仙丈ヶ岳 ライチョウ見れた、撮れた?! その1 | birds-rtcj30のブログ

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 久々の3000メートル級の山。

 と言っても3000メートルを超える山で登ったことがあるのは、富士山と御嶽山(この間噴火して、大惨事になった)ぐらい、あとは、バスでも行けるような、乗鞍岳と立山(大汝山)だけなんで、久々というと言葉が適当かどうか…。
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 もとより、3000メートルを超える山は、日本にそうあるわけでもなく、その多くが、南アルプスにある。

 南アルプスは、登るには、アクセスが大変なところが多く、アプローチが長いので、なかなか、行ける機会がない。

 唯一、比較的、利便性のあるのが、林道の通る北沢峠。

 かつて、こんな素晴らしい自然のなか、南アルプスを貫通するような、スーパー林道の開通は、許せないと、自然保護運動で、ひと騒動あったところだ。

 自然保護ということには、人一倍、関心があったので、そんな私が、自然を破壊して、造られたような道を利用するのは、気が引けていた。

 けれども、百名山のうち、容易にアクセスできるような山が、絞られてくると、やむを得ないので、北沢峠を使おう…。

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 7月29日(水)

 この日、北沢峠にあるこもれび山荘に泊まり、翌30日に登山予定。

 北沢峠へは、広河原から、南アルプス市の市営バスが走っている。結局、自然保護運動により、マイカー規制され、一般車両はこの道は、通ることができない。

 広河原へは、甲府から、山梨交通バスが、登山期間中だけ、運行。

 甲府は、うちから、そんなに遠くないんで、のんびり出かけてもよかったが、家にいても、暑いので、9時前に自宅近くの駅から、JRに乗る。

 9:25、高尾発、甲府行き、普通列車に乗り換えて、甲府到着は、11:02。

 広河原へのバスは、12:00。
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 バスは、登山客でいっぱい。2時間近くも乗るというのに、遅く来た人は、立ち席だった。気の毒に。

 早く出てきてよかったね。

 バス料金に、マイカー規制協力金として、100円上乗せ。なんで、マイカーで来ていない人から、マイカー規制協力金を徴収するのかな。まあ、いいけど、マイカーが規制されるならば。

 今日中に北沢峠に行くためには、このバスに乗る必要があった。

 13:53、広河原、到着。ここも、登山客があふれていた。中高年のグループ、高校、大学の山岳部らしきグループなどなど。

 15:00、北沢峠へのバスは、マイクロバス2台で出発。

 北岳、甲斐駒が見えるということだったが、見えず。でも、登山予定の、仙丈ヶ岳が見えたときには、うれしかった。

 野呂川の渓谷は美しかったが、あちこちで砂防堤があり、う~ん、ちょっと。山の斜面は、落石、土砂止めのためか、コンクリートで、無残におおわれていた。

 林道にしては、道幅が狭く、車一台すれ違うのに、精一杯。

 でも、ここにきっと、立派な林道というか、観光道路のようなものができていたら、もっと、悲惨なことになっていただろうと思われた。あちこちに観光施設ができ、マイカーが、走り抜ける…。

 北沢峠周辺は、未舗装。

 15:25、北沢峠、着。その手前、テント場で、降りる人も多く、テントでキャンプする人も多いんだなあ、と妙に感心した。
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 こもれび山荘に、チェックイン。カーテンで、寝床が個別に仕切れるようになっていて、快適。トイレもきれいで、昔の山小屋とは、違うね。ただ、女性用のトイレは、2個しかないので、混雑しそう。外のトイレも利用してくださいとのことだった。

 夕食は17:00からだったので、それまで、近くを散歩に出かけた。メボソムシクイやルリビタキがさかんに鳴いていた。

 周囲の林は、美しかった。この美しい林、壊されなくて、良かったとつくづく思った。

 17:00、夕食。今日は、80名ほどの、宿泊客があるという。このあと18:00からは、第2回目の食事をする人たちもいると聞いて、びっくり。

 人気あるんだね。

 19時半ごろ、明日の朝食用の弁当が配られた。3:30から、セルフサービスで、味噌汁が飲めるようにしてあるという。早い!!! 

 さすが山小屋、20:00には、完全消灯。みんな静かにお休み。私も、ここのところ、疲れ気味で、睡眠不足もあって、すぐに就寝。

 小屋のご主人の話では、明日の天気は晴れとのこと、いい登山ができそう。
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 7月30日(木)

 朝3時ごろから、皆、活動開始。カーテンを開け、トイレや洗面に行く人、荷物を生まとめる人…。

 私も、目が覚めたんで、3時半には、食堂で、弁当を食べた。みんな、早いね、外は、まだ、真っ暗だよ。

 真っ暗いなか、出発してゆく人も多かったけど、私は、明るくなるのを待って、4時半過ぎに出発。

 4:40、登山開始。まだ少し暗い。鳥たち、メボソムシクイ、ルリビタキ、コマドリなど、元気にさえずっていた。

 1合目、2合目、、、6:20ごろ、5合目に着く。ずっと、樹林帯の中をジグザグに登るような道。

 5合目を過ぎても、森林限界にはならず、眺望は望めない。早く森林限界、抜けないかなとばかり思っていた。

 ようやく、展望が開けて、振り返ると、甲斐駒ケ岳が大きく見えた。あいにく逆光で、雪と見まがうという岩肌は見えず。でも、その雄大さに、感動。

 もう少し登って、6合目まで来ると、目の前には、小仙丈岳、後ろは、甲斐駒、左手に、日本第2の高峰、北岳。

 いや~、もうこれだけで満足。
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 しばし、眺望を楽しんだ後、出発し、7:30頃、小仙丈岳に立つ。甲斐駒、北岳、遠く、北アルプスも。

 目の前は、小仙丈カールの先、仙丈ヶ岳。素晴らしいの一言。

 やがて、団体さんが登って来て、混雑してきたので、7:45頃、出発。
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 仙丈小屋分岐の先、近くにいた登山者がライチョウがいたと、話していた。

 仙丈ヶ岳にライチョウがいるなんて、知らなかった。ライチョウは、立山の室堂、白馬岳、北岳、火打山、ぐらいにしかいないのかと思っていた。

 ライチョウは、室堂で、2度、白馬岳で1度、見たことがある。火打山に登った時は、いるかなと思って期待して、一生懸命探したけど、見つからなかった。

 室堂では、1度目は、6月初旬だったので、純白で目の上の赤と黒がチャーミングな、威風堂々としたオス。2度目は9月、夏羽だったね。白馬では、ハイマツの陰から、首だけのぞかせていた。

 もうここまで来たら、登頂はもう少しなんだけど、そんなこと、そっちのけで、ライチョウを探した。

 あきらめかけたころ、いたよ。親子連れだ。かわいらしいヒナが、ちょこちょこするのを母親が、じっと、見守っていた。
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 あまりにじっとして動かないので、私の安物のカメラで、撮影にチャレンジ。安物カメラ、作動が遅いので、望遠を利かそうにも時間がかかる…(1万円ぐらいの安物のカメラでも一応、望遠機能がある)。動かないでね、ライチョウさん。
  
 まあ、証拠写真ぐらいにしか撮れてないどろうけど、なんとか。

 まさかね、仙丈ヶ岳で、ライチョウに会えるなんて、思ってもいなかったので、最高にうれしかった。

 絶滅が心配されるほど、数が少なくなっているライチョウ。がんばれ。このところは、保護の甲斐あって、少しは増えているのだろうか。上野動物園などでも、ライチョウの飼育繁殖を、試みているらしい。

 君の今日の姿を忘れないよ。ありがとう。私の中で君の姿を忘れないという鳥は、国内外にたくさんいるんだけどね。そのなかまいりだよ、今日の君は。
 
 8:50、登頂。
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 9:15ごろになると、少し、ガスがかかって来て、周囲の山は、あまり、よく見えなくなった。ライチョウが見れたんで、山が見えなくなっても、気にならなかったけど。

 9:30頃、下山開始。
 
 下山や鳥や花のまとめなどは、また、次回に。今回は、ここまで。
 
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