多摩全生園 国立ハンセン病資料館「菊池恵楓園・金陽会絵画展」 | birds-rtcj30のブログ

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東村山というか清瀬のほうに、そうした施設があるというのは、子供のころから知っていたし、母が晩年、入所していたホスピスの近くだったけれど、一度も、訪れたこともなかった。

 

 ブロ友さんが、アップされていたので、行ってみようと思った。

 

 ハンセン病に関する資料というより、入所していた人の描いた絵に、惹かれた。

 

 

 6月6日(木)

 

 自宅から、暑い中、自転車で走ること、40分ぐらい。

 

 

 写真撮影はできないので、希望者に配布してもらえるポストカードと、HPに掲載された写真から。

 

 家族や社会と断絶させられた彼ら、自分は、いったい、何のために生きている?と思ったことは想像に難くない。

 

 描くことに光明を見出した彼らの絵は、心打たれるものがある。

 

 私の心に刺さった一枚。「陽だまり」ポストカードには入っていなかったけれど。

 

 自分は越えていくことができない鉄の壁の中、自由に入って来る鳥たちの姿が描かれていた。

 

 常設展示室。

 

 ハンセン病は、1900年代、明治の頃は、不治の病、感染する恐ろしい病気とされていた。

 

 明治40年、隔離政策がとられ始める。

 

 昭和18年には、薬もでき、感染力も弱いことが分かっていたにもかかわらず、隔離が続いた。

 

 平成8年に、やっと、そうした法が、廃止された。

 

 社会的隔離、家族との断絶、差別されること、偏見を持たれること、彼らの苦悩は、計り知れない。

 

 

 今、日本で、ハンセン病にかかる人は、ほとんどいないだろうし、隔離されていたから、反全病患者を見たとこある人は、ほとんどいないだろうなあ。自分は、インドで見たことあるけど。街で物乞いしている人の中には、少なからずいた。。。今でも、インドには、患者も多いらしい。。。

 

 ハンセン病患者に限らず、社会から疎外され、家族とも断絶、差別や偏見に、苦しむ人、多いよなあ、、、

 

 

 展示を見ながら、そんなこと考えていた。

 

 

 外に出て、園内を少しだけ、歩いた。

 

 のどかな風景。

 そんなに劣悪な環境ではない、ということは、救われた。。。

 

 ウラナミアカシジミがいた。