ふと『年末の善光寺へ行ってみよう』と思い立ちました。

『一生に一度は』と言われる善光寺にちゃんと足を運んだことがなかったのです。


闘病中の母を置いていくのは少々気が引けましたが、そんなの関係ないじゃん行っておいで、というので行かせてもらいました。


ちなみに『二年参り』という言い方は長野県と一部の地域の方言だそうです。

二年参りは大晦日に参拝することで旧年と新年の両方を一度にお参りしたことになるという意味で、ちょうど0時をまたぐ必要はなく、早めに済ませても二年参り、なんとなく0時を目指して除夜の鐘の列に並んでも二年参り、きっかりに鐘を打てた人はラッキーみたいな感覚は全国同じでしょうか?

そしたら一般的に大晦日の参拝はなんというのかな。



さて今回は一泊の小旅なので、高速バスを利用することに。

Uターンラッシュという存在を忘れており、バスタ新宿はもりもり混雑。


バス内での快適グッズは抜かりなく。
使い捨てスリッパは百均のペラペラのものですが、これだけで移動の疲れがかなり軽減されます。
函館旅の時も大活躍でした。
2時間以上乗り物に乗る時はぜひ。
首クッションも必須ですね。

イヤホンで耳を密封し束の間の😴

気持ちよく目覚めたところで横川SA。
群馬に入ると急に茶色い。
上信越道あるある。
峠の釜めしで有名な横川。
中身は美味しくないけれどあの釜は時として小物入れに欲しい。
前の職場のおじさまはハンコ入れとして、子供の頃の通学途中のお宅では庭のオブジェとして、様々な形で活用されていた釜。
我が家もおこめのお水入れにしたらかわいいかしら。

40分遅れの4時間20分で長野到着。
新幹線なら1時間ちょっとですが、埼玉以降はほとんどトンネルで浅間山くらいしか景色を拝めません。
バスでのんびり景色を見ながら、音楽でも堪能しながら、の移動もいいものです。

3列シートの独立席を予約しましたがバス自体は4列だったので、2席分悠々と使えて快適でした。
京王バス、そんなこともあるようです。


大改築されてから初めて来た長野駅。
シャレオツになっとる!
若かりし頃、長野駅前の百貨店で働いていました。
都心では1時間近く通勤に費やすのは普通ですが、地方では比較的近場に勤めることが多い(通っても2つ3つ隣の市町村とか)ので、上田から長野は鈍行列車でゴトゴト遠くまで通う感覚でした。

あの頃はガッツがあったなあ。
もう今はできないななんて、色々懐かしくなって。


さて遅いランチは駒ヶ根のソースカツ丼で有名な『明治亭』へ。
あの明治亭が長野市にできたなんて〜画期的。
さすが人気店、15時前でもまだ行列。

しかし9割以上の人が食べるであろうソースカツ丼を私は食べません。

そう、これに挑戦するために!


じゃーん、馬刺し御膳。
食す機会がなく特に興味もなかった馬肉に突然の関心。
モニュモニュした食感と甘い醤油ダレと薬味で、意外にもごはんが進む。
クセは全くなく、むしろ無味無臭。
結構量があってヘルシーだけどしっかり味わえました。
普段なら選ばないものを試す気になるのが旅の魔法。
貴重なお肉、ありがとうございました。
美味しかったです。
また食べたくなりそう。
野沢菜漬けその①


盛んなバスにて善光寺へ。
レトロ電車がお好きな方は長野電鉄を。

地方のバスは恐怖。
事前に調べたところ、整理券を忘れず取り、なんとお釣りが出ない、でもぴったりの金額を入れなければいけない、尚且つ両替は事前にという、超スパルタなバス。
しかも駅から善光寺は190円。ほぼ両替必須。
もう200円でいいやないの。

交通系ICがないところまだまだ沢山あるんですよね。
これ外国の方とかわかるんかな、、。 
運転手さんも都度説明されていて大変です。
普段現金を触ることが一切なく口座管理も支払いも全てスマホで済ませる時代、なんだかタイムスリップしたような気分。
ドギマギしながらなんとかミッションクリア!
こういうのも一人でこなさねばならぬのが一人旅の試練。


車道も石畳の門前通り。
素敵な街並み。

善光寺の文字には鳩が5羽隠れています。
本堂の額の文字がそうなっているのですが、それを模したこの信号だと見つけやすいです。
ほら、あそこ。


宿坊

宿坊
いいですね〜


仁王像

善光寺は無宗派で、宗派の垣根なく受け入れてきた懐の深いお寺。
京都のような華やかさはないけれど、そこがまた信州らしくて、山に囲まれ雪深く、長い冬に耐え忍ぶ地域性を垣間感じます。



首痛に煙かけてきました。
来年は治したいところイロイロ。
ついに整体通いかな。泣


しかし外国の観光客さんが多すぎる。
のほ〜んと散策するつもりが、外国の方で溢れていると雰囲気が違って。
道を広がって歩き、ど真ん中にたむろしていたり、建造物によじ登ったり、店内などで譲り合いの精神はなく、お声も大きく、、。
コロナ明けのインバウンドは凄まじいですね。
こんなにもかと想定外でした。
しばらくガイドに載っているような観光地へは行きたくないかも。
でも観光地がコロナのダメージを取り戻すためには、このくらいの勢いが必要かもしれませんね。
応援したいです。


本堂


この後八幡屋礒五郎で買い物し駅へ戻り、専用シャトルバスで市内の温泉へ。
ここもまたマナーの悪い外国人さんが、、。
半身浴用の浅い露天を占拠し大きな声で喋りまくり、人が通るところに飲み物のカップを置き、極めつけはお湯が出るところに髪をほどいた頭を乗せヘッドスパ風。
温泉でこんなに驚いたことはないど。
だから人気のはずの半身浴エリアに誰も寄り付かなかったのね。
なんなら尿意をもよおして、、とかありえると想像してしまった。ヒ〜ッ。
即刻去りました。

しかも泉質が昔ほど濃くなくて、体を拭いた後のタオルが塩素臭かったことから、湯量が減ってかけ流しから循環になったのかも。
うぇーん、楽しみにして来たのに色々残念ポン。

しかし一人旅はそれらを一人で受け止めなくてはならないのが試練。
忍者の如く耐え忍びます。

お風呂をあがったら相撲の一年を振り返る番組が。ラッキー。
あたみん♡今年は大活躍でした。

そういえば、母が二所ノ関部屋(稀勢の里が親方)の会員でして、この間部屋から番付表と共に御守りが送られてきました。
少ない会費なのにちょこちょこオリジナルグッズを届けてくださるお気持ちが嬉しいです。
さすが、善光寺のように懐の深い親方です。
二所ノ関部屋の期待の星、大の里が新入幕!
初場所がとても楽しみです。


さて、馬刺しがヘルシーでお腹ぺこりん。
夜は駅前でお蕎麦を。

やっぱり天ざるでしょう♪
野沢菜漬けその②

歯にしみるほどキーーンと冷たくしめられた蕎麦。
こ、これは過去最高レベルの冷たさ。
歯ごたえしっかり。

尚、日本三大そばは、長野の戸隠、岩手のわんこ、島根の出雲だそうです。
前にデパートの催事できていた出雲そばはとても美味しかったです。
サンライズ出雲に乗って出雲そばに会いにいくのもいいなあ。
わんこそばもぜひ訪れたいです。


なす、ししとう、舞茸、えのき、いか、えび


食い意地を張って、わさび味噌焼きおにぎりをテイクアウト。

本日もごちそうさまでした。


さて翌朝、食べログで見つけた地元民御用達の西澤餅屋さんへ。
8時から開いているというのがまたいい。
ガイドブックに載っていないこういうお店がほっこりします。

できたてホヤホヤのおやきでショーケースが曇る素敵な光景。

おやきって信州らしい素朴な食文化。
海なし山だらけ県ならではの、本来は残り物を詰めて焼くものです。
以前は田舎くさくて(実際の味もおばあちゃん家みたい)好きではありませんでしたが、歳を重ねると好きになっていくもので。

なにせおやきは重いので少数に留め、できたての生切り餅も少しいただきました。
写真はのちほど。


開店からバスの時間まで1時間しかないのがこの旅最大の難関。
多々悩んだ末、おなじみの草笛へ。
開店前から並ぶも、どんどんお客さんが押し寄せてくるさすがの人気店。
元々は小諸が本店で、上田のお店ではよく食べました。
それからお店が増えて味がどうなったかなと偵察も兼ねて10数年ぶりの訪問。


蕎麦打ちを間近で見させていただきました。


色々食べたいけどここの蕎麦は量が多いので半量にしてもらい、とろろとくるみだれ、くるみおはぎ付きのセットに。
野沢菜漬けその③

くるみだれは観光客向けのイメージがずっとあったからか、こちらも初体験。

その昔細い部分と太い部分が混在していた蕎麦は、時代の流れと共にきれいに整っていました。
上田の草笛と刀屋はそれが特徴だったんだけどな。
まずは何もつけずにひとくち。
うーん蕎麦の香りが弱くなったなもし。
しまりはいいけど、茹でが固めでかなりしっかり。
信州蕎麦を食べ慣れていないと、およよ?ってなるかも。
つゆも前はもっと鰹の香りがガツンときたものです。
やっぱり変わっちゃったのう。


食べログで蕎麦屋さんのクチコミをみていると「蕎麦の味は詳しくありませんが美味しかったです」という書き込みをよく見かけますが、そのくらいの感じ方の人は満足できる味だと思います。
昔の味や他の名店を知っている人には、うーんかな。
私は長野の一個隣駅にある、太田屋助右衛門というお店が好きでした。
でも食べログ点数はそちらのが低い。
観光客がこぞって訪れる店は評価が甘くなる、観光地あるあるですね。


しかしこのくるみだれは想像を上回る美味しさ!
まろやかで甘くて。
機会がありましたらぜひ。

とろろつゆと交互に行き来できるのはGood。
ちなみにわさびはつゆに溶かすのでなく、ひとくちずつ蕎麦に乗せて、つゆをそばの下半分にちょこっとつけるくらいが蕎麦の香りを楽しめますよ。
美味しいお蕎麦でしかできない食べ方ですが。


くるみおはぎに行き着く頃にはくるみだれの濃さでお腹いっぱい。

お米をつぶしていないタイプのおはぎ。
ごはんがまだ温かい!
これは一食の価値ありです。

おはぎは温かかったけど、はじめからお盆に乗ってきた蕎麦湯がぬるくなってしまったのはマイナス。
本来蕎麦湯は後から熱々が運ばれてくるべきものですが、大河の真田丸以降とんでもなく忙しくなったことでオペレーションを変えたのだと想像します。

しかも入店が早かったからか蕎麦湯はほぼただのお湯。
茹で汁ではなく蕎麦粉で作っておくことはできないのかしら。
真っ白トロトロで割りたかった、これまた残念。


そんなこんなで無事バスに乗りあっという間の帰路。
群馬らしい切り立った山々を横目に帰ります。


まずはおこめがお出迎え、続けてボンもお喜び、いもこちゃんも鼻息スースーしてご挨拶。
旅は楽しいけれども、この子らに会えないのは寂しいもので。


それではお土産開封の儀。
どこもお取り寄せできるのでリンク貼っておきますね。

西澤餅屋の切り餅とおやき。



ラップに包み冷凍庫へ。
おやきは蕎麦生地の揚げタイプがあり、あんことなすと珍しい山菜を。
まだ山菜しか食べていませんが、味付けと生地が過去イチ美味しいおやきでした。
切り餅もさすができたて、餅は餅屋といったものです。
ほっこり田舎の味覚を堪能したい方はお取り寄せでぜひ。


深煎七味(普通のより深い焙煎)、ガラムマサラ、七味梅茶、フルーツ七味チョコレート、手ぬぐいハンカチを。
ある時からデザインがとても素敵になり、観光客も沢山買っていました。
七味入りの梅茶が美味でした。

1回分が12個入っていてかわいい。


スパイスチョコ。
スパイス好きだけど辛いものは苦手な者にとっては魅惑の1品。
来年は、スパイスって辛いもののことじゃないよを周りの人に広めたいです。


栗を使った焼き菓子。
余計なものが入っていなくて、シンプルな素材の味がしました。



食べログで名店入りする高級菓子店。
フィナンシェの焼きの強さがとても私好み。
最近焼き菓子はめっきり買わないけれど今回は特別。
少しずついただきます。


老舗のお味噌ふたつ


三原屋 



お味噌汁クラブ(会社のお味噌汁好きなお友達と結成)としては欠かせません。
どちらも初めまして。
気に入る味噌を探す旅は続きます。
好きな味だといいなあ。


蕎麦と群馬の鉱泉せんべい

山本食品は雑誌LDKで絶賛された乾燥蕎麦を作る会社。
蕎麦粉10割を家庭でも楽しめる技術をお持ちとか。
(10割蕎麦はつなぎの小麦粉が入っていないので麺として成形するのに職人の技術が必要。市販の蕎麦は小麦粉の方が多いものもザラ。香り重視なら10割が良き)

生蕎麦は保存料が入っているのであえての乾蕎麦。
今夜年越しそばに少し食べてみます。


信州といえば牛乳パン。
こちらは生タイプの邪道な牛乳パン。



保冷剤でガチガチに囲い保冷バッグ持参で持ち帰りました。
しっとりホロホロ生地とたっぷりクリーム、美味でした。

いやはや、トランクぱんぱんにちょいと買いすぎたなも。

帰宅すると信州の親戚から嬉しい贈り物が。
信州から戻り信州から届く、妙なタイミング。
同じもの買ってこなくてよかった。


左のは違うお店のもの。
季節のジャムは有名ですね。
パン食べないので、ソーダ割りやお湯割りでいただこうかしら。


おせちって掛け紙がかわいい。

小布施の三大栗菓子店といえば、小布施堂、竹風堂、桜井甘精堂。
きっと各家庭で贔屓のお店があると思います。
我が家は竹風堂派かな。


手作りの大根漬けも!
やはり寒いところのお漬物は美味しい。
物置には漬物樽、信州の光景です。
みかんもゴロゴロ入っていて、食欲がない日もある母のために色々送ってくれました。

信州は素材が良いので無添加のものが多く、人工的な風味がしません。
ほんとにね、こっちでは買えないので。
自然の恵み、ありがたくいただきます。

そもそも生まれは長野ではないし愛着もなく、自分に故郷はないと思い生きてきましたが、今となりようやく信州がふるさとと言える気がします。

来年〜再来年には地元で奮闘する友人に会いに行けたらいいな。
それまで頑張って!!応援してるよ〜!


帰りの横川SAでコロンとちいさなだるまさんを。
今年は我ながらよく働いたので、労いをこめて。

今回の旅で、今後の仕事の在り方を考えました。
少し形を変えてSunnyKitchenを皆さまにお届けしていきたいと考えております。
まずは試験的に、2月からを予定しています。
ご不便をおかけする面もありますが、どうぞ宜しくお願いいたします。
詳しくは準備が整い次第ブログでもお知らせさせていただきます。

本年もありがとうございました!
沢山のご注文、数々の商品レビュー、オンラインセミナーへのご参加、本当にありがとうございました。

後半はちょっと辛かったですが、なんとか穏やかな年越しを迎えられました。
勉強になりましたし、少し人生観が変わった部分もあり、貴重な一年でした。

年末年始もお仕事の方、お疲れ様です。
私も31日の23時に良いお年を〜→1日の8時にあけおめ〜な経験があるので、年末年始の慌ただしさはよくわかります。
盆暮れ正月こそ本気モードですよね。

今年も個人的すぎるブログを読んでくださりありがとうございました。
いつも色々吐き出してすみません。

皆さま、良い年越しをお迎えくださいませ🥰