早速「羽田空港に行けますか?」
「いや~、ダメだ。オレは行けねぇ」
つれない返事。
と、間もまくもう一台の国母タクシーがきた。
「ああ、あのタクシーなら行けるかも・・・」
そこで、後方のタクシーの運転手に話してみた。
「羽田までなら、通常5万近くかかります」
「こちらの予算は○万円、これでなんとかなりませんか?」
会社に無線で連絡してもらい、貸し切り、高速代別で○万円で行ってもらうことで交渉成立(実数字はご想像にお任せします)。
8:10
「今から羽田までどのくらいかかりますか?11:00前までつけますか?」
「今、8:10なので、渋滞込みで10:50前後かな?」
「なるはやでお願いします」
もう、国母タクシーの○藤運転手に託すだけだった。いろいろ話を聞いてみた。
・駅にいてもコロナの影響で客がいないので甲府駅にはあまり来ない
・もともと貸切バスの運転手でコロナの影響でタクシーに回っている
・そうでもなければ普通の運転手では羽田まではいけない
・そうなると運転手を呼び出すだけで時間がかかる
・不慣れな運転手では時間が読めない
etc.
つまり○藤運転手がこの時間に甲府駅に来たことが奇跡に近いということが分かった。
そして、運転レベルは素人の私が見てても超うまい。実際後ろに乗っていても、発進、停止が実にスムーズだし、高速のレーンチェンジもいつしたのか分からないほどだ
でもスピードはそこそこ出ている。
9:30
東京都に入って4号線が渋滞になっても「この渋滞は1時間で抜けられます」
C2環状で事故が発生しているとわかると「C1で抜けた方が回り道だけど早いです」
貸切バスの運転手ならではの判断。
10:48
そして、羽田空港に着くことが出来た。
これは、奇跡の連続でたどり着けたとしか思えない。
無事、ツアー受付にチェックインして11:40の宮古島直行便に乗ることが出来ました。
宮古島での旅行記は後ほど書く予定。