先日、子どもが敏感さを克服することについて書きました。
そのブログの中で
「子どもたちが小さければ小さいほど、私たちができることは沢山あるんです。
子どもが9歳までの間は特に。」
そう書きながら、自分の中で
「では、9歳以降はできることが少なくなるの?」
という疑問が湧いてきたので
今日はそのことについて、もう少し掘り下げて書いてみたいと思います。
結論から言うと
9歳以降でも、できることは沢山あります。
でも、子どもへの関わり方は9歳前と9歳以降とでは変わってきます。
そして、もっと大きくなって、思春期の頃になるとまた
その関わりに変化が起きます。
私たちは子どもの周りにいる大人として
子どもが小さな頃
あるいはもっと大きくなって
場合によっては大人になってからも
子どもたちに必要なものを与え続ける存在であることには変わりはありません。
けれど、子どもの成長によって、私たちのかかわり方には変化が生まれ
年齢を重ねるごとに、個性が現れてきますので、それはどんどんと個別化していくのです。
まず9歳までの子どもたちのことを見てみましょう。
9歳くらいまでの子どもたちは
まだ世界と一つに結び付いていて
特にお母さんととても密接に結びついています。
そして、体を通して体験されることは
直接心(魂)に作用するのです。
つまり、体の心地よさは
心の安らぎにつながります。
体が優しく温められるなら
心も優しく温められるのです。
髪や爪をきちんと手入れされるなら
心もきちんと手入れされることになるのです。
体を香りのよいオイルで優しく撫でられ保護されるのなら
心も包まれ保護されるのです。
私たちが子どもたちに優しく語りかけ、いつも落ち着いて接することができるなら
子どもたちの心は優しく慰められ、秩序を与えられ、世界を信頼することができるのです。
そうやって私たちは子どもの体を通して
直接心に働きかけていくことができます。
そういった意味で、私たちは体を通してダイレクトに子どもの心に作用することができ
そしてその効果はとてもパワフルであると言えます。
けれど、8歳を過ぎるころから
だんだんと子どもたちは
全部一つだった世界から離れ始めます
9歳10歳頃になると
全てが一つで
いつも信頼できて
安心だった、包まれていた世界から
しだいに遠のき始めます。
子どもたちはだんだんと
外側の世界と自分の内側の世界を区別し始めるのです。
その頃子どもたちは
もしかするともうかつてのように
お母さんに甘えてはくれなくなるかもしれません。
以前はお母さん大好きと誰にはばかることなく言ってくれていたのに
人目を気にして言ってくれなくなるかもしれません。
お母さんの知らない出来事が増えたり
嘘も上手につけるようになるかもしれません。
突然「本当にお母さんの子どもなの?」と尋ねられるかもしれません。
あんなに大好きだったのに、突然学校に行きたくないと言うかもしれません。
そうやって子どもの心が
次第に世界から切り離されていき
同時に、自分の内側に
「私」という内面が生まれ始めるのが
この9歳の時期なんです。
それは子どもたちにとって、ある種の「ゆらぎ」のような
心もとない時期なのかもしれません。
その9歳の時期に
お母さんはこれまでのように
優しく触れたり、優しく語ったり、優しく抱きしめたりすることが
簡単にできなくなるかもしれません。
もしくは
これまでのようにできたとしても
子どもたちはそのことをそのまま受け入れるのではなく
自分自身の内面で何かを確認していくような作業を行っているかもしれません。
私たちは以前のように
直接子どもたちの心に触れることができなくなっていくのです。
それは違った形で子どもたちの心と出会うプロセスといえます。
9歳前の子どもたちは
直接体に働きかけることが結果的に、内面に働きかけを行うことに繋がっていましたが
9歳以降の子どもたちには
その子の個性の在り方を感じ取って働きかけを行う必要が出てくるのです。
けれどその個性の在り方はこの時期まだ朧気ではっきりとしないものです。
子ども自身もまだ揺らぎの中にいて
外側で起こったことを受け取れたり受け取れなかったりすることでしょう。
その揺らぎを、周りにいる大人も共に体験しながら
接点を見つけていくプロセスが始まるともいえます。
一般的な子どもたちが
9歳までと9歳以降、どんなふうに世界と関わりを持っているのかを書いてみました。
敏感な子どもを持つお母さんは
まず、子どもに触れるということすら容易ではないと思います。
9歳以前も9歳以降も、どちらの時期であったとしても簡単ではない場合もあるでしょう。
けれどその過敏さはまた別の方法で克服していくことができます。
そのことについては、また別の機会に書いてみます。
明日は今日の内容をもう少し先へ伸ばして書いてみたいと思います。
大人の障がいを持つ方が
過敏さを克服していった感動的な体験について書いてみます。
9歳前の子どもでも
9歳後の子どもでもなく
大人の障がいを持つ方が
自分の感じやすさを克服していってくれた体験です。
私たちの可能性は
どんな時も輝き出る瞬間を待っているものです。
必要な時に必要なものを受け取ることができれば
どんな人も「自分の道」を歩み始めることができると信じています。
過敏さをもつ娘の子育てにおいて
その方との出会いで経験したことは
ずっと私の宝物になっています。
毎日娘の子育てをしながら
私と同じように過敏なお子さんを持つ方たちに向けて
こうやって記事を書いている
私の道を
その方がずっと照らし続けてくれています。