皆さま、こんばんは。
これまで講座やセッションで
お会いしてきた方々の中で
「地のエレメントがない」という
ケースが不思議と多くありました。
また、特定のエレメントが
ないことに限らず
その時の講座に集まって下さった方々が、少人数ということもありますが
月星座が同じエレメントであることが
不思議と多いのです。
特に多いのは、風と火のサインです。
月星座の共通性はこのところ続いています。
「地」のサイン
（牡牛座・乙女座・山羊座）に
出生の天体を持たず
同時に不動サインに天体を持たないという方々にも多くお会いしました。
「地」と「不動」は一見
とてもよく似ている気がしますが
「不動」を含むクオリティには
火・風・地・水という全てのエレメントを含みますから
同じというわけではありません。
「地」は自ら実践し活用ますが
「不動」は相手や人を動かします。
似ているところは
「地」は自らの感覚を確かめ
「不動」はエネルギーを内側へ向かわせること。
どちらも「自分」をしっかりと持っていて、自分の意志を大切にします。
「動かない」ということもあります。
「地」を多く持つと安定志向が高まり
慎重に動くでしょうし
「不動」は先ほど書いた通り、自らを動かしていくよりは相手を動かしていく傾向を持ちます。
両方の共通するテーマをあげるとすると「価値」でしょうか。
自分の価値を作ること。
そして、提供し、分かち合うこと。
作り出すこと、生み出すこと、信念を持っていること。
クオリティ（活動・不動・柔軟）は
行動様式を表し
エレメント（火・地・風・水）は
生きる実感や大事する価値観を表します。
天体を持たないクオリティの
行動様式は持たないし
ないエレメントの性質には
生きる実感を求めないイメージです。
いつだって天体があるものが学びであり
出来事も多く、生きる実感を伴いながら自分を成長させていきます。
天体がないからダメ、ということは
一切ありません。
天体を持たないエレメントは
無意識にその性質を
補おうとしているのか
そのエレメントの要素を
持っているかのように
印象づけていることも多いです。
「地」のエレメントを持たない方々から
多く聞かれた言葉が
「一つのことが続かない」
「安定せず、落ち着かない」
というお声でした。
「地」のエレメントを
持たないということは
一つのことを続けていくこと
安定させていくことに生きる実感を
最優先に求めていないということ。
続けていこう
安定させていこうとする時に
繰り返し一つのことを続けていく
面白さよりも
他に面白さを感じるのだと思います。
火なら現実的な継続よりも
先の見えない未来への情熱へ
風なら一つの器（形）に収まるよりも
人と考えを交わし合う喜びや繋がりへ
水なら実績や実利的な結果よりも
相手を喜ばせることへ向かいます。
それぞれのエレメントごとの
生きる実感の在り方があります。
「地」のエレメントは
現実、感覚、確実を求めます。
もし、安定しようとするけれども
続かないという場合は
自分の感覚を確かめることをする前に
外からの情報やテクニックを収集しようとする。
それを形にしたり
実践し、結果を見出したりする前に
夢だけを語らう、考えるだけ、伝え合うだけ、想いを溢れさせているだけで終わらせていることがあるのかもしれません。
現代は多様な時代ですから
一つのことだけを決めることすら
難しい時代です。
多種多様な生き方が存在する時代ですから
どの生き方がベストという模範も
もはや存在しません。
そこで求められてくるのが
自分にとって「心地良い」生き方です。
この心地良さはまさに
「地」のエレメントが象徴する
実感と価値観です。
「地」は誰が何と言おうと
たとえそれが時代遅れであろうと何だろうと、絶対的に自分の心地良さは譲れないですし、最終的に自分の感覚に従います。
「地」は安心・安全・安定がないと
不安で仕方がありませんから
自ら仕事をしてお金を作ります。
つまり、自分の肉体を活用し
動かしていくことに
何の抵抗もありません。
先の見えない未来より
考えを人と語り合うより
想いを溢れさせ
誰かを喜ばせるまえに
ワクワクよりも現実を重視します。
それ故、冒険しない、動きを取り入れない、夢を見ることを忘れがちな面もあります。
現在は地サインの山羊座に
冥王星と土星が
来年の3/7には牡牛座に天王星が
戻ってきますから
「地」が表す現実や感覚を信頼することが求められていくように見えます。
この情報過多とも言える多様な時代
信じるものは自分の心地良さ
どのようなものが心地良いと感じるのか
自分の感覚を研ぎ澄ませていくことが求められていくように思います。
感覚は考えていても難しいので
五感を研ぎ澄ませていくこと。
良い香り
美しい色、景色
優しい音色
柔らかい肌触り
美味しいもの
これらを積極的に感じて
自分の五感を喜ばせていくこと
そのことが地のエレメントを活性させます。
そしてその感覚を誰かに伝えてみて
一緒に楽しむこと
この先、AIが身近に出てきたとしても
五感を感じられるのは生身の人間や動物のみです。
感覚を繋ぐこと。
私達に託された課題なのかもしれません。
