暑くなる前にどうしても訪れたい場所があり、高速バスに乗ってまいりました。

JR関東バス。
トイレ、コンセント完備、座席広々で窓も大きく、快適なバスです。
東京駅は色々なバスを目にすることができて、待ち時間は退屈しません。
ディズニー行きが人気でした。


2時間揺られて辿り着いたのは、そう、
水戸!!

もう少しやりようがなかったのかという記念碑を前に悦びを隠せない私は、納豆をこよなく愛する者。
いつか納豆の本場・水戸へ行ってみたいと恋焦がれていたのです。

このつぶつぶ感、ずーしーほっきーとお友達になれそう。


なぜ水戸が納豆かというのは、ブックオフで運命的に出逢ったこちらの愛読書に書かれております。

小さな大豆しか育たなかった地域性と、旅館や駅のお土産として置いたことをきっかけに、全国に水戸といえば納豆と広まっていったそうです。

著者さんの納豆愛に溢れ、また納豆のもつ底力を深く知ることができる至極の一冊です。

納豆は消化器によい効果があり、抗生物質ができるまでは赤痢の治療にも用いられたそうです。
風邪の治療にも良いそうです。

ビフィズス菌は胃酸で減り腸に届いても早々に死滅してしまいますが、納豆菌は何日も腸で生き続けるという超強い菌です。

しいたけの原木の一部に納豆を乗せたら、そこだけきのこが生えてこなかったという実験を見たことがあります。
きのこ菌にも勝る納豆菌、脅威です。


徳川光圀。
徳川御三家のうちのひとつ、水戸徳川家の2代目。
全国を行脚したというのは脚色ですが、水戸学を全国に広め、幕末志士の尊皇攘夷思想にまでも影響を及ぼしたとのこと。

徳川の歴史を垣間学んだ旅です。


茨城は二所ノ関部屋を見たくて訪れたことがあり、他にも住宅の面積日本一というのを聞いて、以前からなんとなく穴場だなあと思っていました。
世でいう魅力度ランキング最下位なんてイメージは全然なく、私の中では魅力満載な県です。


着いてすぐに大洗へ移動。
今回は母の体調が良かったので共に。
水戸からカーシェアを利用。
タイムズカーシェア、地方でも台数がかなり増えたので便利です。

元気なおばあちゃんたちが運営する食堂、お魚天国で美味しいお魚をいただきます♪


色々あって悩みますが、、


ドラマ孤独のグルメで黒板メニューが重要と学んだので、私はあじフライ定食を。


母は刺身とカキフライ定食に。


平日は驚くほど人がいなくて、道は広く車も少なく、とても快適です。
信州、越後は人がいっぱいでしたので。
茨城いい感じ♪

お店もガラーン。


海を眺めながらいただきます。


お刺身とカキフライ定食


カキフライ、プリプリニコニコ


しらすがこの上なく繊細でフワフワ、、!
いつも百貨店のお魚屋さんで高めのしらすを買っていてそれも結構美味しいと思っていたけれど、それを余裕で超える美味しさ。
イカもモチモチのみならず、トロトロンと舌の上で溶けていく〜。


鯵も身がフワッフワで、今まで食べたあじフライで断トツナンバーワンでした。

青森で残念だった食事をリベンジできて、よかったよかった泣き笑い


3月いっぱいはあんこう鍋を1人前から注文できるそうです。
皮の質感とプルプル部分が怖くて食べたことなかったけど、挑戦してみたい気持ちもある、、。
近くの席の若者男性は1人でビールとあんこう鍋つついてました。
今日はこれを楽しみに来たんだろうね♪


外を眺めているとトラックの運転席とコンテナが切り離される瞬間が。
おーそうやって外すのか、と興味津々。
海のお仕事、知らないこと色々です。

わたくし海洋恐怖症&水中人工物恐怖症で、海とか船とかプールの排水溝とかゾッとしてしまいます。
テトラポットや浮きも怖い。
お風呂の栓さえ、ちょっと苦手。
なのでホッとするのは山で、海は遠くから眺めてほっこり。


さてお腹まんまるになったところで、同じ敷地内のJA直売所へ。
どうしても暑くなる前に来たかったのは、冬限定の干し芋を入手するため!
干し芋って嫌いだったのに、信州から送られてきた手作りの干し芋を機にハマってしまい。

干し芋の9割は茨城で作られているとのこと。
この間鹿児島物産展で買った「いずみ」は育ちにくく加工もしづらく、あまり市場に出回らないものとわかりました。
干し芋も色々なのねえ🤔


表も裏も地元農家さんの干し芋がいっぱい!
どれにするか迷っちゃう。
お財布と相談しながらチョイス。


派手な納豆も色々。


ご参考までに、大洗の案内。

あんこうを楽しめるお食事処がいくつもあるようです。

JA直売所の大洗まいわい市場。
夏には茨城名産のメロンが!


あっ、かわいい。


大洗は、女子高生が戦車を使った武道「戦車道」をたしなむアニメの舞台。
放映時は聖地巡礼のヲタさんで賑わったのでしょう。 
主人公と同じ名前だし、1話観たら面白くて、愛着湧きました。


途中イオンがあったので納豆コーナーをチェック。
やはり売り場面積が一般の3倍近い。
成城石井でしか見かけない「粢(しとぎ)」という高級納豆がイオンに普通に置いてあるあたり、さすが茨城。
品のあるとても美味しい納豆です。

沢山の納豆に会えて幸せな旅でした!


お土産開封の儀。
今回は至極ヘルシーです。
干し芋さんたち。
冷蔵庫で冷やして硬めをいただくのが好きです。


端っこの干し芋。

干し芋はホイルで包んで冷凍できるそうです。


甘いフルーツトマトとさつまいもと納豆汁。

常日頃から納豆汁をストックしている証拠がこちら。

インスタント納豆汁をはじめに開発したという旭松さんが一番美味しいです✨
ダイソーに売っています。


藁納豆、経木納豆、そして以前アンテナショップで見つけて感動した「雪あかり」、姉妹品の「紅ずきん」

雪あかりは何も入れないで食べられちゃうほど癖がなく香り高い納豆で、塩で食べるのが美味。
メーカーから取り寄せ可能です。

納豆好きなお友達のお土産にも買いました♪


早速夕飯に開けてみましょう。
隙間からチラリ。


こんにちは!!


おぉ〜ワイルドな糸の引き方。
とても力強く、藁のワイルドな芳香が辺りを包みます。

味は香りそのまま、野性味溢れる食べ応えのあるタイプでした。

笹団子同様、藁のゴミがかさばりますが、それもまた風情です。

今回はあちこち寄りたいところを飛ばし早々に帰宅したので、再訪し今度はローカル線に乗ったり海辺をサイクリングしながら、茨城の魅力を再発見したいです。
魚を食べさせてくれる素敵な和食屋さんが沢山あるし、つくばの宇宙関連も行きたいし、二所ノ関部屋の稽古も見たいし、メロンもあるし、茨城がやたら魅了してくる。

有名な名所がなくてもその土地を楽しむ方法は色々あるんですよね。
これからも茨城の魅力を綴ってまいります。


そういえばこの間越後湯沢から連れ帰った南魚沼のお米、巷で流通している南魚沼産コシヒカリとはレベルが違いました!

南魚沼産コシヒカリと称するものは今までも散々食べてきましたが、まず炊きあがり蓋を開けてびっくり、ボリューミーなのです。
それだけ粒が立っているということですね。
同じコースで炊いてみたところ、表面の水分がしっかり中に吸水されているのか微塵のベタつきもなく、粒立ちしながらもフワフワで、あえて次の日に残してみても劣化がなく美味しいままでした。

やはり県外へ流通させるにはそれなりの量が必要で、そのためにはレベルを落として確保することになるでしょうから、本当にいいものは地元へ行って買う(か、直接取り寄せる)のがいいと実感しました。
ご参考までに。

新潟は茶豆が絶品と聞きます。
他県には流通しないという新潟産茶豆、夏に行きたい理由ができてしまうではありませんか。
広大な田んぼを眺めに行けたらいいなあ。


尚、一緒に連れ帰ったしめ張りという品種を使ったお餅も、普通に買えるものとは一線を画す密度の高いムチムチなお餅でした。
こちらもご参考までに。


そういう時期なのかちょっと気持ちが疲れているのか、いつもと違うどこかへ行きたくて、これからもちょくちょく小さな旅に出ると思いますが、いつもブログをお読みくださり、いいねを押していただいたり、コメント欄やご注文時のメッセージでも旅について触れていただき、とても楽しく嬉しく拝読しています。

旅ってただ単にその場を楽しみに行くだけではなくて、移動中に俯瞰して今の生活について考えたり、その土地の歴史や空気を感じながら今後の暮らしを想像してみたり、帰ってくると大切なことに気付かされたり、いい経験と発見が詰まっているように思います。

SunnyKitchenを始めて10年になりまして、当初はとてもアクティブで、多くの方と関わらせていただき、未熟だった分いいこともいやなことも色々ありました。

今はそれらを思い返す気力はなく、ただ静かにいもことボンと暮らす幸せを噛み締めていたいのと、皆さまに製品をお届けする使命感のみで、日々を過ごしています。

いつかくる店じまいの日を想像することもあります。
その時には、お料理好きな方に受け継いでいただけたらいいなあ、なんて。

10周年の感謝を何らかの形にできたらと考えています。
11年目になってしまうかもしれませんが、のんびり待っていていただけると嬉しいです☺️

冬に逆戻りしてしまった3月ですが、温かくしてお過ごしください。