不妊治療の着床前検査を条件付き容認 日産婦、反復流産など対象(毎日新聞) - Yahoo!ニュース体外受精させた受精卵の全染色体を調べて異常のないものを母胎に戻す「着床前検査」について、日本産科婦人科学会(日産婦)は23日、不妊治療に一定の有効性があるとして、反復流産の女性などに限って導入するリンクnews.yahoo.co.jp

先程ヤフーニュースを見てちょっとびっくりした事があったので、独り言です。

 

 

染色体検査が日本で試験的に始まったのがつい最近、去年2020年だったとは知らなかったので、まず驚きました。 日本の医療は先進国の中でも高いと思っていましたが、果たしてどうだろうかと思ってしまいました。

 

 

そして、話し合っているお偉い方や反対する団体の議論のポイントがあまりにずれていると感じ、怒りさえ覚えましたムキー

 

 

ダウン症などの染色体異常を持った人が生まれてくる機会が阻害されて差別につながる、とかそう言う理由で反対なのだそうです。 

 

 

染色体検査を実際に受けた事がある方ならお分かりかもしれませんが(後ほど私の実際の検査結果を公開します)、ダウン症(21トリソミー)や18トリソミーが見付かる確率なんて極々僅かです。 私のように高齢で治療をしていて正常卵があるかどうか分からないような場合の染色体異常はもっとずっと重く(英語だとComplex  Abnormality、複合異常と呼ばれます)、どう頑張っても着床もしないであろうレベルのものがほとんどです。

 

 

着床前診断・染色体検査をする主な理由はダウン症の子供を産まない事ではないと思います。 無駄な移植、それに掛かる費用、精神的時間的負担、そして経験しなくて済むかもしれない流産を防ぐためです。 

 

 

私は過去にかなり多く胚盤胞が取れたので、もし日本で治療をしていたらきっと10回以上の移植を経験していた事だろうと思います。 でも私は染色体検査を受けられ、移植しても無駄である事が分かったので、その分の時間的経済的負担は軽減されました。 ちなみに私の今までのクリニックでのPGS検査費用は大体4000−5500ドルで8個までの胚盤胞です。

 

 

不妊治療や流産がどれだけ女性にとって負担になっているのか、このお偉い方々や反対している団体が理解しているのか疑問です。 それに、不妊治療が延々長引くことによる患者本人と補助金を出す自治体の負担は問題ではないのでしょうか?

 

 

それに、胎児の障害が気になる方は多くの方が出生前診断を受けると聞きました。 血液検査だけだったり費用もあまり掛からないそうです。 そしてそれらの検査で胎児に異常がある確率が高いと診断されたご夫婦の95%位の方が中絶を選ぶそうです。 妊娠して何ヶ月もお腹で育ててから検査をして中絶するより、初めから移植しない方がよっぽど倫理的で建設的な判断だと私は思います。

 

 

日本の不妊治療を取り巻く環境が女性を物として扱わず、権力のある人の偏見と古い意見や価値観を押し付けられる事なく、女性の体と精神的負担の軽減を一番に考えて議論が進むことを心から願います。 何か署名活動とかあるなら参加したいです。