9月18日(火)
午後 RIVER SIDE, CALIFORNIA 午後2時—3時カリフォルニアに入る。

昼過ぎファーストフードを食べ終えた後、リバーサイド市 CALIFORNIAにあるCSIの本部で他のヴァンとの乗り継ぎの為に向かった。デイブの上司と待ち合わせているので手錠も鎖も頑丈にしめなければ行けなかった。暑い日差しの中我々はヴァンの中でサウナにいる様な中で他のヴァンを待った。

14時間の悪酔い
ラスベガスまで


やっと北カリフォルニアにいくヴァンが一時間後到着した。そのヴァンはこれまでのヴァンとは違っていて、窓の周りに鉄の網がギッシリと張ってあった。まるで野良犬が乗る様な檻がある車だった。中はとても狭く後ろギッシリと男6人と中間に2人、合計8人が詰めながら入った。鉄ベンチは狭い為お尻の半分位しか座れなかったので、座るといっても半分立ったままだった。そして日が落ちると同時にヴァンはラスベガスに向かって高速にのった。運転手は無言状態で何を話しかけてもすべて無視だった。彼はカーブの時もスピードを落とさなく荒い運転で腰を欠けているのが精一杯だった。眠くても眠れなかった。道も荒くて何回か頭をぶつけた。広い砂漠の一本の高速を走らせ6時間後、やっと暗闇から明るい世界が見えて来た。どうやらラスベガスに着いた。

ラスベガスで3箇所の拘置所に立寄り囚人を降ろして新たに拾った。

リバーサイドから一緒に乗って来た男性2人をラスベガスで下し、そこで若い女性と中年男を拾った。3つ目の拘置所で若い2人を拾う。その若い奴らは目を大きくしながら信じられない顔をしてヴァンに乗った。

『え、こんなので行くの?嘘でしょう?』

僕は彼等に無表情で言った。

『俺等は19日間乗って来た。』

囚人の内中年はなぜラスベガスからサンマテオに行くのかと苦情した。彼はリオ、ネバダ行きだったのでなぜラスベガスからカリフォルニアに行かなければ行けないのかと言った。僕はこの19日間ジョージア州から乗って来たので僕たちを優先してもらいたかった。

ラスベガスからサンマテオに向かう途中、一人の男性と会話する。彼と私は同い年だったせいが話がはずんだ。いままでの旅の話、人生の話、これからの話。

ラス・ヴェガスからサンマテオまで。

ヴェガスから夜中じゅうカリフォルニア、ベイエリアまで走り続けた。ドライバーは荒い運転を続けた。高速道路もガタガタしていた為、囚人達は何回も左右にふり飛ばされては転げ落ちた。特に鎖や手錠で繋がられているので起き上がれなかった。転げ落ちるたびにお互い助け合った。数時間同じ姿勢でいた僕たちは足腰の疲労で激痛を感じた。そして睡魔が襲うが眠られない。歯を食いしばっていると、なんとか希望の光が見えて来た。左側の窓から日の出が見えて来た。周りが明るくなるとやっと高速の看板表示が見えて来た。

『サクラメントまで150マイル』

あと3時間位で目的地まで着くと予想した。
昆虫だらけの休憩所で
エンジンをチェック


周りは辺りも暗くて誰もいない休憩所にたどり着きヴァンを止めた。蛍光灯が眩しく光る所にビートルズの大群が飛び散っていた。ビートルズといってもカブトムシではない。ゴキブリと変わらない形をしている。外も足の踏み場がないくらい一面に虫だらけだった。トイレに行くと大きなトランチェラが壁に2匹もひっついていた。一時間ほどいただろうか。眠たいし、これからヴァンは動くのだろうか?直るのだろうか?

そして一時間後、動いた。再出発する。しかしヴァンは完全に直ってなく少し進んではパーキング場で休みながら前進していった。その夜、みんなストレスと疲れでお互いにその怒りをぶつけ合っていた。高速を降りると目立たない畑でヴァンを止め朝を待った。

『ヴァンで寝るのはキツく横になって寝たい。しかし、ジェールよりはずっとマシだ。』

霧畑で目が覚める

9月16日(日)朝

誰もいなく静かな景色の中目が覚める。外は薄暗くて畑の上に白い霧がのっている。皆無言で目が覚めると、デイブはエンジンをかけた。ロメロを下ろしにニューメキシコに向かった。後、5時間位だ。

昼、New Mexico
ロメロを落とす。

そして、車は西南に走らせアリゾナに向かった。山の中ヴァンはクネクネ道を走り続ける。しかし、運転手は道に迷ったのかUターンしては行ったり来たりしている。外は嵐で道も暗くてよく見えない。そして、ようやく囚人女性の目的地が分かり、そこで女性を下ろした。デイブは疲れ果てていて、彼は我々皆もそこで下ろしたかった。みんなは心配そうにそこには入りたくなかった。僕たちはヴァンの中で待っているとあいにくその拘置所には余分な部屋は開いていなく、引き返す事になった。みんなホッとする。僕もホットした。

アリゾナの夜の景色は雷の様にアンテナからなっている。

野原で一泊

9月17日(月)

朝、野原で目が覚める。今日の予定は未定。不安の中、アリゾナからどこへ向かうのか。せっかくここまで来たのに、ミズーリ州まで逆戻りするという噂を耳にした。カリフォルニアまであと16時間もあれば着くはずなのに。もうちょっとあのに。ヴァンの中で自分を入れてカリフォルニアに行かなければいけないのは3人、(サクラメントに女性一人)、オレゴンに一人、ミズーリに男一人、アリゾナに男一人。西に行く人数は合計4人。流れ的ではカリフォルニアが次だ。しかし、この旅の経験で期待してはいけないと自分に言い聞かせた。僕はもう神様の手に渡すしかないと信じた。

ミズーリ州が目的地だったジェイソンは9ヶ月間コロラド州で拘置所に入っていたので彼の妻子に会ってないそうだ。彼の事を思うとこれからミズーリ州に向かおうと構わないと思った。今はもう自分より人の事を考えなければ行けないと思ったが高速の表示にサンディエゴまで315マイルという表示が出て来た。INTERSTATE 8WESTに向かっている。このまま、ヴァンをまっすぐ西に走らせてほしい。景色が何もない畑からサボテンの並ぶ赤い砂漠に変わった。

昼過ぎ、YUMAでひとり男を落とす。そして、カリフォルニアに入った。しかし、ヴァンはINTERSTATE8 EASTに逆戻り。話でよるとドライバーのデイブはアリゾナのフェニクスまで行くらしい。そして、僕を入れたカリフォルニアいきの囚人達をフェニックスで刑務所に下して、他の車をそこで待つ予定。そして、デイブはジェイソンを乗せた他の囚人等はミズーリ州にそのまま連れて行くらしい。

しかし、予定変更でヴァンは95NORTHに走らせ、ユマから3時間ほど北にParker Country Jail Arizonaに一泊する為向かった。そして、そこからもう一台のヴァンが来て、カリフォルニア行きとミズーリ州行きのヴァンと別れる予定だ。

アリゾナ州の砂漠にある
パーカー・カウンティー・ジェール


僕はガソリンスタンドで買っておいた眠たくなる風邪薬を口に含み拘置所に入った。手続きが終わるとすぐに眠たくなり食事を食べ終えるとグッスリ眠ってしまった。出来るだけジェールの中ではなく、夢の中に居たかった為だった。
9月12日 (水) 夜 1:30AM トランスポーターの迎えが来る。

新しいドライバーが来る

そこにはトランスポーターのダニエル達の姿は無かった。彼等の代わりに違うドライバーが迎えに来た。話によるとダニエル達は旅の進行が全然進んでいなかった為、首にされたそうだ。そして、新しいドライバーはデイブといって品の良さそうな中年の男だった。彼は長い道のりを眠らずヴァンを走らせた。ガソリンを入れれば再び旅を続けた。夜中、ヴァンをネブラスカへ西に走らせ、久しぶりの日の出を見た。太陽はヴァンの左側から上っている。西に向かっていると思うと、気がとても楽だった。

9月13日 (木)朝食、マクドナルドにて。
マクドナルドのスプライトの炭酸がとても美味しく感じる。

午後3時、デイブは45分間の休憩を近くの湖でとった。雲一つもないとてもいい天気だった。彼はみんなの手錠全てを外してくれてヴァンから出ると湖まで散歩しようと言ってくれた。 外を手錠なしに自由に歩けるなんて信じられないほど懐かしたかった。デイブはタバコを吸いながら我々に泳いでもいいと言った。僕たちの3人は泳いだ。何もないアメリカ大陸の真ん中の湖で囚人達の泳ぐ姿が夢を見るのではないかと思った。

『このまま自由が続いたらいいな。』

朝明け、コロラドに入った。風景はケビンコスナー主演の映画、『オオカミと踊る』でインディアンが出て来る草原の景色。ネブラスカで飽きる位に見て来たトウモロコシ畑とは違い、そこには何にもない草原が続いている。朝食はバーガーキングで食べ、昼頃コロラドの拘置所で若い青年ジェイソンを拾った。昼はマックドナルド。ジェイソンは10ヶ月位入っていたので、久しぶりのファーストフードだったらしい。とても美味しくハンバーガーを食べている姿は僕がこの旅の初日に食べた事を思え出せてくれた。そして、ヴァンは休憩所を後にすると、10時間ほどテキサスを南に走り続けた。

夜1:30頃、ヴァンが故障した。エンジンから煙がでる。このまま旅が続けられるのかが心配される。

午後、Oklahoma, New Mexico ガソリンスタンドにて。

ジェイ・カウンティー・ジェール
テキサスで一泊


夜、Jay County Jail, TX

僕たち男4人は一つの同じ部屋に入れられた。何日もシャワーを浴びていなかったので、久しぶりに風呂に入りたかった。しかし、そこは汚く、冷たい水しか出なかった。

クラスティーの長い髪をスコットがそった。

朝は寒かった。

9月14日 (金)9:40AM

泊まったジェールで男を拾った。そして、ヴァンはさらにテキサスの南に向かった。

12PM Dallas, TX

眠れなく暑苦しいヴァンの中
休憩所で一泊


9月15日 (土)

朝、休憩所からHoustonに向かい、白人の女性を一人拾いに行く。
ヒューストンは真夏でとても暑かった。その新しい囚人女性を待っていたが、車の中はサウナの様だった。刑務所の個室でます事になった。部屋の中はにぎやかだった。男性囚人は僕を合わせて6人になっていた。そして、女性囚人2人。

『これはいいや。楽しもうぜ。』

クラスティーという奴が言うと、ロメロと僕は頭に来た。

『今、何言った?』

『。。。いや、楽しもうといったんだ。』

『途中から乗って来たお前を下ろしにテキサスの南部まで行かなきゃ行けないんだぞ!お前のせいで俺等はそんな遠くまで行かなければならない。俺等はジョージアから何日間も旅を続けている。嫌われたくなければ、だまっていろ!』

『前から言いたかったのだが、お前は臭い。ズボンにうんこを付けてんじゃねえよ。トイレいったらちゃんと拭け。子供じゃあるまいし、もっと周りの人に気を使ってくれよ。』

女性囚人を広い車はセイント・ビクロリアまで走る。後、4時間位らしい。

昼食前に目的地に到着すると嫌われ者のクラスティーを拘置所に落とした。

みんなはホットした顔をした。彼は不潔で汚らしかったのでその匂いで食べる時も気持ちが悪くなる人がほとんどだった。昼食を食べると車は北に走り、今度はロメロの目的地までニューメキシコまで逆戻りした。そして、あっと言う間に暗くなっていた。

そして突然ヴァンから煙が。車のオイルが漏れているようだ。テキサス州の警察パトロールに止められる。もし、車が故障してしまったら旅を続けられなく近くの拘置所でまた数日間新たに車が直るまで待たなければならない。車を休めながら、前進した。