【抄録】

 ソーシャルネットワーキングサービス上で展開を開始した『アイドルマスター ミリオンライブ!』は、2023年で10周年を迎えた。今再び、上のコンテンツの盛り上がりに加勢して、そして「#ミリオンライブはマンガも本気」という掛け声に応じて、雑誌『ゲッサン』で連載されていた『アイドルマスター ミリオンライブ!』を取り上げ、独自の観点から解体、解析していく。私の執筆キャリアの中で、最も強く影響を与えたといっても過言ではない当作品を、「彼女らはどうしてアイドルなのか」という大きな問いに結論を下すために、『アイドル』、『友情』、『夢』という3つのキーワードから考察していく。

 考察のため、当作品の内容について触れる部分が多々存在する。本文を読む前に該当作品を読了することを強くお勧めする。しかし、本文をきっかけにこれから読もうと思ってくれる人がいるのであれば、それもまた本望だ。いずれにせよ、以下には多くのネタバレが含まれることを忠告しておく。

 

 

【目次】

 

・序:当作品についての前提知識

 

・本論I ~それは、女の子達の永遠の憧れ~

 

・本論II ~夢を描くこと~

  1. 君との明日を願うから ~関連曲から汲み取る、彼女らの思い ~

  2. プラリネ ~ もうひとつの夢の姿 ~
     

・本論III ~それぞれの瞳が願うのは~
 

・結:彼女らはどうしてアイドルなのか

 

 

 

【序:当作品についての前提知識】

 

 漫画『アイドルマスター ミリオンライブ!(以下ゲッサンミリオン)』は、20148月号の小学館雑誌『ゲッサン』から連載が始まった作品だ。作者は門司雪氏。話数は24話に加えて特別編が3話、単行本にして5巻分である。約2年の連載を経て最終話を迎えている。

 当作品は主に、原作ゲーム『アイドルマスターミリオンライブ!(以下ミリオンライブ)』のセンターを含む、それぞれのイメージカラーから俗に「信号機」と呼ばれる三人を主軸に話が展開されていく。具体的には、春日未来、最上静香、伊吹翼の3名で、単行本指標で第1巻及び2巻では春日未来と最上静香にスポットが当たり、続く第3巻では伊吹翼がメインに据えられている。更なる第4巻では3人の合流、そして各々の目標や将来について深堀りされていく。

 ゲッサンミリオンは今でも根強い人気を誇り、特に2021年に発表されたCDシリーズ最終作「MTW 18」では上の信号機3人が抜擢され、公式からもゲッサンミリオンとの繋がりを暗示する演出が見られた。ミリオンライブの歴史、とりわけ信号機の3人の歴史を語るには欠かせない存在こそが、このゲッサンミリオンなのである。

 

 

【本論I ~それは、女の子達の永遠の憧れ~


 近年、一般的な用語としてよく耳にする「アイドル」。直近ではYOASOBIの曲が世界を圧倒している様子だが、今回は一度「アイドルとは何か」まで遡りつつ、ゲッサンミリオンで描かれたアイドル像を解釈していこう。
 アイドルは元々英語の「idol(偶像)」に由来していることは有名な話だ。英語圏では宗教的な意味合いも強い言葉であり、アーティストや芸能人を指してアイドルと呼ぶ用法は、日本独自のものだ。それゆえ、アイドルという文化そのものも、日本の独自性を示していると言える。
 アイドルマスターシリーズ全般に通しても、アイドルは往々にして「女の子の憧れ」と書かれることが多い。そして例に漏れず、ゲッサンミリオンでもまた然りである。
 単行本第1巻では、春日未来がアイドルに憧れてから、実際に事務所に所属するまでが描かれる。このとき春日未来は、舞台上に立つ最上静香に目を奪われたことをきっかけにアイドルを志望したのだから、まさしくその動機は「憧れ」と言えるだろう。
 また、最上静香についても、幼少期にテレビに出演していたアイドルの真似をしている過去が描かれており、これも一つの「憧れ」だろう。伊吹翼について言えば「星井美希」という先輩アイドルへの憧れも強く見受けられる。
 さて、言葉的な定義はこれで終わりだ。これからは、この作品に於いて、アイドルという言葉が独自に示している要素について分析してみよう。
 アイドルマスターシリーズと他のアイドル系作品を差別化するときに、アイドルという言葉が持つ意味を考えるのであれば、アイドルマスターシリーズで描かれるアイドルは「職業」という面が強い。それはミリオンライブでも同様であり、本編に於けるキャラクターたちの大きな目標は、劇場に人を呼び込むことにある。
 そして、当作品に登場するキャラクターは主に「学生」である。中でも主要人物の3人は共に中学生だ。中学生から高校生にかけて、つまりは思春期の渦中だ。人が自分の本質や将来について予期し、対応し、苦悩するようになる時期に生きている。そして同時に、人はそうしたときにたくさんの失敗を重ねていく。

 学生であればアルバイト程度のイニシエーションは通過するだろうが、「アイドル」となれば話は別だ。彼女らは10代半ばにして、本格的に芸能界に足を踏み入れている。芸能界、特に公衆への露出が多いアイドルとなれば、成功と失敗にシビアであることは自明だ。
 「複雑で曖昧な感情に突き動かされる年代の少女たち」と「職業としてのアイドル」は、お互いにナイフの刃を突き付け合うように、相克するステータスだと言えるだろう。そしてその影響下に、最も強い状態で置かれていた人物こそが最上静香であった。
 静香は父親の反対を掻い潜ろうと力を尽くし、強い自立心を持っていた。そして、彼女は職業人としてのアイドルに対して驚異的なストイックさを見せた。しかしその余裕の無さがまさに、少年時代には誰もがそうであるように、自分のことを俯瞰出来ない事実を表してしまっている。これは決して善悪の問題ではない。これが彼女なりの思考、彼女なりの思春期という現象だった。
 静香に落とされた印象は、「悩みという思春期の影」だった。一方で、それと対照的に描かれている人物が春日未来だ。当作品内の主人公であり、そして静香の親友となる人物だ
 未来は静香と違い、家族からの反対を受けていない。彼女は作品中で劇的な行動力を見せ、物語の展開にも一役買っている。そんな未来が示していたのは「行動という思春期の灯り」だった。環境と立ち位置に抑圧されていたように見える静香とは正反対に、周囲の事象や環境に開けていく、開放されていくような人物であった未来。本編では一貫して『職業として過酷なもの』とされているアイドルを、気圧されず一途に追い続ける未来の姿は、少年時代に誰しも持っていた「”夢”への憧れと一心不乱な信条」をそのままの純度で映している。
 ここまで来ると、少しずつこの作品内で『アイドル』という単語が持つ役割が見えてくる。少女たちの永遠の憧れ(偶像)であるアイドル、そして若き少女たちの現実感を伴う職業としてのアイドル、この双方向からのアプローチにより、少女たちの本質を、言い換えるとすればちょうど思春期を迎える若者たちの本質を、もう少し拡大して一般化すれば「苦悩する人間の」本質を炙り出している。
 男女が均された社会でこのようなことを言うのも角が立つかもしれないが、経験則としても、「男性」よりも「女性」のほうが繊細な思いを描きやすい。そして特に、中学生という年齢は、小学生ほど子供ではなく高校生ほど大人ではない。その境界にいるのが、本作で描かれるアイドルたちだ。
 子供と大人の間で揺れる少女たち。子供たちが持つ人の原始的な性質と、その転換期に発生する苦悩と成長。そのメタファーこそが彼女らであり、そこから最も美しい形でその性質を分離し、表現することが出来る数少ないツールこそが、当作品にとっての『アイドル』だったのだ。

 

 

【本論II ~夢を描くこと~

 

 

  1. 君との明日を願うから ~関連曲から汲み取る、彼女らの思い ~


     ゲッサンミリオンだけでなく、ミリオンライブシリーズを通して重要なテーマになる『夢』。その本質を、この漫画から読み取ることが出来る。そしてその大きなカギとなるのが、ゲッサンミリオンに関連している曲群の存在である。
     まず外せないのは、単行本最終巻に付属する(現在ではサブスクライブ音源が解禁されている)一曲、春日未来、最上静香、伊吹翼の『君との明日を願うから』だ。この曲の歌詞から、3人の思いを、そしてメタ的に見れば「3人に込められたメッセージ性」を感じ取れる。
     さて、この曲が歌われた背景を簡単に要約する。第1巻で未来へ表明した「武道館で歌う」という夢を、もうすぐ実現しようとする静香。しかしそれは、自分を応援し、共に活動してきた未来との「一緒にユニットを組む」という約束を破っての実現だった。親友の約束を守らない形で夢を叶えたことに後ろめたさがある静香。一方で未来、翼は「静香が夢を叶えるために、自分たちのもとから離反すること」を前向きに捉えながら尽力するも、大切な友人が一人欠けてしまった状態で、特に未来にはネガティブな効果を生んでしまっていた。
     そしてついに、横山奈央とプロデューサーの計らいによって再開する静香と未来。そこではじめて「アイドル」「友人」という建前を無しにして、お互いの本意を打ち明け合う。
     静香の武道館ライブ。そこでは劇場での未来と翼のライブが中継されており、ビデオ中継という形で3人でのライブを実現した。その直前、振り切れないままでいる未来を牽引したのは翼だった。
     そしてそのライブで歌われた曲が『君との明日を願うから』だった。歌詞の歌い分けはそれぞれの本編内での出来事や心情の変化を象徴するものである、という事実は、ゲッサンミリオンを既に読んだことがある人間なら容易に理解出来る。今回はより包括的に、この曲を解釈する。
     その解釈に更に必要となるのが、序章で述べた「MTW18」の収録曲『ABSOLUTE RUN!!!』と『Be proud』の2曲だ。本編でもその存在が仄めかされており、楽曲収録という形での5年越しの伏線回収は、たくさんのプロデューサーを驚かせたことだろう。ということなら、この2曲もあの世界で歌われた、あの世界の3人の曲と言っても良い。
     まずは『Be proud』。歌詞中には「ありがとう」という言葉が頻出する。これはプロデューサーに向けたものでもあり、お互いメンバーに向けてのものである。そして注目したいのが、1Bメロの「自分のために歩めてるかな」だ。次の章の友情編で紹介するが、この作品の最終的な結論は『自立』だ。彼女らは仲間のために生きるのではなく、自分のために努力するという道を見出した。その事実が、まさにこの歌詞に表れている。
     他、着目したいところがある。先の自立に伴って、この歌詞はユニット曲とは思えない「孤独」を抱えている。まず歌詞の始まりが「いつもの窓に いつもの景色 何故だろう 涙がこぼれる」である。この涙は「孤独ゆえの涙」という解釈が出来る。ユニットの仲間への思いは「一緒にいてくれてありがとう」ではなく、「孤独な私の背中を押してくれてありがとう」だ。「ユニット曲としては異常なほど、個人にスポットを当てた曲だということが分かる。
     次に紹介するのは『ABSOLUTE RUN!!!』だ。『Be proud』の解釈を前提にして読んでいくと、これもまた一際孤独である。まず、サビ頭が「ここだよ 私はここにいるよ」だ。自分の存在をがむしゃらに叫んでいる。これはまるで、遠くの誰かに自分の存在を伝えるようではないか。
     また、同じくサビからは「見つめたのは 一緒に見たい景色」、2番頭では「今も覚えてる?」、ラスサビでは「いくつ言葉を重ねてきただろう」「ぶつけ合った日々を越えて」。それぞれに共通しているのは、過去を連想させるということだ。3人の「ぶつけあった日々」は、既に過去のものであると読み取れる。これは現行しているミリシタの内容と重ねると違和感があるが、ゲッサンミリオンの中の3人にとって、この曲が歌われたライブは「3人で出来る最初で最後のライブ」だった。
     更に追い打ちをかけるのが、2番サビのラスト「それぞれ違うステージへ 導くの」と、そのあとに続くDメロ「ひとりだけど 孤独(ひとり)じゃない」である。驚くことに、彼女らはその別れを受け入れて、歌として歌っているのだ(これも詳しくは次編で解説する)。「一緒にいることだけがこの3人の強さじゃない」という結論を下した3人を体現する、素晴らしい歌詞だ。
     最後に、『君との明日を願うから』だ。以上2曲から分かる通り、この曲の歌詞を改めて見ると「別れの曲」であることが分かる。それはDメロ「挑む瞳は はなれていても ちゃんと一緒だから」に代表されて、一曲を通して「過去を懐かしみ、別れの先にある決意」を描いていることを汲み取れる。そうすると、その直前「難しいシーンだって迷わず ぶつかってみたいよもっと」という反実願望的な歌詞が、どれだけの哀愁を漂っているかも、理解出来るだろう。
     しかしそれは、決して後ろ向きな曲だということではない。歌詞の最後は「次のStangeもまだその次も つかまえるよ・・・ 同じ夢!」である。気づかなければいけないのが、この歌詞は彼女らが「夢を手放してしまうこと」が前提になっているということだ。お互いの弱さに気づいた3人だが、その弱さに打ち勝つために仲間を思い出す、ということ。それもまた、この3人が成長の果てに見つけた真実だったのだろう。
     そしてこの曲のタイトルに含まれている通り、歌詞には「願い」が含まれている。歌詞に含まれている3人のこれからについての歌詞は全て「願望」という形で書かれている。例えば、「いつだって一途に願おうよ そしてまた輝き合おう」「だから平気さ 君と行くんだよ キラめきを・・・ 届けるよ!」等々だ。もう一緒にいられない3人。されど、いつまでも大切な仲間である3人。別々の場所にいても、志は同じだという決意。それこそがこの曲に込められたもの、すなわち「別れと願いへの思い」である。
     まとめると、これら作品群は、3人の「これが最初にして最後のライブであるという事実」を背景に「もっと一緒にいたかったという反実願望と、離れ離れになっても心は共にあるという決意」を、それぞれのアプローチから表現していると言える。このことを念頭に、もう一度これらの曲を聞いてみてほしい。新しく感じ取れる様々な思いがきっとあるはずだ。この曲は、ありふれた「前向きに頑張ろうという曲」とは一線を画している。
     最後に。この編のテーマは『夢がどう描かれているか』だ。一見、話題に全く出てきていないようではあるが、『君との明日を願うから』の歌詞には何度も『夢』が登場する。先の言葉を反復すると、「もっと一緒にいたかったという反実願望と、離れ離れになっても心は共にあるという決意」。ではどうして、彼女らはそのように居られるのか。彼女らを繋いでいたのは「立ち位置」ではなく、その志、つまり『夢』だったのだ。作中で語られる『夢』の役割は、ずばりそこなのだ。
     アイドルの原義が持つ『憧れ』という側面に対する『夢』。そして、空間的断絶を超えて3人が仲間であるための『夢』。その夢が指すものは、3人がそれぞれ考える「理想のアイドル像」としての夢でもあり、またいつか叶うかもしれない「3人でライブをする」という、少女たちの儚き願いでもあるのかもしれない。

     

  2. プラリネ ~ もうひとつの夢の姿 ~
     

    夢は目を開いてみるものと あなたが教えてくれた ―

     多くの読者の心に残った、ゲッサンミリオン第3巻。そして、ミリオンライブの伝説として刻まれた『アイル』という曲の存在。しかし今回は、アイルの解説は敢えて差し控え、この曲に大きな影響を与え、また影響を受けた曲『プラリネ』に少しだけ触れる。
     アイルの前話の題は『プラリネ』であった。しかし劇中、一度も『プラリネ』は歌われていない。だとすれば、この話そのものが『プラリネ』に関わっていると考えられる。
     第3巻では主に伊吹翼の成長が描かれているが、同時にジュリアの成長も描かれている。ジュリアは伊吹翼の「無邪気な願い」と自分の過去を重ね合わせながら、将来に夢見る翼を見て「綺麗な目だ」と呟いている。
     ゲッサンミリオンがもたらした新たな概念が、このプラリネへの解釈だ。長らく、歌詞が指す「あなた」にまつわる解釈が揺らいでいた。そこに新たな一石を投じたのが、このゲッサンミリオンだ。つまるところ、本編の描写を見るに、この歌詞が指すあなたとは「伊吹翼」その人であり、この曲そのものが伊吹翼へ伝えるための曲なのではないかという解釈だ。
     結論から言えば、これもまた「正解の一つ」に他ならないが、それでもこれが「少なくとも正解である」という事実も揺るがないだろう。わざわざあの回を『プラリネ』と題し、伊吹翼とジュリアのアナロジーを表し、最後のジュリアと翼の会話の内容からしても、この曲はジュリアの曲であり、そして伊吹翼への曲でもあるのだ。
     そう思って聞いてみると、これまた新しく見出せる解釈がたくさんある。「”まだ”あたしにだって子供みたいに信じる力があるよ」「ほらあたしにだって出来ることが少しずつ増えていくよ」。奔放で多才な翼に対する言葉でもあり、伊吹翼をきっかけに「アイドルとは何か」を見つめ直したジュリアの言葉でもある。「未来はきっと子供みたいに信じるほどに光るよ」は、自分への投げかけでもあり、いつまでも子供のように純粋な夢を見続ける翼の背中を押す言葉でもある。
     ジュリアと伊吹翼の関係性、しかもそれはソロ曲に新たな価値観を見出すほどの影響力を持つもの。それだけ大きな力と表現力、そしてメッセージ性を、このゲッサンミリオンは持っていたということが、またひとつ分かった。

     

【本論III ~それぞれの瞳が願うのは~


 ゲッサンミリオンにおいて、3人を繋ぐものは『アイドル』という職種的な関わりだけではない。同世代の少女としての友情もまた、大切な関係性だ。
 本論Iで述べたように、『アイドルもの』は人の本質に迫る最も優れたアプローチである。そして今回ゲッサンミリオンが実際に迫った本質が『友情』である。
 最初、未来は静香に惹かれてアイドル業界に入ってくる。最初はただの事務所の「先輩」「後輩」であった二人。それが次第に「友情」として打ち解け、また第2巻では「ライバル」という一面も見出された。
 ここで投げかけたい重大な問いがある。これは、この物語に関わらず、現実問題としてもたびたび取り上げられる、人の生活に最も身近な問いだ。

「友情は有効であるか」

 友情に対して「有効」という言葉を用いる例は少ないだろうが、このように表現するほかない。「有意義」「無意味」という話ではない。意味や目的について考えるなら、友達がいることでのメリットデメリットを挙げるだけでよい。しかし実際問題は、それが「どのような効果をもたらすか」だ。つまり、意味を考えた先、良い点悪い点の吊り合いを見ながら、友情とはどのようなものか吟味する必要がある。
 物語的な転として用いられることが多い「共依存」という言葉。恋愛や友情を揶揄するときに用いられる言葉だ。そしてこの問題は、ゲッサンミリオンにおいても取り扱われる。
 静香と未来はともに友人として成長してきた。しかし、静香の武道館へのオーディションをきっかけに分かたれた2人は、活動に支障が出始めてしまう。
 第2巻までで、2人はたしかに「友情を深めることが出来た」だろう。それは間違いなく成長と呼べることだ。だがもしそれが、彼女らの足を引っ張っていたら。そして事実、彼女らはともにいなければお互いの真価を発揮できなくなっていた。これは「一緒にいるから強くなれる」の裏表だ。「一緒にいないと強くなれない」という点を、人は見落とす。なぜなら、そこに目を向けたとき、「友情の必要性」を再び考え直し、「友情は必要ない」という結論に至った場合には、その関係性を断ち切らなければ筋が通らないからだ。
 この事実を理解していた登場人物が劇中にいた。それが北沢志保だ。第2巻、彼女が静香と未来に「ライバルという新たな関係性」を示した目的は、その「友情が孕んだ危うさ」に対して、彼女なりの気遣いがあったからだ。そして実際に二人はライバルとしての一側面を持つことが出来たが、それでも「友情」という関係性から脱却することは、当然無かった。
 なぜなら、友情とは目的があって生まれるものではないからだ。友情とは、接している人と人の間に自然に発生する温かみであり、現象の一種である。だからこそ、その現象に影響や結果がついてくる。一度友達になったものを無に帰すなど、到底出来ることではない。だからこそ静香と未来に残された選択肢は「弱さを克服すること」だけだった。
 最終巻、2人は事務所の屋上で本心を打ち明け合った。ここで本論Iで述べた『職業としてのアイドル』が、2人の純粋な関係性を外部から修飾するギミックになっているのが、実に巧妙である。
 そしてもう1つ、彼女らの友情を修飾するものが『夢』である。静香は自分の夢を叶えるために、約束を破らざるをえなかった。彼女は自分の夢を叶える代償に、「未来との今までの友情関係」を捨てざるをえなかったのだ。
 二者択一、心理的に二律背反な彼女らの葛藤。2人の友情を遮るようにして差し込む、目がくらむようなあまりにも眩しすぎる光。それが2人を、現実的に分断していた。
 『アイドルという立場』、『叶えたい夢』。かつては彼女が望んでいたものが、いつの間にか友情を奪い取ってしまった。そのような人の自己矛盾が、ゲッサンミリオンが真に抉った事象だ。
 だが、2人は友情を諦めきれなかった。もちろん、分かたれているという事実は悲しかったが、夢を叶えるためにはそれしかない。未来は静香のファンとしてではなく、同じアイドルとして、彼女と同じステージに立てないことに涙を流した。静香は今までの『職業人としてのアイドル』の姿ではなく、また『理屈に生きる努力家』の姿でもなく、未来の友人として、そして夢見る少女として、未来と離れ離れになることに涙を流した。
 しかし、涙の先には決意があった。それは本論IIで述べたような、最後のライブの曲中に、華やかに、鮮明に表れている。彼女らが下した結論は「一緒にいるだけが友達じゃない」というものだったのだ。
 一緒にいることでは叶えられない夢があるという、過酷な現実を知ってしまった、まだ中学生の少女たち。それでも彼女らは、前に進むことを望んだ。それは、未来が静香の『夢』を、誰よりも応援していたからに他ならない。最初は、自分の弱さを隠し通すために応援の姿勢を見せていた未来だったが、静香との再会を経て、「自分が頑張ることで誰かを応援していることになる」という側面にも気づいた。そのことは『ABSOLUTE RUN!!!』や『Be proud』に込められた、孤独であっても自分を奮い立たせる歌詞の通りである。
 「繋がっているから頑張れる」のでは、共依存のままだ。弱いままだ。だから2人は、否、その2人のことを誰よりも近くで見てきた伊吹翼も含めた3人は、「それぞれ頑張っているからどこかで繋がっている」という結果を導き、友情が持つ唯一の負の側面を克服したのだ。

 ゲッサンミリオンが示した友情の本質、究極な在り方。それは、『一緒にいるから強くなれる』ような関係でも、『隣により沿ってくれるから頑張れる』関係でもない。『強くなりたいと願うからこそ一緒にいると感じられる』、『頑張っているから隣にいてくれるように思える』ような、空間的な距離を超え、支え合いという共依存を超えた、輝かしい関係性。だからこそ3人は共に過去を見て、共に未来を見ている。3人は友達だから共にいる明日を願うのではなく、『君との明日を願うから』共にいる友達なのであり、仲間なのだ。

 


 

【結:どうして彼女らはアイドルなのか】
 

 ここまで、ゲッサンミリオンに描かれた『アイドル』『夢』『友情』を拾いながら、その目的や役割、意味について考えてきた。最後、「どうして彼女らはアイドルなのか」に対して、簡潔に結論を下そうと思う。
 そもそも「どうして彼女らはアイドルなのか」という問いは曖昧だ。それは「彼女らがアイドルになった動機」とも読み取れるし、「彼女らがアイドルとして生き抜くエッセンス」とも読み取れる。はたまた、メタ的に「彼女らがアイドルである必要性」とも解釈出来る。今回はその全てに答えを見出す。
 まず、「彼女らがアイドルである必要性」については、本論Iで下したとおり、「思春期の少女が思い描き、生き抜く姿や精神こそが、人の性質を最もよく表せるから」である。「彼女らがアイドルになった動機」は全て、本編に書かれたような情報その通りだ。
 では最後、彼女らをアイドルたらしめるものは何か。
 最終巻、ライブを終えた春日未来。春日未来はそこで、自分の活動を振り返る。そしてついに未来は、自分なりの夢、それは静香がそうであったように、翼がそうであったように、自分が一人の人間として強くなるための夢を見つける。「トップアイドルになること」。それが最後に、彼女が下した結論だった。春日未来にとって、『夢』とは、『アイドル』そのものだった。
 未来がそう願ったように、彼女らが夢を追い続けてアイドルとして生きていける理由。それは「会えない友達がどこかで頑張っているから」だ。今は会えないけど、いつかまた会えるかもしれない友達に、また笑って会えるように。「友達と一緒にいたい」という願いは、背中を押してくれるものであると同時に、将来に寄せた淡い期待でもある。いつかあり得るかもしれないステージのために、彼女らは同じ『アイドル』という世界の中、少しずつでも成長している。
 「みんなに会いたい」という、ただそれだけの願い。彼女らが友達であるための条件こそが『夢』と『アイドル』だった。だから、彼女らはアイドルなのだ。少女たちの儚くてか細い、だけどどんなものよりも一途で強力な願いを繋ぎ続けるもののために、これからもいつまでも、彼女らはアイドルで居続けるだろう。
 最後に。このメッセージを全て読み終わったあと、もう一度あの3曲を聞いてみてほしい。彼女らの願いが、以前よりもずっと鮮やかになって聞こえてくるはずだ。そして、何かに行き詰まり、苦しみを感じたときもまた、この曲を聞いてほしい。この3人が持つ、人の願いへのメタファー、「大切な何かを繋ぎとめるために頑張ろう」という、誰もが胸に抱く情熱を、再び思い出すことが出来るはずだ。

 拙い言葉ではあったが、ここまで1万文字以上を読んでくれたプロデューサーのみなさん、そしてまだプロデューサーではないみなさん。ここに記した考察は、ゲッサンミリオンに登場するほんの数人に絞っただけの、しかも無数にある答えのうちのひとつに過ぎない。だから、たくさんの人にゲッサンミリオンを読んでほしい。そうすることで、僕がそうであったように、新しい人生のエッセンスを感じ取ることが出来るかもしれない。

 

 そして改めて。

 この漫画に救われた人間として、このような素晴らしい漫画を描いてくださった門司雪先生。そして、私の人生の一部となって心を支えてくれたアイドルマスターミリオンライブ!、及び52...いや、54人のアイドル達、そして2人の事務員さん、社長。感動を与えてくれた全ての人に、感謝を伝えます。ありがとうございました。

 

 

birdeater

ということで、今回は

前回に引き続き、Day2の感想を!

アーカイブを見ながら1曲ずつ振り返って行こうと思います!

 

まずは協賛企業

Day1の記憶を生かして

全力で感謝を伝えます

 

そしてDay1と同様に注意事項を聞き

始まるOverture

この始まる瞬間のレーザーが

現地ではすごく立体的に見えて

とっても綺麗でした!

 

そして始まったBNT。

昨日と同じ感動、されど違う感覚

二日目になって、コールも一際勢いが増したように思えます

間奏の

「うーっ、いえーい!」

が一番お気に入りです

 

それから自己紹介のMC

Machico節が炸裂しました

それから、会場が各アイドルの色に染まりながら

ご本人の声を聞けたことが

やっぱりとても嬉しかったです

あつきちさんの煽りと解説も

とっても良かったです

 

そして

環の、稲川プロの欠席の報告

アーカイブでは少ししか映りませんでしたが

会場がオレンジ一色に染まっていたのが

とっても温かかったです

 

そして最初の

「ART NEEDS HEART BEATS」

舞台上にいたのは

本物のロコだ!!

という所感です

なかなか曲のコールは難しかった記憶があります

コールを覚えないと楽しめない、なんてことは

ぜーんぜん無かったんですけど!

やっぱり参加するからには

コールもばっちりにしておきたいですよね

次はもっとしっかり準備するぞ!と

意気込ませてくれた曲でした

 

続いて二曲目は美也の

「ふわりずむ」

昨日と比べて、落ち着きめな第一ブロック

先のANHBから、少しクールダウンして

美也の歌声に癒されたステージ

会場も安息を取り戻したかのように

優しい雰囲気へと変わりました

まさに場を支配するステージ

宮尾美也の世界でした

 

そしてからのからの

突如として会場が沸き上がった

莉緒姉の

「週末だけのハーレクイン」

完全態での疲労はこれが初でしょうか

とにかく楽しい!

サビでサイリウムを振るのが

こんなに楽しいと思ったことないくらいでした

曲としても大好きな一曲だったので

この目で直接見れたことが誇りです

 

さらに追い打ちをかけるように始まった

「Super Duper」

こちらも前の披露が比較的最近だったので

記憶に新しいパフォーマンスでしたが

生で見たのははじめて

会場だと曲の低音が響いて

振動になって伝わってきたのが

更にテンションを上げてくれました

 

そしてMCパート

グッズの話や過去のライブの話

各キャストさんから聞くお話と一緒に

5thからのライブを振り返って

改めて

「ミリオンの歴史って長いな~」

って、思いました

 

そして続いての曲

聞こえる黄色い歓声

初披露の

「アロー彗星」

何を隠そう(?)

僕はジュリアに魅了されて

高校でギターを始めて

バンドに入ったくらいですから

憧れのジュリアのギターパフォーマンスを

生で見た瞬間

気絶しそうになりました

もう記憶が半分飛んでいますが

たしか泣いたと思います

ただ、憧れがそこにいたことが

僕の感情を埋め尽くしました

 

続きまして

恋の歌繫がりで、百合子の

「恋のWa・Wo・N」

ふー!ふー!するのが

めちゃくちゃ楽しかったです

前回配信を見たとき

ふー!ふー!したーい!

って思ってたので、夢が叶って嬉しいです

当日は席が遠くて見れなかったのですが

アーカイブで見ると、伊藤美来さんが

完全に七尾百合子で

スゴイデス!

 

それから

イントロの瞬間に会場が赤く染まった

「勇気のfregrance」

のちにMCでおっしゃる

間奏の振り付けは

後ろからでも良く見えました

既に過去に披露済の曲も

以前とは違う演出で魅せてくれるところに

この10thライブに詰め込まれた情熱を

垣間見ることが出来たのも

今回のライブの素敵なところでした

 

そして次に来たのがまさかの

「Angelic Parade♪」

昨日は最終ブロックにまとまっていたユニット曲が

まさかのここでスタート

当時脳が

「????」

とバグり始めて

正直Day1の段階で

構成自体は同じになるんだろうと予測していたので

全く予想外のユニット曲開演でした

ということは、もちろん次は...。

「Princess Be Ambitious!!」

昨日と同じく怒涛のコールで

会場を沸かせました

からの予定調和の

「FairyTaleじゃいられない」

昨日とは違うクールさのある歌唱

会場の真っ青のサイリウムの振動が

盛り上がりを証明していましたね

 

そしてここでMCパート

再度昨日と違う構成に驚きつつ

面白メンバーによるMCパート

たくさん笑わせていただきました

 

 

2回目のMC明け最初は

育さんの

「ときどきシーソー」

ユニット曲を経て

第三ブロックトップバッターとして出陣した育さんですが

これ以上ないくらいの完成度で

ソロ曲を披露してくれました

さすがです育さん

 

続いて会場を盛り上げたのは

美奈子の

「満腹至極フルコォス」

以前からそのコールの噂は聞き

事前に予習もしてきたのですが

腹から声を出せました。

コールの大きさって

アーカイブだと実感できないけど

会場にいると

音楽がかき消されるくらいの大きさなんだな

って、はじめて知りました

だから自分も思う存分に

声を出せました

楽しかった!

 

次の曲は

歌織さんの

「MUSIC JOURNEY」

Day2は、曲調でまとまっているのではなく

いろんな雰囲気の曲が交代で

披露されているな、という印象

ですがこの曲も

現地で初めて分かったのですが

「コール曲だ!」

ということを感じました

あとは単純に

歌がめちゃ上手かったのを覚えています

会場の隅から隅に

爆発的に響き渡るような

綺麗な声だったな~

 

そしてここで

先日に続き登場したのが

チュパカブラでした

Day1同じく、ChoruChup@rkleメドレーです

まず一曲目は

あまりにも独特な雰囲気で始まった

「ピコピコIIKO!インベーダー」

ただ、イントロからコールは全力でした

なんかこう...楽しかった

訳が分からないくらい、というか

訳が分かりませんでした

続く2曲目

個人的には大好きなアレンジだった

「月曜日のクリームソーダ」

歌唱メンバー含めて

凄いハマってる感じがありました

CD化求む(n回目)

そして容赦のない3曲目

「Parade damour」

ジュリアがイケメンでした(癖は強かったです)

志保のポジションに静香がいるのも

なかなか感慨深かったです

ジュリアと百合子は

過去劇中劇に出演していたので

結構馴染みがあったので納得感が大きかったですが

静香とロコについては

ぜひ本編でもたくさん掘り下げてほしいですね

特にロコは気になる...

からの

えげつないコールを発揮することになった

「絶対的Performer」

 ミリオン屈指のハイテンション曲ですが

チュパカブラリミックスになったことで

会場が重低音に包まれ

さらなる一体感が生まれました

そして戻ってくる

「断崖絶壁チュパカブラ」

もう考えることはなく

ただ感じていました

楽しかったから

なんでもいいんです

 

それから三回目のMC

こっこちゃんの煽りが印象的でした

そしてこのとき

「残りのソロ曲は誰だ...?」

と考えたとき

ラスボス級の曲があらかた残っていることに気づき

戦慄しました

 

最終ブロック

一気に鳥肌が立ちました

たしかに、まだこの曲が残っていた!

願いが叶った瞬間

「ハーモニクス」

僕がかつて6thライブを見たとき

最も感動したステージ

「これを生で聞いてみたい!」

今から4年前、感じた願いが

ついに叶った瞬間でした

もう理解不能なくらいかっこよかった

右手に赤、左手に青のサイリウム

破壊的な歌唱力の衝突の波動が

客席に伝わるようで

心を打たれる、ってこういうことなんだな、って

本当の意味で分かった気がしました

 

続いて、イントロから破格の盛り上がりを見せた

「稲妻スピリット」

間奏の語りも、ライブ感があって

CD音源とは全く違う良さが感じ取れました

あとゆい㌧さん足が長すぎて

遠くから見ててただの足かと思いました(?)

煽りもガンガンしてくれたので

もう余裕なくコール出来ました

 

怒涛の最終ブロック

MCの期待に応えた

「Sister」

客席から見ていた感覚はまさしく

圧倒されている感じ

あの高みに天空橋朋花がいる、ということ

呼吸すら忘れてしまうほどの存在感

とってもかっこよかったです

 

ここで、会場の雰囲気が変わりました

エミリーの

「はなしらべ」

Sisterから一体どうなるんだ、と思っていた中

先の迫力に全く負けない、だけど繊細な

エミリーのはなしらべ

途中で手が止まってしまうくらい

この日の中で最も心を引き寄せられた

ソロ曲でした

遠く遠く、ステージを見て

その細かい動きは分からなくても

心から感動しました

舞台上に集められた

花模様のスポットライトが

エミリーを囲んで

心の中で

「綺麗だ」

と呟いていました

 

そしてその雰囲気を受け継いで

つばってぃーの

「泣き空、のち」

予想では、ロケットスターかなと思っていたのですが

この流れではこっち一択

アーカイブでも何度か映りましたが

Machicoさんのシルエットが

完全につばってぃー、というか

遠くから見てても

その歌、動きの全てが

伊吹翼そのもので

この世界で伊吹翼を演じられるのは

Machicoさんしかいないんだな、と

思い知らされたステージでした

 

ついに最後の曲

誰もが待ちに待った一曲

最上静香の

「SING MY SONG」

いちぽむのPとして、つばってぃー同様、全力で応援しました

でも、あのとき感じたのは

Pとしての感想というより

一人のファンとしての感動でした

あの歌を聞いて

心が動かない人はいない

それくらい圧倒的なステージ

最上静香の全てが発揮された

最高のラスト

10thAct2のソロ曲を締めるに

相応しいパフォーマンスでした

 

 

とうとう終わる10thAct2

最後のユニット曲、UNION!!とFlyers!!の二択でしたが

今回はFlyers!!!でした

ということはやはり、UNIONはAct4へ、ですかね

Flyers!!!は、実を言えば

一番好きな全体曲なので

生で聞けて嬉しかったです

コールもできたし、もう後悔はない

最高のトリでした

 

そしてお知らせ

まずは「夢見がちBride」の歌い分け

個人的にめちゃくちゃ嬉しかったです

そして欠かせないのが

「M@STERPIECE」実装

会場ではこの日最大規模の歓声が上がり

コールまでやり切りました

まるで演目に丸々マスピがあったみたいな

そんな盛り上がりでした

これからが楽しみなミリオンライブ!

ずっと応援していきます

 

 

そしてあのイントロ

音源化(ry

Act2、最後の「Crossing!」

見れば見るほど

リプロローグX

衣装が違うの凄すぎる

昨日の記憶を生かしながら

本気のコール

10thを祝うための全力を出し切りました

そして期待に期待を重ねた

「グッドサイン」

やっぱりサビで

「b」ってやるのが超楽しかったです

6thを祝うための全力を、今度は出し切りました

 

そして最後のMC

昨日と同じ、みんなが笑顔で終われた10thライブ

逆にこっちが泣きそうになりました

 

10thAct2を締めくくるのはもちろん

「Thank you!」

この日全ての感謝を込めて

最後の最後まで、舞台を目に焼き付けました

 

 

 

さて

僕は今後、受験の関係性で

Act3、Act4は現地へ向かえません

だからこそ、今回わざわざ半日かけて名古屋まで移動して

Act2に現地参戦できて良かった!

現地ってこんなに楽しいんだ、と

気づかせてくれた

自分にとってはじめてのライブ

この思い出はずっと大切に

そして、これからもずーっと

ミリオンライブを応援していきます!

長い長い記事、ここまで読んでくれて

本当にありがとうございました!

また今度、目指すは11周年の世界!

次は現地でお会いしましょう!

それでは~

ライブから約一週間

昨日のミリラジを聞いて、

「ライブももう過去のものなんだな」

と実感しました。

もちろん、両日分アーカイブチケットを買いまして

それを見ながら

先日は書けなかった

現地で感じた、一つ一つの曲の思い出を

書いていくぞー!

長文、覚悟ー!

 

まずはDay1

最初、はじめての協賛コール

これもまた、アイマスの大切な伝統

そして一際大きな声援を浴びたのが

「名鉄観光ー!!」

会場で聞いていたときも

アーカイブも見ているときも

爆発的な声援が鳴り響いたのが分かりました!

もちろん僕も

誠心誠意、各社にコールさせてもらいました!!

そのあとで

社長、そして美咲さんの激励

今まで何度も聞いていた注意事項ですが

現地で聞くとやっぱり

「本物だー」

と、つい感動してしまいました...!

「途中、休憩を設けておりません」

そんなに嬉しいこと、他にありませんよね?

この時点で、既に期待感はMAX!!

 

そして始まるOverture

BNTのアレンジ曲

映し出されるシルエット

そして、アーカイブでは見れなかった

会場でワクワクと振られるサイリウム

舞台奥から登場する各人

一列に並ぶアイドル

ついに始まった

Brand New Theater!

最初の「イェーイ!」で

一気に感情が爆発して泣きました。

このときをどれだけ待ちわびていたか

ステージ上にいるのが

本物のキャストさんだと実感するのには

何分も何分もかかりました。

BNTの忙しないコールも

あり得ないほど心地よくて

既に「最高に楽しい!」

と思わせてくれました。

一つ一つのコールをするたびに

体からアツいものが溢れていくみたいで

これが現地の魅力なんだと

体で感じられました。

 

からのMC

「ごっ、とぅー、すぱーくる」

で、若干危なかったですが、全然セーフです!

それから、いつも通りの自己紹介ゾーン。

これまたアーカイブでは見えませんが

自己紹介のたびに、ちゃんとサイリウムの色が

変わるんですよ!

ここにいる全員が、みんなを応援しているんだ

そういう安心感が会場を包んでいました。

鰻の報告も、たくさん聞けて良かった☆彡

 

そして最初のソロ曲はもちろん

「未来系ドリーマー」

初手担当のソロ曲に、予想はついても撃ち抜かれる自分

1番後間奏の

「元気ないですよー!」

が、まさしく本物の春日未来で

そこから、声の限りに応援しました。

端から端まで、どこまで見ても未来のステージ

ウェーブも初参加で

あの中の一部になれたことが

とてもとても、嬉しかったです。

 

そして次の曲

イントロから一瞬で分かった

「Hearty!!」

特別、恵美のPだったわけではないのですが

実はミリオンのソロ曲全体で見ても

最高に好きな曲の一つで

これを現地で聞けるのかー!

ってなって、そこからはひたすら

「素敵な曲だな」

と、会場と心を合わせて応援しました。

所々、ゆきよさんが声を震わせていたのが

涙腺に効きました

 

そして3曲目、コールが印象的だった

「シャクネツのパレード」

もうあっちでもこっちでも

いつでもどこでも

「いえーい!」

「わーお!」

この時点で体力半分くらい持ってかれてました

ただやっぱり

楽しいから全部チャラでした

 

からのからの休みもなく

「グローインミュージック!」

こちらも大好きなソロ曲です。

しかもコールが楽しすぎる!

イントロから更にテンションが急上昇して

心がどこかへ飛んでいくところでした

会場のサイリウムも

コールと一緒に跳ね上がっていて

声量も相まって

数年のブランクを経ても

これこそが我々ミリオンライブのPだぞ

という次元まで引き上げてくれた曲だったな

そう感じます

 

そしてさらに続いて

イントロから怒涛ののり子コール

「WE ARE ONE!!」

ミリオンが誇る屈指のコール曲

この日最高のコールを更新したこの曲

現地でやるのは初めてだったので

本当に楽しかったし

貴重な経験だったなと思います。

のり子かっこよすぎる

あの楽しさを表現するには

語彙力が足りません

現地でしか味わえない楽しさでした!

 

そして第一ブロック最後の曲は

トリトリの

「Black★Party」

まさかこれが来るのか!

という意外性に一瞬で胸を打たれ

そしてまさかの茜ちゃん人形も来てくれて

とりわけ驚いたのはあの衣装!

まさか、着替えてくれるのか!?

8thはまだ記憶にも新しいので

あの頃の光景がフラッシュバックして

舞台上の三人に当たるスポットに目を奪われたまま

一曲分を過ごしました

茜ちゃん人形はずっとセンターにいました

 

それから最初のMCパート

ぴょんさんのウェーブの話

そして

「駒形なんでいるの?」

歌い終わった人からMCだと思ってたので

「あれ、べいせん歌ったっけ?」

ってなりました

そして各人の思い出トーク

主に鰻トーク

ゆきよさんとぴょんさんの漫談が光り

それからみんなの過去ライブの話

 

そしてMCは終わり

雰囲気は一変

「ムーンゴールド」へ

会場が千鶴さんの歌声に染まり

コールでヒートアップした心に

美しさが染み渡りました

本当に綺麗でした

心を奪われました

 

そして続くバラードが

「スノウレター」

同じく、心に染みた一曲

アーカイブだと気づけなかった

バラードでも、ライブ会場だとこんなに響くんだ

歌が直接、振動として心臓に届いて

「あそこで本当に歌ってるんだな」

と、直接感じられたのも

得難い経験です。

全体的に、バラードは聞き言っちゃってて

感想をたくさん言うのは難しい...

 

まだまだ続くバラードゾーン

「祈りの羽」

ミリオンバラードの中でも屈指の有名曲ですよね

これもまた歌声が綺麗で...

綺麗で...(語彙力)

聴くAEDと呼ばれていて

まさしくその通りで

あ、ぼうさいコラボ

行けばよかったな~と

後悔しています

 

バラードゾーン、ソロ曲の締め

「ふたり繋ぐ星座」

ぴらみさんの激上手歌唱

染みる、という表現よりも

透き通る、という表現が正しいような

芯のある歌声が、会場を遍く支配していて

もうエンディングかと思いましたが

なんとここまで来てもまだまだ

ライブの半分!!

そんな期待感も残っていました

 

そしてとてつもないインパクトを残した

「Melty Fantasia」

もちろん衣装はあのときの

感情で沸き上がった声援は

アーカイブで聞こえるよりずっと大きくて

それも喜びと言うより

恍惚としたもので

三人の歌唱力も

今度は透き通るというよりもさらに

「刺さる」ような歌声で

高音が心臓を直接突き刺すような

そんな感動でした。

綺麗すぎる

 

そこから二度目のMCパート

振り返っていくライブの思い出

個人的な思い出と言えば

最初に見たライブは

6thのライブだったので

そして何より

そこからミリオンライブにハマったといっても

過言ではないので

とっても印象に残っています

MCの話だと

キャストさんもダンスの練習たくさんしてるんだろうし

歌だけじゃなくてダンスもって

とっても大変だな~って

今更ながら思いました

 

そして

破壊級の曲が降臨しました

「AIKANE?」

会場が突然爆発したかのようなコール

一緒に行ったシャニのPの人も

「この曲すごい好き!」

と言ってくれていました

一秒も聞き漏らせない魅力の数々

とにかくこの熱気についていくぞ!という一心で

熱量を帯びてコールしました!!

茜ちゃん人形もありがとうー!

いつか触れてみたいな...

 

それから

「リーチ・アップ・ステップ!」

個人の予想としては

ローリング△さんかくが来るかと思っていたのですが

それは、Act4へお預けということで

Act4への期待感がどんどん高まっていく...

この曲の全てに

周防桃子の全てが詰まっているように感じて

つい涙腺が緩まってしまいました

 

そこからさらに落ち着いて

「ゆえに...なんです」

なんというか、しんみりするって雰囲気ではないんですが

心を惹かれる曲で

不思議な空間

まかべーの世界に一気に引き込まれて

圧倒的な実力にやられました

一曲の間、ただ

「すごい」

と思っているばかりでした

 

そしてそして

歌い出しと共に一気に鳥肌が立った

「さかしまの言葉」

アーカイブからは見えませんが

あのとき、壁に浮かび上がっていた

南早紀さんのシルエットは

まぎれもなく

「白石紬」

でした。

それが見えた瞬間

不意に泣いてしまったのを覚えています

声も

ずっとCDで聞いていた歌声が

生の声として耳に届いて

本当に感慨深かったです

会場のサイリウムも

真っ白に染められていて

あれはまさしく

白石紬のステージでした

 

そしてそこから

突然降臨した

「REACH THE SKY」

この日、最も印象に残ったと言っても

過言ではありません

とにかくその歌唱力が凄すぎて

途中、サイリウムを振るのを忘れるくらい

絶句

圧巻

アーカイブを見て初めて

べいせんの表情を見られたんですけど

なんて朗らかなんだ

なんてクールなんだ...

全身を音の振動が包んで

今までこんな感情知らなかった

そんなことを思わせてくれたこの曲です

 

さらに追い打ちをかけたのが

「CAT CROSSING」

正直、先の曲でハードルが上がり過ぎて

「この次どうなるんだ...」

という会場の雰囲気の中

これ以上無く期待に応えてくれた

ハードルを超えてくれたのがこの曲

CAT CROSSING、過去のライブの記憶が無くて

振り付けも新鮮に見させてもらいましたが

かっこよすぎるよ...

 

そして第三のMCパート

ミリシタから参戦した白石紬、南早紀さんのお話もあって

志保と茜ちゃんの関わりもあって

そして

ついに宣告される

「次が最終ブロック」

だけど、ここで天さんが言った

「ここからが熱い」

という言葉

その真実はすぐに分かりました

 

始まった最終ブロック

まずは予想通り属性曲メドレー

Angelic Paradeで温められた会場が

PBAで怒涛のコール

そしてFairyTaleじゃいられないを経て

完全にボルテージがMAXになった会場

どれもミリシタに欠かせない曲たちです

特にPBAのコールは

その日一の反射神経でコールが行われていました

Pの底力を見たぜ、という感じです

そして、あのイントロ

点々と燈る緑の光

予想できなかった、チュパカブラがやってきました

 

そして更に驚きの連続が

ChoraChup@rkleメドレーと題された

歴代ユニット曲メドレー

最初はみんな

「なんだこの曲!?」となりながらも

あの頃を振り返りながら

そして、今を楽しみながら

脳が追い付かないながらも

全身の細胞で直接楽しんだチュパカブラメドレーでした

ということでまずはスターエレメンツ

当確で来るだろうとは思っていましたが

まさかこの形で来るとは当然

思いもしませんでした

からの

Cherry Colored Love

個人的に一番好きなリミックスでした

超かっこよかったです

そしてさらに続くのは

RetTale

これもまたイカしたアレンジで

比較的原曲の色は残りながらも

ビート感が強調されていたのが印象的でした

さらにさらに畳みかけたのは

まさかのトゥインクルリズム!!

もう訳が分かりません

アーカイブを見ていても訳が分かりませんが

とにかく覚えているのは

コールが楽しすぎたことです

異色のメンツの中で行われるユニットライブ

ミリシタ本編で拾われたりしないかな~なんて

ちょっとだけ期待してる自分もいます

そしてもちろん

断崖絶壁で締められるメドレー

最後の最後まで

とっても楽しめました!

 

それから最後の曲

どの周年曲が来るんだ、と待ち構えていた先

「Glow Map」

ライブで聞いたのは

7thは用事があって見れなかったので

ミリシタ感謝祭以来でしょうか

 

フィナーレ感のあるステージに

目を奪われました

そしてもちろん、これを語るうえで外せない

「行ってきます!」

今回の担当は未来ちゃで

僕の担当でもあるので

心に効きました

ありがとう、いってらっしゃい!

そう思えた最後の曲でした

 

そして現地で体験できた

アンコール

揃えるの、やっぱりなかなか大変ですね...!

からのお知らせ

最も大きかったのは

Escape from Utopiaの実装

直前、Melty Fantasiaに葬られたばかりのPは

無事天国へと送られました

 

新情報の先

再びアンコールへ

そして始まる10th曲

「Crossing!」

ライブのロングイントロバージョンを配信してほしいなと

ずっと願っています。

そして、生で聞いたCrossing!は

否が応にも思い出ボムとなって

記憶を呼び起こします

「運命の出会いを信じてる?」

の歌詞が

本当に涙を誘って

コールが大きくて、もうバックで流れてる曲が聞こえないくらい

終盤になってもアツいのがミリオンライブ

最高のCrossing!でした!!

からの、まさかの

「グッドサイン」

フルで公開されたの、つい数日前じゃない!?

自分もフルで聞くのは

まさかのライブが初

これも想像以上のコールの楽しさ

最後の最後まで美味しくいただけました!

キャスト一人一人の躍動感も

アーカイブだとよく見えて

「こんな表情していたんだ」

と、気づくこともできました

 

そして、最後のMC

個人的に印象に残ったのは

「誰も泣かなかったこと」

今まで、涙を残すキャストさんも多かった中

今回はなんと、みーんな笑顔で終わりました!

最後にうるっと終わるミリオンライブも

最後に楽しく終わるミリオンライブも

どっちも最高です!!

 

最後

「Thank you!」

筆舌に尽くしがたい、とは

こういうことなんだろうなと

嬉しいのもそうだし

もうライブが終わるのが寂しいのもそうだし

それでもやっぱり、最後のサビ

最後の最後

きらめく出会いを「ありがとう」と言えたこと

それがあの日、一番

「良かったな」

と思えたことでした。

Day1、本当にありがとうございました!!

 

 

というわけで!

5000文字を超える感想でしたが!

明日はDay2を振り返ろうと思います!

ここまで読んでくれて、本当にThank you!

数日空いてしまいましたが
ちょうどアーカイブを見終わったところなので
あのときの感動を思い出すながら
書いていきますよ〜!

まずはホテルを出発して
でらます観光へ!!
時間が限られていたのもあり
ひとつ選んだのは
名古屋港水族館!!









しっかりと見てきましたよ〜

元から水族館は好きだったので

たくさん楽しめました!!

同業者さんもいっぱいいて

感動したな〜


そして昼食を済ませて

ポートメッセなごやへ







Day2は船で向かいました!!

迫力満点で凄かった〜







Day2は物販のほうまで行けました

人が沢山いて

「ここにいる人みんなPなんだ」

と、不思議な気持ちでした


それからライブ開演

最初のBNTは、昨日の経験を生かして

全力でコールさせてもらいました

ソロ曲が続く中印象に残ったのは

まずは、完全体で発揮された

週末だけのハーレクイン

手を左右に振るのが超楽しかった

そして

自分がミリオンに入ったきっかけでもある

ジュリアのギターパフォーマンス

アロー彗星の生歌、生演奏

圧巻でした

満腹至極フルコォスのコールも

激熱で

からの後半

チュパカブラ乱入からのメドレーは

イントロだけじゃ分からない曲も多くて

でも、どれも全力で盛り上がれました

そして後半

あの伝説のハーモニクスを直接目にし

バイブス全開のあと

はなしらべで雰囲気が一変

つばってぃー、そして静香が

息を飲むようなソロを披露


帰り、名古屋のバスの中

ひとまず疲れて爆睡したのですが

ライブのワクワク感が残っていて

「来れてよかった」

ただその一心でした


初の現地でしたが

今まではずっと

「配信でいいか」

と思っていたのが

一生ライブに行きたい

そういう風に思えるようになって

真のライブの面白さを知れてよかった

と、心底思います

また、各セトリについての感想は

別で上げようと思います

ひとまず、現地での思い出はこれでおしまい

プロデューサーのみなさん

本当に本当にお疲れ様でした〜!!

わーい!!!
ということで、名古屋に来てます
理由はもちろん、そう

アイドルマスターミリオンライブ
10thLive Act2に参加するためです!!

関東からの遠征勢ということで
かつ、17歳の高校生ということで
大変なことも続きましたが
朝から振り返ってみようかなと
思います!!

まずは朝5時に起きて早朝に出発
夏だから意外と明るかった!!

からの、あれやこれやで新宿バスタ



ここからバスに揺られて6時間

無事名古屋駅に到着です



名古屋に来たので

味噌カツカレーを食べました


しかし、時間に余裕はなく

せかせかとポートメッセなごやへ




パンフレットまで買っちゃったぜ


実を言うと、今回の名古屋が

初の現地参戦でした

始まる前から

「え、あんなに近くに現れるの?」

と全く現実味がなく

そして開演

Brand New Theater!が始まり

キャストが並び

そしてコールが始まる

配信勢としては数年間参加し

過去のライブ映像も全て見ていたので

コール自体は履修していたのですが

現地で声を出すことの開放感!!

観客全体でぐぉーっと

声の圧が形成されている感じ

ずっと画面の向こう側のものだったコール

その一部に、ついに自分がなれたこと

そして!!!

初めて目にした本物のキャストさん

「本当に歌って踊ってる!!」

何年も当然のことだったようだけど

幻の存在だと思っていた人達が

今、目の前にいる!!

最後まで全く実感が湧かないくらい

物凄い体験でした


セトリについても

これはかかせないよな〜

というところから

これもやってくれるの!?

というところまで

期待感をはるかに超えてきました

なんというか

初の現地はとにかく

筆舌に尽くし難い

生きていてもなかなか味わえない

そんな経験でした






結局、ホテルに着いたのは11時半。

とっても疲れたけど

とっても楽しかった!!


それじゃ、ご飯食べて寝るぞー!!

明日も元気に

現地で会いましょう!!


それじゃ