前回、エレキギターやエレキベースのボリュームポットに関して、取り付け軸の直径が3種類あることについて触れました。ねじ部分を通す穴の直径は、8mm用だけでなく7mm用や9.5mm用のものがあります。


 私のギターの一つには、9.5mmの穴に8mmのポットが取り付けられていました。ナットを締める際にセンターに来るよう注意すれば問題はないでしょうし、多少ずれても使用上の問題はありません。

 しかし、今回の改造では、ノッチの突起とボリュームノブの下面が適切に当たる必要があります。穴の中心とノブの回転軸がずれていると、使用感が悪くなる可能性があります。

 そこで、9.5mmの穴に7mmや8mmのポットを取り付ける場合でも、軸がずれないように工夫した台座も作ってみました。

 

Aタイプの裏側形状

図は台座の下側を示しています。突起部分の直径は9.5mmで、この部分が穴を差し込みます。軸が7mmのポットは加工不要で取り付けることができます。軸が8mmの場合は、穴の内側を削り取ることで取り付け可能です。

 

ノッチ付き台座は次の3種類を作りました。

A:8mmの穴に7mm軸用のサポートと9.5mm穴用のサポートがついています。(先の図の形状です)

B:9.5mmの穴に8mm軸用のサポートと8mm穴用のサポートがついています。

C:8mmの穴があいているだけのシンプルな台座です。

 

軸径7mmにAタイプ

写真は軸径が7mmのポットにAを装着したものです。表面がザラザラなので、ノブと接触する部分(外周部の突起した3カ所)をサンドペーパー(800番とか)で滑らかにすると操作性がよくなるかもしれません。

 

ポット取付部のボディの穴径とポットの軸径への対応表は以下のとおりです。

・〇はそのまま使用可能

・△はサポート部を削りとることで使用可能

・×はポットの軸が通るように穴を広げる必要があります。

 

 フリーマーケットには5個入りで出品しており、A:1個、B:2個、C:2個の構成になっています。

・軸径が8mmのポットの場合、Cはそのまま、AとBはサポート部を削り取ることで使用可能です。

・軸径が7mmの場合はAしか使えません。ただし、BやCの穴の内径が7.1mm程度になるように、ワッシャなどを接着する改造をすれば使えるかと思います。

・軸径が9.5mmの場合はBしか使えません。AやCの8mmの穴を9.5mmに広げれば使えます。

 軸径が8mmのポットが多いであろうと推測して構成を考えましたが、どうなんでしょう…。

 

次回第3回はポットの先端部のスリットについてです。お楽しみに!