2024.2.26 道明寺天満宮  道明寺 参詣記

梅の花と菅原道真公にまつわる天満宮巡りシリーズ

大阪府藤井寺市の道明寺天満宮と道明寺に参拝し 梅の花を観て来ました。

2月の気候が温暖でここでも梅の花は例年より早く咲き訪れるのが1週間~10日

遅かったようです。

 

(1)

道明寺天満宮(どうみょうじてんまんぐう)。

大阪府藤井寺市道明寺1丁目16-40 に鎮座。

主祭神  天穂日命、菅原道真、覚寿尼(道真の叔母)。
埴輪を作って殉死の風習を変えた功績で第11代 垂仁天皇すいにんてんのう 在位 BC29~AC70から 野見宿祢は土師(はじのおみ)の姓とこの地を与えられ、その子孫である土師氏は野見宿祢の遠祖 天穂日命を祀る土師神社を 垂仁天皇32年(西暦3年)建立したのが始まりといわれる。土師氏の子孫で学問の神様と言われる 菅原道真 を祀る古社。

 

 

 

主要建造物

〔神門〕 道路から境内への石段を上ったところに立つ。三井八郎右衛門氏が奉納。

〔青景灯籠・注連柱〕

〔天寿殿〕 参道を進んだ左側の大きな建物。天満宮の社務所。

〔手水舎〕 参道から少し左に立つ。

 

 

 

〔狛犬・石鳥居〕

〔神牛舎〕 参道左側に設置。

〔さざれ石} 石鳥居を潜って右側に神牛(撫で牛)と並んで さざれ石が設置。

 

 

 

〔能楽殿〕 参道左側に建つ。文化12年(1815)建築、大阪で最古の能楽殿。

〔拝殿・幣殿〕 参道正面 突き当りに棟続きで建つ。延享2年(1745)再建、檜皮葺。

〔本殿〕 拝殿・幣殿と棟続きの奥に建つ。安土桃山時代の再建、檜皮葺。

 

 

 

〔授与所〕 お守りなど物品の販売、御朱印の授与などの取り扱いをする。

〔宝物館〕 能楽殿と拝殿の間を左に行くと建つ。明治35年(1902) 道真公千年祭の記念事業として建設、神宝200点を収納・展示されている。

〔元宮・土師社〕  菅原氏の祖先 土師氏の祖神を祀る。

 

 

 

〔復元修羅〕 宝物館の奥に復元された 修羅 も展示されている。昭和53年(1978)近くの 三ツ塚古墳から出土したもの。

 

 

 

〔盆梅展〕 境内能楽殿横の広場で展示されていた。

 

 

 

〔梅園〕 本堂の裏に広がる梅園は有名で ぐるりと見渡せるように石造りの橋が中央にに設置されている。 残念ながら参拝の日(2月26日)花はかなり散っていた。1週間前が見ごろだったと言われた。

 

 

 

偕(かい)の木〕 2500年前 中国の 孔子廟 前に植えられた 偕の木 の種を今に伝える珍木が本堂左奥、梅園入口に立つ。

〔絵馬堂〕 梅園から本殿・幣殿・拝殿の右側から参道に戻った所に建つ。寛政8年(1796)再建、休憩所となっている。

〔土俵〕 神門の右(東)に、道真公の先祖が相撲の祖 野見宿祢 であることから設置されている。 9月1日 奉納子供相撲 が開催される。

 

 

 

 

 

 

(2)

真言宗御室派 蓮土山 道明寺(どうみょうじ 尼寺)
大阪府藤井寺市道明寺1丁目14-31 に所在。 

本尊  十一面観音菩薩(国宝)
菅原道真 の祖先で豪族 土師氏の氏寺 土師寺として6世紀に建立され、土師神社(現 道明寺天満宮)の南にあり神宮寺となった、当時は七堂伽藍や五重塔のある大規模な寺院であった。天暦元年(947)道真 が自ら刻んだ 十一面観音像を祀って、道真の号である「道明」を寺名とした。 道真が大宰府に左遷される時、この寺に居た叔母の覚寿尼を訪ね別れを惜しんだと伝えられる。 寛永10年(1633)付近の石川が氾濫したため道明寺を天満宮内に移転させ一体化していった。明治5年(1872)神仏分離で道明寺5坊のうち 二の室が神職家となって天満宮は土師神社(道明寺天満宮)に改称し、道明寺は天満宮と分離して道を隔てた西隣の現在地に移転した。

 

 

 

主要建造物

〔楼門〕 道路から奥まった参道正面に建つ。

〔手水舎〕 楼門を潜って入った左に設置。

〔護摩堂〕 正面の大師堂に向かう石敷き道の右に建つ。

 

 

 

〔本堂〕 大師堂手前の左に建ち、本尊 十一面観音菩薩(国宝)を安置。 本堂右前で拝観・ 御朱印の受付。

〔大師堂〕 楼門を潜って正面奥に建つ。

〔庫裏・本坊〕 大師堂左の小門の中に建つ。

 

 

 

境内に観音像や石塔も立っている。

 

 

〔道明寺糒・道明寺粉〕 

道明寺の尼僧が作る 糒(干飯 ほしいい)は古来より有名で、伊達政宗が 道明寺糒 を参考に仙台で 仙台糒 を作らせた。 道明寺糒を粗めに挽いたのが 道明寺粉 で和菓子の材料として使われる。 関西で 道明寺粉 用いて作られた桜餅を 道明寺 とも呼ばれる。 因みに 関東の桜餅(長命寺)とは異なるもの。

 

梅の花と菅原道真公にまつわる場所を巡って来ましたが、 後 山口県の防府天満宮とか福岡県の大宰府天満宮 などを思いつきますが今回このシリーズはここまでとして終わります。またいつの日か訪れてみたいです。 

梅については他にも行ってきます。

 

 

< 完 >

 

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