第3回目のストラップロック関連の記事では、前回説明したストラップロックの受け側の形を利用して作ったものを紹介します。ギターに何の改造も加えずにストラップロックが装着できる部品たちです。

 

1. クラシックギター

クラシックギターにはエンドピンがついていません。通常は座って演奏することが前提のため、立って弾くためには工夫が必要です。「座って弾けばいいじゃないか」と言われそうですが、気軽に立奏できるのは大きなメリットです。そこで、吸盤を使った部品を作りました。写真は吸盤の台座に首掛けのストラップをつけた例です(これはSchallerの金具を使っています)。

吸盤の台座はエンドピンの位置につけて使用することもできます。「吸盤なんて外れてしまうのではないか」と不安になるかもしれませんが、3つの吸盤が同時に外れることはまずありません。

 

2. 高価なビンテージギター

ビンテージギターにストラップロックをつけるためにエンドピンを変更するだけだから簡単に戻せると言うかもしれませんが、エンドピンを止める木ねじが長くて太いとギター側の穴が大きくなり、オリジナルの木ねじが緩くなってしまいます。そのため、オリジナルのエンドピンのままストラップロックが使える部品を作りました。

 この部品は、革のブラケットにSTRAPLOKの受け側の部品を縫い込んだもので、ブラケットをオリジナルのエンドピンに固定して使用します。

3. エンドピンがジャック兼用のエレアコ

エレアコのエンドピンがジャックを兼用している場合、ストラップの穴が小さすぎたり、ストラップが外れやすいという問題があります。この問題を解決できるような部品をSTRAPLOKの着脱を利用して作れないかと試行錯誤中です。

エンドピン部分でストラップが滑らかに回転できるようにしないと、エンドピンの先端部分が外れてしまう可能性があります。

 

これらの部品たちの開発は試行錯誤の繰り返しでした。今後の記事で順次、試行錯誤の詳細をお伝えしようと思います。

次回は、ギター以外のものに使えるちょっと邪道な部品を取り上げようと思います。

お楽しみに!

 『#3-4 ギターストラップをギター以外とつなぐ』『#3-3 ギターを改造せずにストラップロックをつける』第3回目のストラップロック関連の記事では、前回説明したストラップロックの受け側の形を利用して作ったもの…リンクameblo.jp